今季と昨季の30節までのデータを比較すると面白いことが…。
本田圭佑のミランでの冒険を追っていると、まるでジェットコースターにでも乗っているような気分になる。
だんだんと上昇し、頂点に達したかと思うと、今度は急降下、そしてまた突然の上昇が始まる……。ミランに来てからの2年間はその連続で、それは今も続いている。
しかし、そんななかでも、本田への評価は確実に上がってきている。
国際マッチウィークのため、先週末のリーグ戦は休み。そこ今回は、本田のこれまでの戦いぶりをじっくりと分析してみることにした。その結果を素に、彼の今後を占ってみるのもいいだろう。
この時期になると、どのチームも来シーズンに向けての計画を練り始めるものだが、現時点で本田の今夏以降がどうなるのかを明確に知ることは難しい。しかし、ミランと契約を更新するにしても、どこかのチームへ移籍するにしても、彼が可能な限りベストの道を歩もうとしているのは確かだ。
仮にミランを離れるとして、シーズン後半に入ってからのプレーを見る限り、欧州の他のチームに移籍先を探すことはそれほど大変ではないだろうし、ミランも良い値段を彼につけることができるだろう。
もちろん、これまでも繰り返し述べてきた通り、本田の動向は彼の意志だけではなく、様々な要因に左右される。なかでも最も大きな部分を占めるのが、監督の去就だ。
とはいえ、本田がミランに加入して以来、最もチームに必要とされているのが今だという事実は変わらない。
昨シーズンの開幕直後、彼が7試合で6ゴールを決めた時よりも、今の彼のほうが評価は高い。なぜなら、昨シーズン序盤の本田の活躍は確かに素晴らしかったが、それは彼に求められていた仕事ではなかったからだ。
対して、ここ数か月での本田は、自分のすべき仕事において最高の力を出し、継続させている。それを実感するため、改めて彼のこれまでをデータで振り返ってみよう。
まず、今シーズンここまでの30試合と、昨シーズンの30節までを比べると、前者は25試合出場で1529分間プレー、後者は23試合で1674分間。数字そのものにあまり大きな違いは見られないが、実は非常に深い意味を持つデータである。
なぜなら本田は今シーズン、かなり長いあいだ、ベンチ要員を強いられていたのだ。11試合連続してベンチスタートを強いられた時期には、合計してわずか51分しかプレーしていない。
つまり、ほぼ3か月近くも「タンスのなかにしまわれていた」というのに、昨シーズンと数字がほぼ同じなのだ。これは、ベンチ要員を脱却して以降の本田が、常にチームの中心選手としてプレーしていたことを意味する。
だんだんと上昇し、頂点に達したかと思うと、今度は急降下、そしてまた突然の上昇が始まる……。ミランに来てからの2年間はその連続で、それは今も続いている。
しかし、そんななかでも、本田への評価は確実に上がってきている。
国際マッチウィークのため、先週末のリーグ戦は休み。そこ今回は、本田のこれまでの戦いぶりをじっくりと分析してみることにした。その結果を素に、彼の今後を占ってみるのもいいだろう。
この時期になると、どのチームも来シーズンに向けての計画を練り始めるものだが、現時点で本田の今夏以降がどうなるのかを明確に知ることは難しい。しかし、ミランと契約を更新するにしても、どこかのチームへ移籍するにしても、彼が可能な限りベストの道を歩もうとしているのは確かだ。
仮にミランを離れるとして、シーズン後半に入ってからのプレーを見る限り、欧州の他のチームに移籍先を探すことはそれほど大変ではないだろうし、ミランも良い値段を彼につけることができるだろう。
もちろん、これまでも繰り返し述べてきた通り、本田の動向は彼の意志だけではなく、様々な要因に左右される。なかでも最も大きな部分を占めるのが、監督の去就だ。
とはいえ、本田がミランに加入して以来、最もチームに必要とされているのが今だという事実は変わらない。
昨シーズンの開幕直後、彼が7試合で6ゴールを決めた時よりも、今の彼のほうが評価は高い。なぜなら、昨シーズン序盤の本田の活躍は確かに素晴らしかったが、それは彼に求められていた仕事ではなかったからだ。
対して、ここ数か月での本田は、自分のすべき仕事において最高の力を出し、継続させている。それを実感するため、改めて彼のこれまでをデータで振り返ってみよう。
まず、今シーズンここまでの30試合と、昨シーズンの30節までを比べると、前者は25試合出場で1529分間プレー、後者は23試合で1674分間。数字そのものにあまり大きな違いは見られないが、実は非常に深い意味を持つデータである。
なぜなら本田は今シーズン、かなり長いあいだ、ベンチ要員を強いられていたのだ。11試合連続してベンチスタートを強いられた時期には、合計してわずか51分しかプレーしていない。
つまり、ほぼ3か月近くも「タンスのなかにしまわれていた」というのに、昨シーズンと数字がほぼ同じなのだ。これは、ベンチ要員を脱却して以降の本田が、常にチームの中心選手としてプレーしていたことを意味する。