ミランは前半で3ゴールを奪い試合をほぼ決めた。
現地時間3月1日、コッパ・イタリア準決勝セカンドレグのミラン対アレッサンドリア戦がサン・シーロで開催された。
3部のレーガ・プロに所属するアレッサンドリアは、セリエAのパレルモやジェノアを敗って1回戦から準決勝まで勝ち上がってきたサプライズ・チーム(3部クラブの準決勝進出は32年ぶりの快挙)。1月26日のファーストレグでは、バロテッリが決めたPKを守り切ったミランが1-0で先勝していた。
この日のミランは、中盤から下はGKアッビアーティとMFポーリ以外はレギュラークラスを起用。本田も公式戦14試合連続のスタメン出場を果たした。前線には3日前の交通事故で2か月の離脱となったニアングに加えてバッカを休ませ、バロテッリとメネーズを起用した。
序盤から主導権を握ったミランは7分に最初の決定機。クツカがドリブルでペナルティーエリア内に侵入し、中央にいた本田に横パス。フリーの背番号10が左足で放ったシュートはしかし、力なくゴールの上を通過した。
出足の良い積極的なプレスが光るアレッサンドリアは9分、13分とチャンスを作るも、いずれも敵GKアッビアーティにセーブされる。
ミランは14分、スルーパスに反応して右サイドを抜け出した本田が中央に折り返すも敵にクリアされる。直後には再び本田が裏に抜け出し、ダイレクトのヒールパスでメネーズに渡すも、シュートは相手GKにセーブされた。
そんな中で20分、ミランは先制に成功する。デ・シリオ→バロテッリ→本田と繋いで、裏に抜けたメネーズに浮き球のスルーパス。メネーズは胸トラップ後に右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。今シーズンは怪我に泣いた背番号7にとって、実に332日ぶりのゴールとなった。
直後の24分にはミランが追加点。CKのボールをクツカが頭で触り、これをロマニョーリが押し込む。入団1年目のロマニョーリにとっては、ミランでの初ゴールとなった。
このまま攻め続けたミランは、39分に決定的な3点目を奪う。細かく繋いだ後にペナルティーエリア内の右サイドで本田がキープし、本田を追い越す動きを見せたポーリにパス。これをすかさず中央に折り返し、フリーのメネーズが余裕で流し込んだ。
2試合合計で4点差とほぼ試合を決めたミランは、後半頭からクツカを下げて19歳のマウリを投入。さらに58分にはボナベントゥーラに代えてボアテングをピッチに送り出した。
大差が付いただけにミランは時間とともに気が緩み、71分と77分にはアレッサンドリアに決定機を与える。しかしこれを何とか防ぐと、80分には4点目を奪取。本田が蹴ったCKをサパタが相手と競り合い、こぼれ球を再びロマニョーリが押し込んだ。
さらに89分にはマウリのスルーパスに抜け出したバロテッリが、相手GKの股を抜いてゴール。なかなか良い形でボールを受けられず、ややイライラを募らせていた悪童も、最後の最後でついに結果を残す。試合はこのまま5-0で終了した。
2試合合計6-0で勝利し、5月21日にローマのオリンピコで開催されるファイナル進出を決めたミラン。相手は3月2日のユベントス対インテルの勝者(ファーストレグは3-0でユーベが勝利)となる。
コッパ・イタリアの優勝クラブには翌シーズンのヨーロッパリーグ出場権が与えられるだけに(セリエAで1~5位のクラブが優勝した場合は、セリエA6位に出場権が回る)、欧州カップ戦復帰を目指すミランにとってコッパ・イタリア決勝は重要な一戦になる。
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
3部のレーガ・プロに所属するアレッサンドリアは、セリエAのパレルモやジェノアを敗って1回戦から準決勝まで勝ち上がってきたサプライズ・チーム(3部クラブの準決勝進出は32年ぶりの快挙)。1月26日のファーストレグでは、バロテッリが決めたPKを守り切ったミランが1-0で先勝していた。
この日のミランは、中盤から下はGKアッビアーティとMFポーリ以外はレギュラークラスを起用。本田も公式戦14試合連続のスタメン出場を果たした。前線には3日前の交通事故で2か月の離脱となったニアングに加えてバッカを休ませ、バロテッリとメネーズを起用した。
序盤から主導権を握ったミランは7分に最初の決定機。クツカがドリブルでペナルティーエリア内に侵入し、中央にいた本田に横パス。フリーの背番号10が左足で放ったシュートはしかし、力なくゴールの上を通過した。
出足の良い積極的なプレスが光るアレッサンドリアは9分、13分とチャンスを作るも、いずれも敵GKアッビアーティにセーブされる。
ミランは14分、スルーパスに反応して右サイドを抜け出した本田が中央に折り返すも敵にクリアされる。直後には再び本田が裏に抜け出し、ダイレクトのヒールパスでメネーズに渡すも、シュートは相手GKにセーブされた。
そんな中で20分、ミランは先制に成功する。デ・シリオ→バロテッリ→本田と繋いで、裏に抜けたメネーズに浮き球のスルーパス。メネーズは胸トラップ後に右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。今シーズンは怪我に泣いた背番号7にとって、実に332日ぶりのゴールとなった。
直後の24分にはミランが追加点。CKのボールをクツカが頭で触り、これをロマニョーリが押し込む。入団1年目のロマニョーリにとっては、ミランでの初ゴールとなった。
このまま攻め続けたミランは、39分に決定的な3点目を奪う。細かく繋いだ後にペナルティーエリア内の右サイドで本田がキープし、本田を追い越す動きを見せたポーリにパス。これをすかさず中央に折り返し、フリーのメネーズが余裕で流し込んだ。
2試合合計で4点差とほぼ試合を決めたミランは、後半頭からクツカを下げて19歳のマウリを投入。さらに58分にはボナベントゥーラに代えてボアテングをピッチに送り出した。
大差が付いただけにミランは時間とともに気が緩み、71分と77分にはアレッサンドリアに決定機を与える。しかしこれを何とか防ぐと、80分には4点目を奪取。本田が蹴ったCKをサパタが相手と競り合い、こぼれ球を再びロマニョーリが押し込んだ。
さらに89分にはマウリのスルーパスに抜け出したバロテッリが、相手GKの股を抜いてゴール。なかなか良い形でボールを受けられず、ややイライラを募らせていた悪童も、最後の最後でついに結果を残す。試合はこのまま5-0で終了した。
2試合合計6-0で勝利し、5月21日にローマのオリンピコで開催されるファイナル進出を決めたミラン。相手は3月2日のユベントス対インテルの勝者(ファーストレグは3-0でユーベが勝利)となる。
コッパ・イタリアの優勝クラブには翌シーズンのヨーロッパリーグ出場権が与えられるだけに(セリエAで1~5位のクラブが優勝した場合は、セリエA6位に出場権が回る)、欧州カップ戦復帰を目指すミランにとってコッパ・イタリア決勝は重要な一戦になる。
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)