最高の実績、人気、熱狂度! そして美しく、鳥肌ものの応援。
さあ、いよいよフランス第2の都市、マルセイユ(人口約86万人)です!
マルセイユといえばフットボール。ここでフットボールといえば、オリンピック・マルセイユ――フランス語ではオランピック・ド・マルセイユ――(OM)です。
その熱狂ぶりは、第7回のサンテティエンヌ編で紹介したショドロン(煮えたぎる大釜または溶鉱炉)を超えて“火山”そのもの。時に大噴火するほど激しく、それでいて憎めないのがこの街です。
降り注ぐ太陽、魚を売る漁師、ミストラル、松を撫でる潮の香、蝉の声、石鹸の香り、マルセル・パニョルの映画そのもののような笑える人々、人懐こい訛りと大袈裟なジョーク……。
さらには、ペタンク、パスティス、ブイヤベース、ラベンダーの香り、宝石のようなカランク、メルティングポット(民族の坩堝)エネルギー、ジダン、カントナ、パパン! と、何度行っても飽きないのが、地中海全体を代表する大都市マルセイユなのです。
――◇――◇――
この街では、フットボールは“宗教”。OMなしの生活は難しい、と言っても過言ではないでしょう。
何しろ、フランスで唯一、チャンピオンズ・リーグ(CL)を制したクラブなのです!
さらには、リーグ優勝9回、フランス・カップ優勝10回、リーグ・カップ優勝3回と、フランス最高の実績、フランス最高の人気を誇る名門中の名門。いまでこそ宿敵パリ・サンジェルマンの後塵を拝していますが、1899年創立以来の歴史と熱狂は輝き続けています。
ちなみに、あのジネディーヌ・ジダンも、エリック・カントナも、マルセイユ生まれです。
OMで活躍した名選手を挙げてみると、ここでバロンドールを受賞したジャン・ピエール・パパン、CL制覇時のキャプテンだったディディエ・デシャン、CL優勝ゴールを決めたバジール・ボリ、それからマリウス・トレゾール、クリス・ワドル、ジャン・ティガナ、アラン・ジレス……。
他にも、エンソ・フランチェスコリ、ロラン・ブラン、ディディエ・ドログバ、ファビアン・バルテス、マルセル・デサイー、ロベール・ピレス、ビセンテ・リザラズ、フランク・リベリ、サミア・ナスリ、マテュー・ヴァルビュエナなど、枚挙にいとまがありません。
さらには、かつてあのフランツ・ベッケンバウアーもOMにいたのです!
これらの名を見れば、フランス代表におけOMの重要性もご理解いただけるでしょう。現代表でも同様で、デシャン監督を筆頭に、ラッサナ・ディアッラ、アンドレ=ピエール・ジニャック、ディミトリ・パイエ、ステーブ・マンダンダらが過去現在、OMに所属しています。
そんな“宗教”の聖地が、ヴェロドロームです。
元々、2500年も前にギリシャ人が開拓したマルセイユですが、その後も地中海の四方八方からやって来た移民たちが街を作り上げ、やがて肌の色や文化信教の違いを越えてフットボールという共通の“宗教”の周りに集い、ヴェロドロームでひとつに団結しました。だからこそ聖地なのです。
そして、そこを埋め尽くすのは、フランスで最も熱狂的な観衆です。「オ・ザ~~ルム! ヌ・ソンム・マルセイエ!」(武器を取れ! 我々はマルセイユ人だ!)の合唱で跳ね踊り、激しく燃えながら、それでいてフランスで最も美しい芸術的ティフォを実現します。
それを見た時は、きっと鳥肌が立つことでしょう。クラブシーンでは危機の最中であり、彼らも苛立ち気味ですが、代表シーンのEURO2016では、きっと素晴らしい応援を見せてくれるはずです。
しかも、今大会に向けた大改装で、ヴェロドロームはフランスで最も美しい宝石に変身!かつては大空に向かって広がる構造でしたが、時にミストラルが吹き荒れるため、優美に波打つ屋根が設置され、なおかつ煌めく陽光や星の光が降り注ぐデザインになっています。
フランス対アルバニア戦を含むグループリーグ4試合の他、準々決勝も、準決勝も1試合ずつ、ここで行なわれます。情熱の観衆と極限の熱狂を体験してみてください!
