スーパーゴールを決めてライバルに快勝しただけに、自信を感じるのも当然だ。現地時間２月４日のプレミアリーグ24節でアーセナルを３-１で下したチェルシーのMFエデン・アザールは、優勝した一昨シーズンよりもチームと自身が好調だと語った。
 
　昨年９月の対戦でアーセナルに０-３と完敗していたチェルシーだが、本拠地スタンフォード・ブリッジで見事にリベンジ。その立役者の一人が、アザールだった。
 
　53分、センターサークル内でボールを拾うと、まずはロラン・コシールニーをかわすと、フランシス・コクランのチャージをものともせずに跳ね返してドリブルで独走。最後は再びコシエルニーを手玉に取り、右足でチームの２点目となるゴールを挙げた。自身も「ベストゴールのひとつだね」と振り返るスーパ―ゴールだった。
 
　これで勝点59としたチェルシーは、２位トッテナムに９ポイント差をつけて首位を快走。残り14試合となり、アントニオ・コンテ監督の就任１年目ながら王座奪還を完全に視界に捉えた。イギリス『インデペンデント』紙によると、アザールも「今の僕らはチームとしてもっと良い調子だと思う」と手ごたえをうかがわせている。
 
　チェルシーがプレミア優勝を果たした2014-15シーズンにプレミアリーグ、選手協会、記者協会が選出する年間最優秀選手をトリプル受賞したアザールはさらに、「２年前の僕は勢いがあったけど、今シーズンはもっとゴールを決められるかもしれない。すでに10得点だ。２年前は14ゴールだった。試合はまだたくさん残っている」とコメント。「以前より優れた、より完全な選手になったと思う」と自信を漲らせた。
 
　ちなみに、『デイリーメール』紙によると、アザールは今シーズンのプレミアリーグで最も多くのファウルを受けている。だが、本人は「たくさん蹴られると、試合に入りこんでいると感じる。触れられないのは、うまくやれていないということだ」とむしろ“歓迎”している。
 
「蹴られるのが好きだと言っているわけじゃない。でも、良いことだ。僕はそういう類の選手であろうとしている。ボールを持つたびに、何かをしようとしているんだ。以前は20～30分間、ボールに触れないゲームもあった。でも今は90分を通じてたくさんボールに触れ、自分のサッカーをしようとしているんだよ」