飛び級でプリマベーラに。15歳のディアカテが注目を集める。
【アトレティコ・マドリー】クルトワのレンタル延長が濃厚
アトレティコに非常に近いところにいるジャーナリスト、アントニオ・ルイスによれば、その動向が注目されていたGKティボー・クルトワは、チェルシーからのレンタルをもう1年(場合によってはさらに1年)延長する可能性が非常に濃厚だという。クルトワにはレアル・マドリーやバルセロナも関心を示しているが、チェルシーにはペトル・チェフの後継者をみすみすヨーロッパでのライバルにプレゼントするつもりは毛頭ないようだ。
【フィオレンティーナ】15歳のタレント、ディアカテに注目
アブドゥ・ラハト・ディアカテ。この名前をチェックしておいてほしい。そう遠くない未来に必ず大きな話題になるはずだから。この1月、フィオレンティーナのアッリエービ(U-17)に加わったこの98年生まれのセネガル系フランス人は、2歳年上のチームメイトに混じって、すでに目覚ましい活躍を見せている。
同じセネガル系の偉大なMFパトリック・ヴィエイラを彷彿させる長身痩躯で、ポジションもヴィエイラと同じセントラルMF。15歳という若さにもかかわらず、自信と落ち着きに満ちた振る舞いを見せ、空中戦の強さ、優れた戦術眼、前線に攻め上がるタイミングの感覚は傑出したものがある。欠点は自分のプレーに酔いやすいところ。これは若いタレントの成長を妨げやすい要素であり、注意が必要だ。
フィオレンティーナはこれだけの才能を発掘したことに満足しており、早くもプリマベーラ(U-19)に飛び級でデビューさせている。技術的にもフィジカル的にも、このレベルで十分通用するものを持っているだけに、さらなる飛躍が期待されている。
そのフィオレンティーナは、センターバックの補強に動いている。しかし、ターゲットとして一部で名前が挙がったセビージャのフェデリオ・ファシオには興味がない模様。本命はむしろ、ビジャレアルのアルゼンチン代表マテオ・ムサッキオだ。すでにスカウトが何度も現地に飛んでそのプレーをチェックしている。移籍が実現すれば、ゴンサロ・ロドリゲスとのCBペアが今度はイタリアで復活することになる。もうひとり注目しているのは、ミランのクラレンス・セードルフ監督もご執心のドリア(ボタフォゴ)。94年生まれとまだ若いがポテンシャルは絶大だ。
【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
アトレティコに非常に近いところにいるジャーナリスト、アントニオ・ルイスによれば、その動向が注目されていたGKティボー・クルトワは、チェルシーからのレンタルをもう1年(場合によってはさらに1年)延長する可能性が非常に濃厚だという。クルトワにはレアル・マドリーやバルセロナも関心を示しているが、チェルシーにはペトル・チェフの後継者をみすみすヨーロッパでのライバルにプレゼントするつもりは毛頭ないようだ。
【フィオレンティーナ】15歳のタレント、ディアカテに注目
アブドゥ・ラハト・ディアカテ。この名前をチェックしておいてほしい。そう遠くない未来に必ず大きな話題になるはずだから。この1月、フィオレンティーナのアッリエービ(U-17)に加わったこの98年生まれのセネガル系フランス人は、2歳年上のチームメイトに混じって、すでに目覚ましい活躍を見せている。
同じセネガル系の偉大なMFパトリック・ヴィエイラを彷彿させる長身痩躯で、ポジションもヴィエイラと同じセントラルMF。15歳という若さにもかかわらず、自信と落ち着きに満ちた振る舞いを見せ、空中戦の強さ、優れた戦術眼、前線に攻め上がるタイミングの感覚は傑出したものがある。欠点は自分のプレーに酔いやすいところ。これは若いタレントの成長を妨げやすい要素であり、注意が必要だ。
フィオレンティーナはこれだけの才能を発掘したことに満足しており、早くもプリマベーラ(U-19)に飛び級でデビューさせている。技術的にもフィジカル的にも、このレベルで十分通用するものを持っているだけに、さらなる飛躍が期待されている。
そのフィオレンティーナは、センターバックの補強に動いている。しかし、ターゲットとして一部で名前が挙がったセビージャのフェデリオ・ファシオには興味がない模様。本命はむしろ、ビジャレアルのアルゼンチン代表マテオ・ムサッキオだ。すでにスカウトが何度も現地に飛んでそのプレーをチェックしている。移籍が実現すれば、ゴンサロ・ロドリゲスとのCBペアが今度はイタリアで復活することになる。もうひとり注目しているのは、ミランのクラレンス・セードルフ監督もご執心のドリア(ボタフォゴ)。94年生まれとまだ若いがポテンシャルは絶大だ。
【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)