藤枝順心は素早いプレスを軸に大商学園に快勝。
準決勝の第1試合はシード校同士の顔合わせとなった。第1シードの大商学園(大阪)は、ここまで3試合で17得点・0失点と完璧な内容で勝ち上がってきた。ただ岡久奨監督は試合前に「これまでの3試合と要求されるプレースピードが違うのは確かなので、難しい試合になると思います」とコメント。
一方、藤枝順心(静岡)は、前日の鳳凰(鹿児島)戦で後半に2点のリードを追いつかれるも直後に勝ち越し弾を奪取。残り10分から相手コーナーフラッグ付近にボールを持ち込んで時間を潰す「ちょっと格好悪いサッカー」(多々良和之監督)で逃げ切った。「準決勝、決勝でこの試合展開になったら、もっとパニックになっていた。今日(の鳳凰戦で)、経験できて良かった」と多々良監督は振り返る。
その藤枝順心は、新チームの立ち上げ当初は、主軸だった杉田妃和らの卒業で質の低下を懸念された。そこで多々良監督は、好守の切り替えのスピードアップに取り組んできた。その真価が準決勝では表われた。
藤枝順心は連動した寄せで、大商学園を苦しませた。「(それまでの3試合とギャップは)ありました。(藤枝順心は)バックパスにもダッシュしてくるので、自分のキックもいつもより良くなかった」と大商学園の西村清花が語るように、相手に冷静にパスをつながせなかった。
そして試合を決定づけたのは藤枝順心の絶対的なエースに成長した児野楓香だ。「今大会は1試合1得点が目標」というエースは、この日、4戦連続となる先制点を奪い、ダメ押し点(記録はOG)にも絡んだ。これには辛口の多々良監督も「今大会は児野で勝ち上がっている」と手放しで称える。
大商学園の粘りに一度は追いつかれそうになったが、最終的には3-1のスコアで、決勝へ進出。久しく“高校女子サッカー界の3強”と謳われながら、タイトルは常盤木学園(宮城)、日ノ本学園(兵庫)の両校に奪われ続けてきた。その2強が早々に散った今大会は、藤枝順心にとってタイトル奪取の最大のチャンスとなる。
一方、藤枝順心(静岡)は、前日の鳳凰(鹿児島)戦で後半に2点のリードを追いつかれるも直後に勝ち越し弾を奪取。残り10分から相手コーナーフラッグ付近にボールを持ち込んで時間を潰す「ちょっと格好悪いサッカー」(多々良和之監督)で逃げ切った。「準決勝、決勝でこの試合展開になったら、もっとパニックになっていた。今日(の鳳凰戦で)、経験できて良かった」と多々良監督は振り返る。
その藤枝順心は、新チームの立ち上げ当初は、主軸だった杉田妃和らの卒業で質の低下を懸念された。そこで多々良監督は、好守の切り替えのスピードアップに取り組んできた。その真価が準決勝では表われた。
藤枝順心は連動した寄せで、大商学園を苦しませた。「(それまでの3試合とギャップは)ありました。(藤枝順心は)バックパスにもダッシュしてくるので、自分のキックもいつもより良くなかった」と大商学園の西村清花が語るように、相手に冷静にパスをつながせなかった。
そして試合を決定づけたのは藤枝順心の絶対的なエースに成長した児野楓香だ。「今大会は1試合1得点が目標」というエースは、この日、4戦連続となる先制点を奪い、ダメ押し点(記録はOG)にも絡んだ。これには辛口の多々良監督も「今大会は児野で勝ち上がっている」と手放しで称える。
大商学園の粘りに一度は追いつかれそうになったが、最終的には3-1のスコアで、決勝へ進出。久しく“高校女子サッカー界の3強”と謳われながら、タイトルは常盤木学園(宮城)、日ノ本学園(兵庫)の両校に奪われ続けてきた。その2強が早々に散った今大会は、藤枝順心にとってタイトル奪取の最大のチャンスとなる。