ブッフォンのセーブ率は91.7%。
「EURO2016の最優秀GKは、イタリア代表のジャンルイジ・ブッフォン! ドイツ代表の守護神、マヌエル・ノイアーを上回る!」
まだ大会が終わったわけではないというのに、イタリアのスポーツ各紙はこの話題を一斉に伝えている。「最優秀」の根拠としているのは、“セーブ率”の高さだ。
スポーツデータ提供企業「Opta」によると、ブッフォンはEURO2016の出場4試合で11セーブを繰り出し、その一方で失点は1に抑え、セーブ率は91.7%(12分の11本)の高さとなった。対するノイアーは、出場5試合で8セーブ、1失点という数字を残し、セーブ率は88.9%(9分の8本)と僅差ながらブッフォンを下回っているという。
念のため、大会公式記録を確認してみると、ノイアーのセーブはウクライナ戦が3本、ポーランド戦が0本、北アイルランド戦が1本、決勝トーナメント1回戦のスロバキア戦が2本、準々決勝のイタリア戦が2本で、たしかに計8本。
ブッフォンのセーブはベルギー戦が2本、スウェーデン戦が0本、決勝トーナメント1回戦のスペイン戦が5本、準々決勝のドイツ戦が3本で計10本となっている。「Opta」の11本より1本少ないのは、セーブとしてカウントしていいか、微妙な1本があったからだろう。たとえセーブの本数が10本だとしても、セーブ率は11分の10本で90.9%となり、いずれにしてもノイアーを上回る。
ただし、ノイアーが今大会で喫している唯一の失点は、PKによるものだ。それとは別に、上記のセーブ数(ブッフォンの10~11本、ノイアーの8本)は、ドイツとイタリアの直接対決となった準々決勝のPK戦でのセーブは含んでいない。
そのPK戦では、ブッフォンが1本(2人目のトーマス・ミュラー)、ノイアーが2本(5人目のレオナルド・ボヌッチと9人目のマッテオ・ダルミアン)を阻止している。
こうした補足情報を加味すると、イタリア各紙の「ブッフォンが最優秀」という主張には議論の余地がありそうだ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が「いまのところ」と付け加えている通り、ベスト4に勝ち残っているドイツ代表のノイアーには逆転のチャンスもある。
まだ大会が終わったわけではないというのに、イタリアのスポーツ各紙はこの話題を一斉に伝えている。「最優秀」の根拠としているのは、“セーブ率”の高さだ。
スポーツデータ提供企業「Opta」によると、ブッフォンはEURO2016の出場4試合で11セーブを繰り出し、その一方で失点は1に抑え、セーブ率は91.7%(12分の11本)の高さとなった。対するノイアーは、出場5試合で8セーブ、1失点という数字を残し、セーブ率は88.9%(9分の8本)と僅差ながらブッフォンを下回っているという。
念のため、大会公式記録を確認してみると、ノイアーのセーブはウクライナ戦が3本、ポーランド戦が0本、北アイルランド戦が1本、決勝トーナメント1回戦のスロバキア戦が2本、準々決勝のイタリア戦が2本で、たしかに計8本。
ブッフォンのセーブはベルギー戦が2本、スウェーデン戦が0本、決勝トーナメント1回戦のスペイン戦が5本、準々決勝のドイツ戦が3本で計10本となっている。「Opta」の11本より1本少ないのは、セーブとしてカウントしていいか、微妙な1本があったからだろう。たとえセーブの本数が10本だとしても、セーブ率は11分の10本で90.9%となり、いずれにしてもノイアーを上回る。
ただし、ノイアーが今大会で喫している唯一の失点は、PKによるものだ。それとは別に、上記のセーブ数(ブッフォンの10~11本、ノイアーの8本)は、ドイツとイタリアの直接対決となった準々決勝のPK戦でのセーブは含んでいない。
そのPK戦では、ブッフォンが1本(2人目のトーマス・ミュラー)、ノイアーが2本(5人目のレオナルド・ボヌッチと9人目のマッテオ・ダルミアン)を阻止している。
こうした補足情報を加味すると、イタリア各紙の「ブッフォンが最優秀」という主張には議論の余地がありそうだ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が「いまのところ」と付け加えている通り、ベスト4に勝ち残っているドイツ代表のノイアーには逆転のチャンスもある。