全2ゴールに絡んだレナトがMOM。中村をトップ下に置いた3-4-1-2も機能。
【試合内容】
序盤から両軍の思惑がピッチ上に“絵”となって現われた。大島を中心に後方から組み立てを図る川崎に対して、FC東京は統制の取れたプレッシングで高い位置でのボール奪取を目論む。焦点は「プレスをいかにかいくぐるか」と「パスワークをいかに分断するか」。25分頃からFC東京のプレッシングが少し弱まると、主導権を握った川崎が立て続けにゴールに迫ったが、崩し切るまでには至らない。
後半も同様の構図となるが、早々に均衡が破れる。52分、右サイドを起点に仕掛ける川崎は、中央のレナトから左の小宮山へつなぎ、最後は飛び込んだエウシーニョが先制ゴール。これで勢いづくと、74分にはカウンターからFKを獲得し、レナトが鮮やかな追加点を叩き込む。その後は2-0のまま時間が経過し、第26回多摩川クラシコは川崎が完勝した。
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・1節
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【チーム採点・寸評】
川崎 7
攻撃的な姿勢を前面に打ち出し、果敢な仕掛けがボディブローのようにじわりと効いた。注目の2ボランチも攻守に一定の働きを見せ、ピンチらしいピンチもなく守備も安定。シュート数も16本と90分を通じてゴールに迫り、スコア以上の完勝だった。
FC東京 5
もともと守備でリズムを作るチームながら、終始後手を踏む展開となってまったく攻め手を見出せず。陣形が間延びした後半は、長所の守備も時間を追うごとに安定感を失った。唯一の希望は、新助っ人のN・バーンズがまずまずのパフォーマンスを見せた点か。
【川崎|採点・寸評】
GK
30 新井章太 6
素早い飛び出しで最終ラインの裏をカバー。クロスに対しても思い切り良く反応し、何度か難を逃れた。浴びたシュートも6本と少なく、無失点勝利で地歩を一層固めた感も。
DF
4 井川祐輔 6
1対1の局面で対応が遅れる場面もあったが、前田との競り合いでは強さを発揮。後方でのパス回しに若干の不安を抱かせたが、それ以上に無失点で終えた事実を評価したい。
17 武岡優斗 6
13分にバックパスのミスからピンチを招き、フリーで上げたクロスは精度が悪く相手に弾かれた。技術的な課題は残ったが、1対1の肉弾戦では相手を吹き飛ばす強さが光る。
20 車屋紳太郎 6.5
チーム全体のバランスを見ながらポジションを取り、攻撃はやや自重しながらリスクマネジメントを怠らず。寄せる・飛び込むの判断もソツがなく、総じて安定していた。
MF
5 谷口彰悟 6
序盤こそ相手のプレスに気圧された感もあるが、徐々に慣れてパス捌きも安定。
8 小宮山尊信 6.5
シュート0本で、仕掛けの局面でより工夫がほしいが、機を見た上がりからエリア内に侵入して先制点をアシスト。フリーのエウシーニョを見逃さなかった判断は秀逸だった。
14 中村憲剛 6.5
決定機を外したのは減点材料も、フリーマンのように自由に動きながら、バイタルエリアで駆け引きして相手の体力を削いだ。時折見せたサイドチェンジも効果的で、先制点も中村の展開から。
16 大島僚太 6
相手の激しいプレッシャーを受けながらも、後方でテンポ良く捌いて攻撃のリズムを作り、大胆な上がりで先制点に絡んだ。復帰直後で体調も万全ではなかったが、すぐさまパスワークの中心となった。
18 エウシーニョ 6.5
前半から高いポジションを取って相手を牽制し、時に中央に入り込んで崩しの局面に顔を出した。52分には右サイドから走り込んでマークを外し、技ありの先制ゴールを叩き込む。
FW
10 レナト 6.5
強引なドリブルで仕掛けてシュートまで持ち込む突破力はさすがのひと言。先制点に絡んだうえ、鮮やかなFKを決めるなど全ゴールに関与した点を考慮し、MOMに選出した。
13 大久保嘉人 6
縦横無尽に動きながらボールを引き出し、要所で基準点となって攻撃の潤滑油に。もっとも、やや下がり過ぎて怖さが軽減していた感もあり、チャンスでも精度を欠いた。
交代出場
MF
35 田坂祐介 -
終盤からの投入ながら移籍後初出場。慣れ親しんだ等々力で“再デビュー”を飾った。
FW
11 小林 悠 -
これと言った見せ場はなかったが、それでも戦列に戻って、徐々にコンディションも上向いている。
FW
15 船山貴之 -
終盤のカウンターで右サイドを駆け上がり、絶妙なパスで決定機を演出。与えられた役割を全うした。
監督
風間八宏 6.5
