オマーン戦の内容・結果から判断すると、3トップの真ん中は大迫になりそうだ。久しぶりの代表戦で2ゴールとハリルホジッチ監督の期待に応えたストライカーは、現時点で岡崎よりも明らかに調子が良い。オマーン戦であまりボールが収まらなかった岡崎はベンチスタートと見るべきだろう。
同じくオマーン戦で結果(1得点・2アシスト)を残した清武も、スタメンから外す理由が見当たらない。コンディションに不安を抱えてそうな香川より現時点での序列は上。オマーン戦後、ハリルホジッチ監督が清武について「ヨーロッパではプレー回数が少ないですが、ただ彼を信頼していいんだなというものを見せてくれました」と言っている点からも、清武をトップ下のスタメンに推す。
左ウイングは今や攻撃に不可欠な存在となった原口、2ボランチはキャプテンの長谷部とボール奪取力が光る山口で決まりだろう。GKはもちろん西川で、最終ラインの4人は右から酒井宏、吉田、森重、酒井高が並びそうだ。体調不良やアクシデントなどでここまで最終予選で使われていない長友は、今回も控えと予想する。左SBはブンデスリーガで揉まれている酒井高がファーストチョイスに違いない。
と、ここまではある程度予想がつくのだが、難しいのは右ウイング。ハリルホジッチ監督のオマーン戦後のコメント──「本田は試合のリズムが足りない。かなりの経験があって、ここでずっと存在感を出してきたんですけどね。一番良いパフォーマンスの選手は誰なのかなと、これからしっかり把握していかなければいけないですね」──を鵜呑みにすれば、本田外しは十分にあり得る。
今予選のサウジアラビアはカウンターへの対応に苦労している印象がある。そう考えると、快足の浅野を先発させる可能性があるだろう。
本田はむしろ途中出場で生きるかもしれない。仮にサウジアラビアにリードされたとして、パワープレーに持ち込むような展開になれば、彼の高さは重要な武器になる。実際、2次予選も含め今回のワールドカップ予選ではヘディングでチャンスを作り、自らもゴールを決めている。“ポストプレーヤー本田”という起用法がもしかすると、サウジアラビア戦に関しては最善の策かもしれない。