無抵抗なアメリカに対し、アルゼンチンは終始主導権を握った。
6月21日(現地時間)、コパ・アメリカ・センテナリオ準決勝で、アルゼンチンは4-0でアメリカを下し、2大会連続の決勝進出を果たした。
力の差はあるものの、開催国アメリカが強国アルゼンチンに対してどれだけ意地と粘りを見せられるかが注目された一戦だったが、試合は序盤にあっさりと動いた。
3分、ショートコーナーからラベッシがメッシの浮き球のリターンパスを受け、ヘッドでGKグザンを破って、アルゼンチンが先制点を奪ったのである。
アルゼンチンはこれで、完全にペースを握る。8分にはメッシがペナルティエリア手前で粘って左のロホに出し、そのリターンをシュート(枠外)。14分にもメッシは、イグアインのボールカットから高速ドリブルでシュートまで持ち込んだ(GK正面)。
メッシは左サイドか中央の下がり気味の位置でプレー。相手のプレッシャーがきつくない場所に立ち、良いかたちでボールを得ることができていた。また、ドリブルとパスを適度に使い分け、相手にプレーを読ませなかった。
アメリカは各ライン間がやや広く、空いたスペースに入り込まれてボールを繋がれる。絞り込んでボールを奪うこともできず、アルゼンチンに自由な攻撃を許してしまった。
32分、メッシは中央で強引なドリブルを敢行するが、倒されてFKをゲット。自らゴール右隅に直接決めて2点目を決める。この鮮やかな一撃は、ガブリエル・バティストゥータのアルゼンチン代表歴代最多得点記録を更新する、メモリアルゴール(55点目)となった。
ここまで良いところが全くないアメリカは34分、SBイェドリンがMFサーデスとのコンビネーションから右サイドを抜け出し、深くまで入り込んでクロスを上げる。DFにクリアされたものの、ようやく効果的な攻撃を見せた。しかし、こんな場面は試合を通してもほんのわずかだった。
後半もアルゼンチンが主導権を握った試合は、開始から5分で動く。中盤のパス回しからメッシが左サイドに流し、ボールを受けたラベッシは中央へクロス。これをイグアインはダイレクトでシュートを放ち、GKにブロックされるも、こぼれ球をコントロールして詰めた。
この3点目で、ほぼ試合は決したといって良かった。アメリカは不思議なほどに無抵抗のまま時間を過ごし、チャンスといえば77分、イェドリンが右サイドから中央に折り返し、プリシッチが合わせた場面ぐらい。これもDFに当たり、決定機とはならなかった。
86分、アメリカが最終ラインでボールを回すところにアルゼンチンはプレッシャーをかけ、メッシが奪って持ち込み、右へ流すと、フリーのイグアインが今大会自身4点目となるダメ押しゴールを挙げた。
4-0。意外なほどの楽勝で開催国を退けたアルゼンチンは、昨年に続いて2大会連続の決勝進出。2年前のブラジル・ワールドカップを加えれば、3年連続で国際大会のファイナリストとなった。
余力を残した(であろう)状態で1993年(コパ・アメリカ)以来のタイトル獲得に王手をかけた彼らは26日、チリとコロンビアの勝者と決勝戦を戦う。
力の差はあるものの、開催国アメリカが強国アルゼンチンに対してどれだけ意地と粘りを見せられるかが注目された一戦だったが、試合は序盤にあっさりと動いた。
3分、ショートコーナーからラベッシがメッシの浮き球のリターンパスを受け、ヘッドでGKグザンを破って、アルゼンチンが先制点を奪ったのである。
アルゼンチンはこれで、完全にペースを握る。8分にはメッシがペナルティエリア手前で粘って左のロホに出し、そのリターンをシュート(枠外)。14分にもメッシは、イグアインのボールカットから高速ドリブルでシュートまで持ち込んだ(GK正面)。
メッシは左サイドか中央の下がり気味の位置でプレー。相手のプレッシャーがきつくない場所に立ち、良いかたちでボールを得ることができていた。また、ドリブルとパスを適度に使い分け、相手にプレーを読ませなかった。
アメリカは各ライン間がやや広く、空いたスペースに入り込まれてボールを繋がれる。絞り込んでボールを奪うこともできず、アルゼンチンに自由な攻撃を許してしまった。
32分、メッシは中央で強引なドリブルを敢行するが、倒されてFKをゲット。自らゴール右隅に直接決めて2点目を決める。この鮮やかな一撃は、ガブリエル・バティストゥータのアルゼンチン代表歴代最多得点記録を更新する、メモリアルゴール(55点目)となった。
ここまで良いところが全くないアメリカは34分、SBイェドリンがMFサーデスとのコンビネーションから右サイドを抜け出し、深くまで入り込んでクロスを上げる。DFにクリアされたものの、ようやく効果的な攻撃を見せた。しかし、こんな場面は試合を通してもほんのわずかだった。
後半もアルゼンチンが主導権を握った試合は、開始から5分で動く。中盤のパス回しからメッシが左サイドに流し、ボールを受けたラベッシは中央へクロス。これをイグアインはダイレクトでシュートを放ち、GKにブロックされるも、こぼれ球をコントロールして詰めた。
この3点目で、ほぼ試合は決したといって良かった。アメリカは不思議なほどに無抵抗のまま時間を過ごし、チャンスといえば77分、イェドリンが右サイドから中央に折り返し、プリシッチが合わせた場面ぐらい。これもDFに当たり、決定機とはならなかった。
86分、アメリカが最終ラインでボールを回すところにアルゼンチンはプレッシャーをかけ、メッシが奪って持ち込み、右へ流すと、フリーのイグアインが今大会自身4点目となるダメ押しゴールを挙げた。
4-0。意外なほどの楽勝で開催国を退けたアルゼンチンは、昨年に続いて2大会連続の決勝進出。2年前のブラジル・ワールドカップを加えれば、3年連続で国際大会のファイナリストとなった。
余力を残した(であろう)状態で1993年(コパ・アメリカ)以来のタイトル獲得に王手をかけた彼らは26日、チリとコロンビアの勝者と決勝戦を戦う。