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【プレミア現地コラム】レスターのラニエリ監督が涙? バックアッパーが誇示したチームスピリット

カテゴリ:連載・コラム

山中忍

2016年04月28日

TVカメラが捉えた指揮官は目を潤ませて。

スウォンジー戦の2点目を挙げたシーン。カウンターで左サイドを突破したシュラップからのボールを、右足で押し込んだ。 (C)Getty Images

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「ウジョアがいる」
 
  レスターのクラウディオ・ラニエリ監督は即答した。ジェイミー・ヴァーディーが退場した34節のウェストハム戦(2-2)後、次節のゲームで最大の武器を出場停止で失う事態への対策を問われた時のことだ。
 
 ウェストハム戦のレオナルド・ウジョアは、後半からピッチに立って千金に値する同点弾をアディショナルタイムにPKで決めた。しかし、メディアはその活躍ぶりを称えるどころか、2位トッテナムに「チャンス到来」と騒ぎ立て、次節はラニエリ監督がスピードのあるウインガー兼サイドバックのジェフリー・シュラップをFWで使う可能性も指摘した。
 
 だが、続く4月24日のスウォンジー戦。レスターの前線には、岡崎慎司とコンビを組んだウジョアの姿があった。そして、2ゴールを叩き出して4-0の勝利に大きく貢献。国内各紙はウジョアをマン・オブ・ザ・マッチに選出した。
 
 60分、カウンター攻撃の際に自陣から必死に駆け上がったアルゼンチン人FWが、滑り込みながら伸ばした足でチーム3点目を押し込むと、TVカメラが捉えた指揮官は目を潤ませているようだった。両手を上げて喜ぶ仕草は、30分にウジョアがヘディングで2点差に広げた瞬間と同じながら、そのときのラニエリはうつむいて目をしばたたかせていた。
 
 本当に感極まったのだとすれば、それはウジョアが期待に応えたからではなく、監督として最も重視してきたチームスピリットを、リーグ戦では約4か月ぶりに先発起用された「交代役」が誇示してくれたからではないだろうか。
 
 当のウジョアは、「あの2得点は自信につながったけど、3ポイントを獲得できたほうがもっともっと重要だ」と語っている。
 
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