古巣を相手に2得点を叩き出したパフォーマンスは特筆に価するものだった。
[J2リーグ24節]京都3-1名古屋/7月22日/西京極
2トップの高さをシンプルに使う京都と、パスをつないで崩したい名古屋。前半は両チームとも自らが志向するスタイルで攻撃をしかけて、シュートまで持ち込めていた。
しかしハーフタイムを迎えた時点でスコアは2-1。後半は守備を修正した京都がリードしている優位性を生かし、追加点を奪って快勝している。
多くの試合がそうであるように、この試合でも勝敗の行方を分けたのは両者の決定力だ。とりわけ、古巣を相手に2得点を叩き出した田中マルクス闘莉王のパフォーマンスは特筆に価するものだった。
先制点となった1点目は、アーリークロスをケヴィン・オリスが折り返したボールをヘッドで押し込んだ。「僕もクシくん(櫛引)もボールウォッチャーになってしまった」(和泉)という中で、相手の背後からボールの落下地点をいち早く捉えている。
その後、一旦は追いつかれるが、再びリードを奪ったゴールにも闘莉王が関わった。味方選手のシュートが相手DFに防がれたこぼれ球に反応。闘莉王のシュートが相手DFに当たったところを小屋松が押し込んでいる。そして後半の2点目。CKの2次攻撃をエスクデロと相手DFが競り合ったこぼれ球を、ワントラップから冷静に流しこんで試合の流れを大きく引き寄せた。
いずれの場面でも際立つのが、闘莉王の冷静さだ。広大なピッチ上で最もプレッシャーが厳しいゴール前。相手の当たりや寄せは激しく、チャンス故に焦りが判断やプレー精度を鈍らせてしまうこともあるが、この男からはそうしたものが感じられない。心の中ではあるのかもしれないが、見ている限りは状況認知から判断、プレーの実行という一連の流れが実に的確なのだ。
この日の2点目のシーンでもこぼれ球に反応した瞬間、横から相手DFが寄せてきていたが、太ももでボールを軽く押し出すようにスペースへ流すことでプレッシャーを回避し、シュートに持ち込んでいる。本人は「たまたまですよ」と多くを語りたがらないが、それはまるで点取り屋の嗅覚だ。
2トップの高さをシンプルに使う京都と、パスをつないで崩したい名古屋。前半は両チームとも自らが志向するスタイルで攻撃をしかけて、シュートまで持ち込めていた。
しかしハーフタイムを迎えた時点でスコアは2-1。後半は守備を修正した京都がリードしている優位性を生かし、追加点を奪って快勝している。
多くの試合がそうであるように、この試合でも勝敗の行方を分けたのは両者の決定力だ。とりわけ、古巣を相手に2得点を叩き出した田中マルクス闘莉王のパフォーマンスは特筆に価するものだった。
先制点となった1点目は、アーリークロスをケヴィン・オリスが折り返したボールをヘッドで押し込んだ。「僕もクシくん(櫛引)もボールウォッチャーになってしまった」(和泉)という中で、相手の背後からボールの落下地点をいち早く捉えている。
その後、一旦は追いつかれるが、再びリードを奪ったゴールにも闘莉王が関わった。味方選手のシュートが相手DFに防がれたこぼれ球に反応。闘莉王のシュートが相手DFに当たったところを小屋松が押し込んでいる。そして後半の2点目。CKの2次攻撃をエスクデロと相手DFが競り合ったこぼれ球を、ワントラップから冷静に流しこんで試合の流れを大きく引き寄せた。
いずれの場面でも際立つのが、闘莉王の冷静さだ。広大なピッチ上で最もプレッシャーが厳しいゴール前。相手の当たりや寄せは激しく、チャンス故に焦りが判断やプレー精度を鈍らせてしまうこともあるが、この男からはそうしたものが感じられない。心の中ではあるのかもしれないが、見ている限りは状況認知から判断、プレーの実行という一連の流れが実に的確なのだ。
この日の2点目のシーンでもこぼれ球に反応した瞬間、横から相手DFが寄せてきていたが、太ももでボールを軽く押し出すようにスペースへ流すことでプレッシャーを回避し、シュートに持ち込んでいる。本人は「たまたまですよ」と多くを語りたがらないが、それはまるで点取り屋の嗅覚だ。