2ゴールのオーバメヤンは得点ランキングのトップを独走中!
ハンブルクに敗れた前節に続き、3日前のヨーロッパリーグでロシアのクラスノダールに不覚を取ったドルトムント。その公式戦2連敗の鬱憤を晴らすかのように、11月29日のブンデスリーガ第14節・シュツットガルト戦では、攻撃陣が爆発した。
先制点は3分。ムヒタリアンの強烈なシュートは相手GKに防がれるも、こぼれ球をカストロが頭で押し込む。ツォルニガーを更迭し、シュツットガルトⅡを率いていたクラムニーを暫定監督として就任させたシュツットガルトの出端を挫いた格好だ。
中盤の底に入ったギュンドアンや普段より低い位置で組み立てに関与する香川を起点に、ボール支配率を高めるドルトムントに対し、シュツットガルトはリトリート&カウンターを徹底。しかし、1トップのヴェルナーが巧みにDFライン裏に抜けても、全体の押し上げが遅く、相手守備陣を脅かすには至らない。
すると19分、フォアチェックの少ないシュツットガルトの隙を突き、ドルトムントが追加点を挙げる。
CBベンダーが敵陣までスルスルと持ち上がり、バイタルエリアにクサビのパスを供給。これをカストロがヒールで流し、エリア内でフリーのオーバメヤンが華麗なループシュートを決めてみせた。
試合の主導権をがっちりと握るホームチームは、26分にピシュチェクが好クロス、30分にムヒタリアンがシュートを放ち、敵の息の根を止めにかかる。しかし、決定的な3ゴール目は生まれず、シュツットガルトが反撃の狼煙を上げる。
自慢のスピードで敵陣をぶち抜いたヴェルナーのシュートがゴールライン上で防がれた直後の40分、ディダビがゴールネットを揺らしたのだ。お膳立てしたのはMFルップ。ドリブルで2枚のマーカーを剥がし、アシストを決めた左ウイングのコスティッチに見事なスルーパスを通した。
1点差に詰め寄られたドルトムントは、ここからギアを上げる。
50分には得意の高速カウンターを発動。54分、58分、59分といずれも微妙な判定(PK取り消しやオフサイド)に泣かされたが、65分にシュツットガルトを突き放す。ロイスのクロスがニーダーマイアーのオウンゴールを誘発し、欲しかった3ゴール目を奪取した。
その後、意気消沈したシュツットガルトをドルトムントが一方的に攻め立てる。68分にはオーバメヤンとロイスが続けざまに決定機を迎え、76分にはサインプレーからオーバメヤンが豪快なボレーを披露。83分、今度はムヒタリアンがゴールに迫り、4点目が生まれそうな気配が濃厚に漂う。
そしてアディショナルタイム、オーバメヤンがこの日2点目を挙げる。途中出場したラモスのパスを受けてからエリア内まで侵入し、敵DFをかわして左足を一閃! エースが得点ランキングを独走するシーズン17得点目を決め、ゴールショーを締め括った。
3日前のロシア遠征に帯同せず、休養を与えられていた香川の出来に言及すれば、中盤の低い位置で組み立てに積極的に関与するも、アタッキングサードで存在感を示すには至らず。60分に交代を命じられ、2戦ぶりとなるゴールは奪えなかった。
文:遠藤孝輔
先制点は3分。ムヒタリアンの強烈なシュートは相手GKに防がれるも、こぼれ球をカストロが頭で押し込む。ツォルニガーを更迭し、シュツットガルトⅡを率いていたクラムニーを暫定監督として就任させたシュツットガルトの出端を挫いた格好だ。
中盤の底に入ったギュンドアンや普段より低い位置で組み立てに関与する香川を起点に、ボール支配率を高めるドルトムントに対し、シュツットガルトはリトリート&カウンターを徹底。しかし、1トップのヴェルナーが巧みにDFライン裏に抜けても、全体の押し上げが遅く、相手守備陣を脅かすには至らない。
すると19分、フォアチェックの少ないシュツットガルトの隙を突き、ドルトムントが追加点を挙げる。
CBベンダーが敵陣までスルスルと持ち上がり、バイタルエリアにクサビのパスを供給。これをカストロがヒールで流し、エリア内でフリーのオーバメヤンが華麗なループシュートを決めてみせた。
試合の主導権をがっちりと握るホームチームは、26分にピシュチェクが好クロス、30分にムヒタリアンがシュートを放ち、敵の息の根を止めにかかる。しかし、決定的な3ゴール目は生まれず、シュツットガルトが反撃の狼煙を上げる。
自慢のスピードで敵陣をぶち抜いたヴェルナーのシュートがゴールライン上で防がれた直後の40分、ディダビがゴールネットを揺らしたのだ。お膳立てしたのはMFルップ。ドリブルで2枚のマーカーを剥がし、アシストを決めた左ウイングのコスティッチに見事なスルーパスを通した。
1点差に詰め寄られたドルトムントは、ここからギアを上げる。
50分には得意の高速カウンターを発動。54分、58分、59分といずれも微妙な判定(PK取り消しやオフサイド)に泣かされたが、65分にシュツットガルトを突き放す。ロイスのクロスがニーダーマイアーのオウンゴールを誘発し、欲しかった3ゴール目を奪取した。
その後、意気消沈したシュツットガルトをドルトムントが一方的に攻め立てる。68分にはオーバメヤンとロイスが続けざまに決定機を迎え、76分にはサインプレーからオーバメヤンが豪快なボレーを披露。83分、今度はムヒタリアンがゴールに迫り、4点目が生まれそうな気配が濃厚に漂う。
そしてアディショナルタイム、オーバメヤンがこの日2点目を挙げる。途中出場したラモスのパスを受けてからエリア内まで侵入し、敵DFをかわして左足を一閃! エースが得点ランキングを独走するシーズン17得点目を決め、ゴールショーを締め括った。
3日前のロシア遠征に帯同せず、休養を与えられていた香川の出来に言及すれば、中盤の低い位置で組み立てに積極的に関与するも、アタッキングサードで存在感を示すには至らず。60分に交代を命じられ、2戦ぶりとなるゴールは奪えなかった。
文:遠藤孝輔