3点差が付いたのは実に5年ぶりだ。
現地時間1月31日のセリエA22節、サンシーロで開催されたミラン対インテルのミラノ・ダービーは、3-0でミランが快勝を飾った。
ミランは予想通り4-4-2の布陣で、本田も右サイドハーフでスタメン。一方、長友がベンチスタートとなったインテルは使用頻度の高い4-3-3や4-3-1-2ではなく4-4-2を採用し、エースのイカルディを外して2日前にサンプドリアから加入したエデルを入れ、ベンチ有力と見られていたペリシッチとサントンが先発するなど、ややサプライズの多いスタメンとなった。
6分、最初にビッグチャンスを掴んだのはインテル。ファンが左サイドから上げたクロスにエデルが頭で合わせたが、うまくミートできずシュートにはならなかった。
一方でミランの最初の決定機は16分。右サイドを抜け出したクツカのクロスにニアングが飛び込んだが、惜しくも一歩ボールに届かなかった。
その後、両チームとも何度か攻め込むが、いずれも最後の30メートルでのアイデアを欠いてなかなか決定的チャンスに繋がらない。
そんな中で35分、ミランが先制に成功する。シュートコーナーから右サイドでボールを受けた本田が一旦キープした後に、左足で正確なクロスを供給。これを中央に飛び込んだアレックスが頭で合わせて、ゴールネットを揺らした。
インテルはその後も攻撃陣がうまく連携できず、このままミランの1点リードでハーフタイムを迎えた。
後半開始早々の49分、相手GKドンナルンマのキックミスからエデルがチャンスを迎え、ペナルティーエリア内でドンナルンマと交錯。インテルはPKを主張したが、ノーファウルと判定される。このジャッジに対して第4審判を罵ったインテルのマンチーニ監督は、退席処分を命じられた。
後半は1点を追い掛けるインテルが前掛かりになるが、なかなかチャンスが生まれない。64分には、低調だったヨベティッチに代えてイカルディを投入した。
68分、さっそくそのイカルディが大仕事。スルーパスに抜け出してシュートを放つと、そのこぼれ球に反応してアレックスのファウルを誘発。これでPKを獲得した。
しかし、イカルディはこのPKをポストに当ててミス。同点するためのビッグチャンスを逃した。そして、このPK失敗が試合の行方を大きく決定づける……。
直後の73分、ミランが2点目を奪取するのだ。右サイドでほぼフリーになったニアングが正確なクロスを供給すると、マーカーのミランダの裏をうまくとったバッカがスライディングしながら左足の膝で合わせる。これが見事にゴールネットを揺らした。
さらにミランは77分、試合を決める決定的な3点目を奪う。サントンからボールを奪ったボナベントゥーラが左サイドから中央に侵入し、右サイドのニアングにパス。最初のシュートは相手GKハンダノビッチに弾かれるが、そのこぼれ球を自ら蹴り込んだ。
インテルはその後も決定的チャンスを一度として作れず、このままミランの3-0でタイムアップ。近年はロースコアが多かったミラノ・ダービーで3点差以上が付いたのは、同じくミランの3-0だった2011年4月の一戦以来だった。
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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ミランは予想通り4-4-2の布陣で、本田も右サイドハーフでスタメン。一方、長友がベンチスタートとなったインテルは使用頻度の高い4-3-3や4-3-1-2ではなく4-4-2を採用し、エースのイカルディを外して2日前にサンプドリアから加入したエデルを入れ、ベンチ有力と見られていたペリシッチとサントンが先発するなど、ややサプライズの多いスタメンとなった。
6分、最初にビッグチャンスを掴んだのはインテル。ファンが左サイドから上げたクロスにエデルが頭で合わせたが、うまくミートできずシュートにはならなかった。
一方でミランの最初の決定機は16分。右サイドを抜け出したクツカのクロスにニアングが飛び込んだが、惜しくも一歩ボールに届かなかった。
その後、両チームとも何度か攻め込むが、いずれも最後の30メートルでのアイデアを欠いてなかなか決定的チャンスに繋がらない。
そんな中で35分、ミランが先制に成功する。シュートコーナーから右サイドでボールを受けた本田が一旦キープした後に、左足で正確なクロスを供給。これを中央に飛び込んだアレックスが頭で合わせて、ゴールネットを揺らした。
インテルはその後も攻撃陣がうまく連携できず、このままミランの1点リードでハーフタイムを迎えた。
後半開始早々の49分、相手GKドンナルンマのキックミスからエデルがチャンスを迎え、ペナルティーエリア内でドンナルンマと交錯。インテルはPKを主張したが、ノーファウルと判定される。このジャッジに対して第4審判を罵ったインテルのマンチーニ監督は、退席処分を命じられた。
後半は1点を追い掛けるインテルが前掛かりになるが、なかなかチャンスが生まれない。64分には、低調だったヨベティッチに代えてイカルディを投入した。
68分、さっそくそのイカルディが大仕事。スルーパスに抜け出してシュートを放つと、そのこぼれ球に反応してアレックスのファウルを誘発。これでPKを獲得した。
しかし、イカルディはこのPKをポストに当ててミス。同点するためのビッグチャンスを逃した。そして、このPK失敗が試合の行方を大きく決定づける……。
直後の73分、ミランが2点目を奪取するのだ。右サイドでほぼフリーになったニアングが正確なクロスを供給すると、マーカーのミランダの裏をうまくとったバッカがスライディングしながら左足の膝で合わせる。これが見事にゴールネットを揺らした。
さらにミランは77分、試合を決める決定的な3点目を奪う。サントンからボールを奪ったボナベントゥーラが左サイドから中央に侵入し、右サイドのニアングにパス。最初のシュートは相手GKハンダノビッチに弾かれるが、そのこぼれ球を自ら蹴り込んだ。
インテルはその後も決定的チャンスを一度として作れず、このままミランの3-0でタイムアップ。近年はロースコアが多かったミラノ・ダービーで3点差以上が付いたのは、同じくミランの3-0だった2011年4月の一戦以来だった。
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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