中村のトップ下起用が奏功し、後半は面白いようにバイタルエリアを攻略。一方の守備も、3バックと2ボランチで上手くリスク管理し、FC東京の攻撃を難なく封殺した。
序盤から両軍の思惑がピッチ上に“絵”となって現われた。大島を中心に後方から組み立てを図る川崎に対して、FC東京は統制の取れたプレッシングで高い位置でのボール奪取を目論む。焦点は「プレスをいかにかいくぐるか」と「パスワークをいかに分断するか」。25分頃からFC東京のプレッシングが少し弱まると、主導権を握った川崎が立て続けにゴールに迫ったが、崩し切るまでには至らない。
後半も同様の構図となるが、早々に均衡が破れる。52分、右サイドを起点に仕掛ける川崎は、中央のレナトから左の小宮山へつなぎ、最後は飛び込んだエウシーニョが先制ゴール。これで勢いづくと、74分にはカウンターからFKを獲得し、レナトが鮮やかな追加点を叩き込む。その後は2-0のまま時間が経過し、第26回多摩川クラシコは川崎が完勝した。
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【チーム採点・寸評】
川崎 7
攻撃的な姿勢を前面に打ち出し、果敢な仕掛けがボディブローのようにじわりと効いた。注目の2ボランチも攻守に一定の働きを見せ、ピンチらしいピンチもなく守備も安定。シュート数も16本と90分を通じてゴールに迫り、スコア以上の完勝だった。
FC東京 5
もともと守備でリズムを作るチームながら、終始後手を踏む展開となってまったく攻め手を見出せず。陣形が間延びした後半は、長所の守備も時間を追うごとに安定感を失った。唯一の希望は、新助っ人のN・バーンズがまずまずのパフォーマンスを見せた点か。
【川崎|採点・寸評】
GK
30 新井章太 6
素早い飛び出しで最終ラインの裏をカバー。クロスに対しても思い切り良く反応し、何度か難を逃れた。浴びたシュートも6本と少なく、無失点勝利で地歩を一層固めた感も。
DF
4 井川祐輔 6
1対1の局面で対応が遅れる場面もあったが、前田との競り合いでは強さを発揮。後方でのパス回しに若干の不安を抱かせたが、それ以上に無失点で終えた事実を評価したい。
17 武岡優斗 6
13分にバックパスのミスからピンチを招き、フリーで上げたクロスは精度が悪く相手に弾かれた。技術的な課題は残ったが、1対1の肉弾戦では相手を吹き飛ばす強さが光る。
20 車屋紳太郎 6.5
チーム全体のバランスを見ながらポジションを取り、攻撃はやや自重しながらリスクマネジメントを怠らず。寄せる・飛び込むの判断もソツがなく、総じて安定していた。
MF
5 谷口彰悟 6
序盤こそ相手のプレスに気圧された感もあるが、徐々に慣れてパス捌きも安定。
8 小宮山尊信 6.5
シュート0本で、仕掛けの局面でより工夫がほしいが、機を見た上がりからエリア内に侵入して先制点をアシスト。フリーのエウシーニョを見逃さなかった判断は秀逸だった。
14 中村憲剛 6.5
決定機を外したのは減点材料も、フリーマンのように自由に動きながら、バイタルエリアで駆け引きして相手の体力を削いだ。時折見せたサイドチェンジも効果的で、先制点も中村の展開から。
16 大島僚太 6
相手の激しいプレッシャーを受けながらも、後方でテンポ良く捌いて攻撃のリズムを作り、大胆な上がりで先制点に絡んだ。復帰直後で体調も万全ではなかったが、すぐさまパスワークの中心となった。
18 エウシーニョ 6.5
前半から高いポジションを取って相手を牽制し、時に中央に入り込んで崩しの局面に顔を出した。52分には右サイドから走り込んでマークを外し、技ありの先制ゴールを叩き込む。
FW
10 レナト 6.5
強引なドリブルで仕掛けてシュートまで持ち込む突破力はさすがのひと言。先制点に絡んだうえ、鮮やかなFKを決めるなど全ゴールに関与した点を考慮し、MOMに選出した。
13 大久保嘉人 6
縦横無尽に動きながらボールを引き出し、要所で基準点となって攻撃の潤滑油に。もっとも、やや下がり過ぎて怖さが軽減していた感もあり、チャンスでも精度を欠いた。
交代出場
MF
35 田坂祐介 -
終盤からの投入ながら移籍後初出場。慣れ親しんだ等々力で“再デビュー”を飾った。
FW
11 小林 悠 -
これと言った見せ場はなかったが、それでも戦列に戻って、徐々にコンディションも上向いている。
FW
15 船山貴之 -
終盤のカウンターで右サイドを駆け上がり、絶妙なパスで決定機を演出。与えられた役割を全うした。
監督
風間八宏 6.5
中村のトップ下起用が奏功し、後半は面白いようにバイタルエリアを攻略。一方の守備も、3バックと2ボランチで上手くリスク管理し、FC東京の攻撃を難なく封殺した。