2ゴールの阿部が文句なしのMOM。得点王を狙う宇佐美のゴールも評価。
【試合内容】
序盤はともに前線からの守備が機能して膠着状態となるも、34分にカウンターの流れから倉田がクロスを上げ、ファーサイドで待ち構えていた阿部が強烈な一撃を叩き込み、G大阪が先制。そして直後の36分、柏のミスに乗じて再び阿部がこの日2点目を決める。
後半早々、柏はPKから1点を返して反撃に打って出るが、その6分後、G大阪はカウンターで右サイドから崩し、最後は宇佐美がゴールを奪って再びリードを2点に広げる。その後は一進一退の攻防が続き、スコアは動かないまま終了した。
柏から11年8月以来の勝利(ナビスコカップや天皇杯も含めて1分7敗)で弾みをつけたG大阪は、30日のACL準決勝第1戦・広州恒大戦に向けて弾みをつけ、一方の柏は第2ステージ優勝争いから後退した。
【J1採点&寸評】全9試合の評価をチェック!
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・12節
【チーム採点・寸評】
G大阪 6.5
前半の好機を見逃さずにゴールを重ねて試合を有利に進めた。試合を通じて守備組織が崩れず、カウンターも冴えた。
柏 5
G大阪のブロックに弾き返される回数が多く、カウンターから何度もピンチを招く。守備意識の違いは歴然としていた。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
PKによる失点は致し方なし。それ以外はほぼノーミスで、大胆に飛び出してクリアした際の判断力も光った。
DF
14 米倉恒貴 6.5
先制点の際、全力疾走で倉田をサポートした点を評価。3点目の際もドリブルで上がってゴールの形を作った。
5 丹羽大輝 6
1対1の対応はそつがなく、ラインコントロールも的確。米倉のカバーリングも効いていた。
8 岩下敬輔 6
競り合い後、小林を威嚇したのは気迫の裏返し。
22 オ・ジェソク 6
キム・チャンスとの韓国人マッチアップは見ごたえ十分。スライディングなど身体を張って突破を阻止した。
MF
15 今野泰幸 5.5
小林からボールを奪って速攻の起点に。後半、工藤を倒してPKを献上したのは減点材料。
7 遠藤保仁 6
バイタルエリアを常にケアしながら、中盤のバランスに注意を配る。
13 阿部浩之 7
34分に強烈な左ボレーを叩き込むと、36分には近藤からボールを奪って左足で2点目。
39 宇佐美貴史 6.5
パトリック、阿部に正確なクロスを供給し、ともに1点もの。
11 倉田 秋 6.5
先制点につながるスピーディなドリブルと絶妙なクロスは圧巻。3点目にも絡み、最後まで運動量も豊富だった。
FW
29 パトリック 5.5
宇佐美とのホットラインで好機を創出。前線で身体を張ってスペースも作ったが、決定機を二度外したのはいただけない。
交代出場
MF
19 大森晃太郎 -
怪我から復帰し、攻守ともに無難なプレーで試運転を終えた。ACLに向けて好材料のひとつに。
MF
17 明神智和 -
終了間際に投入され、2ボランチの一角に入る。最終ラインの前に陣取ってスペースを上手く潰した。
FW
24 赤嶺真吾 -
前線でボールを追いかけるプレッシャーをかけた。ボールが回ってこず、特に見せ場はなかった。
監督
長谷川健太 6.5
阿部の活躍で優位な試合運びを披露。狙いどおりのカウンターもハマって、何度も好機を作った。