特筆すべきは「日々のトレーニング」で培った動きの質。
[J1第2ステージ10節]川崎2-5柏/8月27日/等々力陸上競技場
柏はJ1第2ステージ10節の川崎戦で、5ゴールを挙げ快勝を飾った。勝利の立役者となったのは、首位相手に前半だけでハットトリックを決めたD・オリヴェイラだ。
とりわけ目立ったのが、空中戦の強さである。
第1ステージは、懐の深いボールキープやフィジカルを利したドリブルが特長的で、セットプレーに強いという印象はなかった。しかし第2ステージでは、3節の広島戦でヘディングシュートを決めると、前節の名古屋戦でもCKからゴール。第2ステージで奪った6得点のうち4得点がヘディングということからも、徐々に空中戦という新たな才能が目覚め始めていることが分かる(ちなみに第1ステージの4得点はすべてキックによるもの)。
D・オリヴェイラの身長は179センチで、磐田のジェイ(190センチ)や名古屋シモビッチ(199センチ)、G大阪のパトリック(199センチ)ら空中戦を生業としている外国人選手と比べれば決して大きくない。それでも、川崎の井川(182センチ)、谷口(182センチ)、E・ネット(185センチ)を凌ぐ強さがあった。
「クリスティアーノから良いボールが上がってくるというのは、チーム全体の共通認識としてあります。そのなかで今日もクリスから良いボールが上がって、自分がしっかりと決めることができた」
本人は得点シーンをこう振り返る。たしかにクリスティアーノの放ったボールはピンポイントで素晴らしかった。しかしD・オリヴェイラの洗練された動きも見逃せない。
4分と32分のCKでは、いずれもクロスボールに対して、前方のE・ネットの頭上を越えることを予測し、背後に位置取り。さらに茨田のゴールにつながった29分のFKでは、パスの軌道を読み、相手GKと守備陣の間に一瞬の隙を突いて飛び出し、合わせてみせた。
このように、落下点に入るポジショニングとタイミングという点で、自分よりも上背のある川崎守備陣を完全に凌駕していた。
これには下平隆宏監督も称賛を惜しまない。
「ディエゴの個人的なスキルだと思います。当然トレーニングはしていますけど、彼が良い形でマークを外してくれた。クリスティアーノのボールもすごく良いボールを蹴るので、やっと練習していたものが出たなという感じでした」
この上質な動き出しは、「日々のトレーニング」の賜物なのだ。この真面目なブラジル人助っ人は試合後、毎度のようにこの言葉を口にする。川崎戦の後も、同様だった。
「ハットトリックは私のキャリアで初めてのことです。なによりもこういった形でチームに貢献できたことが嬉しい。引き続きしっかりとトレーニングに励んでいきたいなと思っています」
自身初のハットトリックにも浮かれることはない。たゆまぬ努力により日々進化を続けるD・オリヴェイラが、チームが上位進出を目指すうえで強力な武器になるに違いない。
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
柏はJ1第2ステージ10節の川崎戦で、5ゴールを挙げ快勝を飾った。勝利の立役者となったのは、首位相手に前半だけでハットトリックを決めたD・オリヴェイラだ。
とりわけ目立ったのが、空中戦の強さである。
第1ステージは、懐の深いボールキープやフィジカルを利したドリブルが特長的で、セットプレーに強いという印象はなかった。しかし第2ステージでは、3節の広島戦でヘディングシュートを決めると、前節の名古屋戦でもCKからゴール。第2ステージで奪った6得点のうち4得点がヘディングということからも、徐々に空中戦という新たな才能が目覚め始めていることが分かる(ちなみに第1ステージの4得点はすべてキックによるもの)。
D・オリヴェイラの身長は179センチで、磐田のジェイ(190センチ)や名古屋シモビッチ(199センチ)、G大阪のパトリック(199センチ)ら空中戦を生業としている外国人選手と比べれば決して大きくない。それでも、川崎の井川(182センチ)、谷口(182センチ)、E・ネット(185センチ)を凌ぐ強さがあった。
「クリスティアーノから良いボールが上がってくるというのは、チーム全体の共通認識としてあります。そのなかで今日もクリスから良いボールが上がって、自分がしっかりと決めることができた」
本人は得点シーンをこう振り返る。たしかにクリスティアーノの放ったボールはピンポイントで素晴らしかった。しかしD・オリヴェイラの洗練された動きも見逃せない。
4分と32分のCKでは、いずれもクロスボールに対して、前方のE・ネットの頭上を越えることを予測し、背後に位置取り。さらに茨田のゴールにつながった29分のFKでは、パスの軌道を読み、相手GKと守備陣の間に一瞬の隙を突いて飛び出し、合わせてみせた。
このように、落下点に入るポジショニングとタイミングという点で、自分よりも上背のある川崎守備陣を完全に凌駕していた。
これには下平隆宏監督も称賛を惜しまない。
「ディエゴの個人的なスキルだと思います。当然トレーニングはしていますけど、彼が良い形でマークを外してくれた。クリスティアーノのボールもすごく良いボールを蹴るので、やっと練習していたものが出たなという感じでした」
この上質な動き出しは、「日々のトレーニング」の賜物なのだ。この真面目なブラジル人助っ人は試合後、毎度のようにこの言葉を口にする。川崎戦の後も、同様だった。
「ハットトリックは私のキャリアで初めてのことです。なによりもこういった形でチームに貢献できたことが嬉しい。引き続きしっかりとトレーニングに励んでいきたいなと思っています」
自身初のハットトリックにも浮かれることはない。たゆまぬ努力により日々進化を続けるD・オリヴェイラが、チームが上位進出を目指すうえで強力な武器になるに違いない。
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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