マルセイユといえばフットボール。ここでフットボールといえば、オリンピック・マルセイユ――フランス語ではオランピック・ド・マルセイユ――(OM)です。
その熱狂ぶりは、第7回のサンテティエンヌ編で紹介したショドロン(煮えたぎる大釜または溶鉱炉)を超えて“火山”そのもの。時に大噴火するほど激しく、それでいて憎めないのがこの街です。
降り注ぐ太陽、魚を売る漁師、ミストラル、松を撫でる潮の香、蝉の声、石鹸の香り、マルセル・パニョルの映画そのもののような笑える人々、人懐こい訛りと大袈裟なジョーク……。
さらには、ペタンク、パスティス、ブイヤベース、ラベンダーの香り、宝石のようなカランク、メルティングポット(民族の坩堝)エネルギー、ジダン、カントナ、パパン! と、何度行っても飽きないのが、地中海全体を代表する大都市マルセイユなのです。
――◇――◇――
この街では、フットボールは“宗教”。OMなしの生活は難しい、と言っても過言ではないでしょう。
何しろ、フランスで唯一、チャンピオンズ・リーグ(CL)を制したクラブなのです!
さらには、リーグ優勝9回、フランス・カップ優勝10回、リーグ・カップ優勝3回と、フランス最高の実績、フランス最高の人気を誇る名門中の名門。いまでこそ宿敵パリ・サンジェルマンの後塵を拝していますが、1899年創立以来の歴史と熱狂は輝き続けています。
ちなみに、あのジネディーヌ・ジダンも、エリック・カントナも、マルセイユ生まれです。
OMで活躍した名選手を挙げてみると、ここでバロンドールを受賞したジャン・ピエール・パパン、CL制覇時のキャプテンだったディディエ・デシャン、CL優勝ゴールを決めたバジール・ボリ、それからマリウス・トレゾール、クリス・ワドル、ジャン・ティガナ、アラン・ジレス……。
他にも、エンソ・フランチェスコリ、ロラン・ブラン、ディディエ・ドログバ、ファビアン・バルテス、マルセル・デサイー、ロベール・ピレス、ビセンテ・リザラズ、フランク・リベリ、サミア・ナスリ、マテュー・ヴァルビュエナなど、枚挙にいとまがありません。
さらには、かつてあのフランツ・ベッケンバウアーもOMにいたのです!
これらの名を見れば、フランス代表におけOMの重要性もご理解いただけるでしょう。現代表でも同様で、デシャン監督を筆頭に、ラッサナ・ディアッラ、アンドレ=ピエール・ジニャック、ディミトリ・パイエ、ステーブ・マンダンダらが過去現在、OMに所属しています。
そんな“宗教”の聖地が、ヴェロドロームです。
元々、2500年も前にギリシャ人が開拓したマルセイユですが、その後も地中海の四方八方からやって来た移民たちが街を作り上げ、やがて肌の色や文化信教の違いを越えてフットボールという共通の“宗教”の周りに集い、ヴェロドロームでひとつに団結しました。だからこそ聖地なのです。
そして、そこを埋め尽くすのは、フランスで最も熱狂的な観衆です。「オ・ザ~~ルム! ヌ・ソンム・マルセイエ!」(武器を取れ! 我々はマルセイユ人だ!)の合唱で跳ね踊り、激しく燃えながら、それでいてフランスで最も美しい芸術的ティフォを実現します。
それを見た時は、きっと鳥肌が立つことでしょう。クラブシーンでは危機の最中であり、彼らも苛立ち気味ですが、代表シーンのEURO2016では、きっと素晴らしい応援を見せてくれるはずです。
しかも、今大会に向けた大改装で、ヴェロドロームはフランスで最も美しい宝石に変身!かつては大空に向かって広がる構造でしたが、時にミストラルが吹き荒れるため、優美に波打つ屋根が設置され、なおかつ煌めく陽光や星の光が降り注ぐデザインになっています。
フランス対アルバニア戦を含むグループリーグ4試合の他、準々決勝も、準決勝も1試合ずつ、ここで行なわれます。情熱の観衆と極限の熱狂を体験してみてください!
【ヴェロドロームでの開催試合】
6月11日:イングランド vs ロシア
6月15日:フランス vs アルバニア
6月18日:アイスランド vs ハンガリー
6月21日:ウクライナ vs ポーランド
6月26日:グループA1位 vs グループC・D・E3位
6月30日:準々決勝
7月7日:準決勝
6月11日:イングランド vs ロシア
6月15日:フランス vs アルバニア
6月18日:アイスランド vs ハンガリー
6月21日:ウクライナ vs ポーランド
6月26日:グループA1位 vs グループC・D・E3位
6月30日:準々決勝
7月7日:準決勝