• トップ
  • ニュース一覧
  • 現地ベテラン記者によるドルトムント補強評価「バランスの良い24人が揃った」「ヤヌザイ加入は香川にとっても朗報?」

現地ベテラン記者によるドルトムント補強評価「バランスの良い24人が揃った」「ヤヌザイ加入は香川にとっても朗報?」

カテゴリ:ワールド

マルクス・バーク

2015年09月02日

あまり重要でない選手たちのほぼ全て放出することができた。

早くも不可欠な存在として機能しているヴァイグル。まだU-20代表でプレーしている19歳が、中盤の底から鋭い縦パスを何本も通し、守備でもセンスの良さを見せている。 (C) Getty Images

画像を見る

 今夏の移籍期間が終わった。
 
 ドルトムントの収入と支出の差額を計算してみると、少しだけ収入の方が上回る。ただ、それが必ずしも良いこというわけではない。
 
 例えばヴォルスブルクは、ケビン・デ・ブルイネ(→マンチェスター・シティ)とイバン・ペリシッチ(→インテル)を放出して、多額の移籍金を得たものの、戦力的にかなりの質を失った。その穴は、ユリアン・ドラクスラー(←シャルケ)ら新加入選手では十分に埋めることはできないだろう。
 
 対してドルトムントは、この移籍期間の後、戦力のバランスがとれた印象がある。
 
 チーロ・インモービレ(セビージャへレンタル)、ヤクブ・ブワシュチコフスキ(フィオレンティーナ)、ミロシュ・ヨイッチ(ケルン)、オリバー・キルヒ(パーダーボルン)、イェレミー・ドゥジアック(ザンクトパウリ)、そしてケビン・グロスクロイツ(ガラタサライ)……。
 
 新監督のトーマス・トゥヘルの下では全く、あるいはあまり重要な役割のない選手たちを放出することができた。
 
 レバークーゼンに加入したばかりのチャルレス・アランギスが怪我をしたため、ケビン・カンプルを1100万ユーロで売ることもできた。これは今冬、彼を獲得するために払った移籍金額にほぼ相当する。“間違った買い物”といわれたカンプルですら、ドルトムントの財政的な損害を与えなかったのだ。
 
 現在では唯一、モリッツ・ライトナーだけが、先の展望がないにもかかわらず、まだチームにいる……。
 
 では逆に、新加入選手について見てみよう。
 
 まず突出しているのが、1860ミュンヘンから加入したユリアン・ヴァイグル。わずか19歳ながら、早くも4-1-4-1のシステムの“6番”(アンカー)としてプレーし、その素晴らしいパフォーマンスは際立っている。
 
 彼のプレーはシンプルで――そのためパス成功率は約95パーセントにも達する――、効率的、1対1にも強く、さらにチームを危険に陥れるであろうスペースを素早く見つけられる。

プレーでは人々を納得させられないでいたカンプルは、移籍金を置き土産にして古巣レバークーゼンに帰っていった。 (C) Getty Images

画像を見る

【関連記事】
8.31 移籍マーケット最終日に決まった主な移籍
好調の岡崎、香川には大いに期待できる――日本代表メンバーの近況報告|海外組編
【連載】現地ベテラン記者が香川を密着レポート「見せつけた“特別なクオリティー”」
【連載】現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「正しかったトゥヘルの判断 称賛の嵐に包まれた開幕戦」
【移籍市場超速報】ドルトムントのインモービレがセビージャ移籍へ etc.

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 超名門を大特集!
    3月10日発売
    伝統クラブが迎えた変革の時
    新生・鹿島アントラーズ
    徹底解剖
    優勝請負人招聘で復権へ
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 移籍市場が本格稼働!
    4月3日発売
    2025 SUMMER TRANSFER
    夏の強化戦略
    メガ14クラブの事情通が
    重要案件を整理&詳報!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