• トップ
  • ニュース一覧
  • 【U-22日本代表】大器の片鱗を見せたオナイウ阿道 驚異の跳躍力が“日本の秘密兵器”となるか

【U-22日本代表】大器の片鱗を見せたオナイウ阿道 驚異の跳躍力が“日本の秘密兵器”となるか

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2015年11月27日

得意とするヘディングでのシュートはなかったが……。

ゴールこそ決められなかったもののインパクト十分の一撃も放ったオナイウ。FWのポジション争いに名乗りを上げた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 神奈川キャンプ最終日に行なわれた湘南との練習試合で、1トップで先発したのがオナイウだ。湘南にペースを握られた序盤はボールに絡めず、存在感は希薄だった。しかし先制点を奪われた直後の29分、「岩波くんがクリアしたボールが多分こぼれてくるだろうと思って」と、上手く右サイドを抜け出し右足を一閃。

【写真】U-22日本代表 1-1 湘南
 
「GKが出てくるのが分かったので、ワンタッチで打ちました」という強烈な一撃は惜しくもポストに弾かれたが、そのポテンシャルの高さを見せ付けるには十分だった。
 
 これでリズムに乗ると、その後は中島との好連係でチャンスを演出。34分にはドリブルから中島にパスを送り、GKと1対1の場面をお膳立てした。
 
 20歳の若きストライカーは決して現代表の常連ではなかった。初招集されたのはコスタリカとの親善試合を控えた今年6月の合宿でのこと。今キャンプも追加招集メンバーだった。ただ徐々に周囲との連係も高まり、自らの持ち味を示し始めている。
 
 その点は本人も「今日の練習試合もそうですし、ボールに触る機会が増えたと思います。周囲に絡める回数が多くなったので良かったです」と笑顔を見せる。
 
 湘南戦で、残念だったのは得意とするヘディングシュートが見られなかった点だ。その驚異的な跳躍力で、高校時代には180センチほどのGKの手の上からヘディングを決めたこともあるという。
 
 この試合でもクロスに合わせようとゴール前で待ち構える姿が見受けられたが、なかなか良いクロスは供給されなかった。それでも「(周囲は僕の動きを)見てくれていると思いますが、DFにマークされていたりもする。でも自分はゴール前に突っ込んでいけているので、そのタイミングで上げてくれれば触れると思う」と力強く語る。
 
 FWの定位置争いは熾烈を極めている。湘南戦で終盤に出場し、貴重な同点ゴールを奪った鈴木、本来はMFだが後半途中からオナイウに代わり1トップを務めチャンスに絡んだ鎌田ら、ライバルは多い。だが、さらなる伸びしろを秘めているであろうポテンシャルの高さは誰にも引けを取らない。
 
 来年1月のリオ五輪最終予選へ向けた生き残りレースに勝ち、“日本の秘密兵器”として大暴れする姿を是非とも見てみたい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
【関連記事】
【U-22日本代表】鎌田、中島、伊東純の新トライアングル。4-3-3は有効なオプションとなるか?
【U-22日本代表】帰ってきた鈴木武蔵。エースの意地が滲む同点弾で強烈アピール!
【U-22日本代表】電光石火のスピードで猛アピール。伊東純也に芽生えた“欲”
【セルジオ越後の天国と地獄】すべての大会で結果を残しているガンバには、サンフレッチェやレッズを上回るチーム力がある
【千葉】繰り返された反省の弁。「勝ち切れない、波に乗り切れない、やり切れない」では昇格など遥か先。同じ過ちを続けるクラブには“本気の”意識改革が必要だ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 完全保存版!
    11月9日発売
    ルヴァンカップ制覇!!
    名古屋グランパス
    クラブ一丸で成し遂げた
    万感の王座への帰還
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト スペシャル企画
    11月21日発売
    未知の発見も!
    世界100か国
    「天才」&「怪物」図鑑
    今後5~10年の主役たちを網羅
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