現在はチャレンジの段階。このやり方でどこまで失点を減らせるかが課題。
浦和は2月5日に沖縄2次キャンプ初となるトレーニングマッチ(35分×4本)を札幌と行ない、6対4で勝利した。
この試合の1本目、2本目では、ラファエル・シルバを頂点に、李と興梠がシャドーの位置で起用された。
今シーズンで6年目の指揮を執るペトロヴィッチ監督が掲げるテーマは“相手のコートで攻撃を進め、相手のコートで守備を終わらせる“ことだ。
一見、無謀にも思えるこの命題に選手は誰一人として疑うことなく正面から向き合っている。ピッチの中でトライし続け、成果を得ていくしか方法はないのだ。
試合が動いたのは開始6分のことだ。ボランチ柏木のロングパスにR・シルバが抜け出すと札幌守備陣のファウルでPKを得る。一度はやり直しとなるが、これを再び落ち着いて決める。
「良い試合だった。連係面は日々、良くなっている。お互いのストロングな点も見出すことができている」(R・シルバ)。
その後も浦和は高い位置から強いプレッシャーをかけ、ボランチ、そして最終ラインも押し上げて相手を捕まえにかかるが、札幌も粘り強く、そう簡単に上手くはハマらない。だが前線の3人はポジションに捕らわれことなく動き回り、決定的な場面を創出していく。
そうしたなか、15分、29分にはコンビネーションを生かし興梠が連続得点。チームとしてのイメージの共有化と深化が見てとれた。
また、50分(2本目20分)には興梠が頭で落とすと李がボレーシュートをゴールネットに突き刺し4点目。アタッカー陣の仕上がりの良さが目立った。
ラファエル・シルバは言う。
「3人全員がゴールを決め切るコンビネーションをもっと高め、相手にとって常に危険な存在でいたい」
誰がどこにいてもポジションと役割を認識している。連係面をさらに成熟させていけばJ各チームを脅かす勢いを持つことは間違いない。
また、メンバーが大きく代わった3、4本目のゲームには、90分(3本目20分)に武藤が決め、124分(4本目19分)に長澤がFKをねじ込んだが4失点はいただけない。
現在はチャレンジの段階だが、このやり方で失点をどこまで減らせるかが今後の大きなポイントになるだろう。
試合後、興梠は昨シーズンとの狙いの違いを強調した。
「完全にハーフコートでプレーすること、マンツーマン気味に進めて行くこと。今日は上手く行かない部分もあったが、またチャレンジして行く」
“相手のコートで攻撃を進め、相手のコートで守備を終わらせる“という理想には、まだ手が届いていないが、現時点での収穫と課題が見えたことを含め、充実の140分間だった。
取材・文:石田達也(フリーライター)
この試合の1本目、2本目では、ラファエル・シルバを頂点に、李と興梠がシャドーの位置で起用された。
今シーズンで6年目の指揮を執るペトロヴィッチ監督が掲げるテーマは“相手のコートで攻撃を進め、相手のコートで守備を終わらせる“ことだ。
一見、無謀にも思えるこの命題に選手は誰一人として疑うことなく正面から向き合っている。ピッチの中でトライし続け、成果を得ていくしか方法はないのだ。
試合が動いたのは開始6分のことだ。ボランチ柏木のロングパスにR・シルバが抜け出すと札幌守備陣のファウルでPKを得る。一度はやり直しとなるが、これを再び落ち着いて決める。
「良い試合だった。連係面は日々、良くなっている。お互いのストロングな点も見出すことができている」(R・シルバ)。
その後も浦和は高い位置から強いプレッシャーをかけ、ボランチ、そして最終ラインも押し上げて相手を捕まえにかかるが、札幌も粘り強く、そう簡単に上手くはハマらない。だが前線の3人はポジションに捕らわれことなく動き回り、決定的な場面を創出していく。
そうしたなか、15分、29分にはコンビネーションを生かし興梠が連続得点。チームとしてのイメージの共有化と深化が見てとれた。
また、50分(2本目20分)には興梠が頭で落とすと李がボレーシュートをゴールネットに突き刺し4点目。アタッカー陣の仕上がりの良さが目立った。
ラファエル・シルバは言う。
「3人全員がゴールを決め切るコンビネーションをもっと高め、相手にとって常に危険な存在でいたい」
誰がどこにいてもポジションと役割を認識している。連係面をさらに成熟させていけばJ各チームを脅かす勢いを持つことは間違いない。
また、メンバーが大きく代わった3、4本目のゲームには、90分(3本目20分)に武藤が決め、124分(4本目19分)に長澤がFKをねじ込んだが4失点はいただけない。
現在はチャレンジの段階だが、このやり方で失点をどこまで減らせるかが今後の大きなポイントになるだろう。
試合後、興梠は昨シーズンとの狙いの違いを強調した。
「完全にハーフコートでプレーすること、マンツーマン気味に進めて行くこと。今日は上手く行かない部分もあったが、またチャレンジして行く」
“相手のコートで攻撃を進め、相手のコートで守備を終わらせる“という理想には、まだ手が届いていないが、現時点での収穫と課題が見えたことを含め、充実の140分間だった。
取材・文:石田達也(フリーライター)