ヨーロッパのトップシーンで地位を確立した熊谷の見た景色は…。
サッカーの未来について考える。語る。
対談連載の第4回は、熊谷紗希選手にお話を伺いました。
女子サッカーの選手とは、これまでまったく接点がありませんでした。同じサッカーの世界で生きてはいるものの、挨拶をしたことがあるくらいで、話したことはまったくと言っていいほどありませんでした。
世界のトップになかなか近づけない男子サッカーと違い、彼女たちは世界一も成し遂げました。違うフィールドであると自分を納得させる気持ちとともに、私はプロとして、少し羨ましく見ていました。
今年に入り、新たな仕事をしているなかで、何人かの女子のサッカー選手とお話させていただく機会がありました。その方たちは素晴らしいキャリアを歩んでこられた方ばかりで、彼女たちと接した時に、なんだろう、とても”強さ”や”深遠さ”を感じ、印象に残ったのです。
熊谷選手もそのひとりです。あまりに強い印象を抱いた私は、その場で、この対談のオファーをさせていただきました。
熊谷選手はヨーロッパのトップクラブで長くプレーされています。それも守備的なポジションの選手として、ヨーロッパのトップシーンでしっかりと地位を確立されてきました。私には到底見ることのできなかった景色を見ているのでしょう。男子の代表選手ともまた違う、柔らかくも強烈なオーラを纏っていました。
ここに至るまでの道のり、見てきた景色、そして見据える未来。
伺ってみたい、様々な話題がすぐに浮かびます。私は話を聞き、少しだけ彼女になったつもりで、その景色を想像してみました。皆さんも、クラブでも代表でもトップを勝ち取れた所以を少しだけかじって、その味を想像してみてください。
―――◆―――◆―――◆―――
岩政大樹 このオフは忙しかったですか?
熊谷紗希 そうでもないですね。昼は筑波大でトレーニングし、夜は浦和レッズレディースの練習に参加していました。筑波大はすでに退学しているんですが、オフの時は研究室の先生にお世話になっています。
対談連載の第4回は、熊谷紗希選手にお話を伺いました。
女子サッカーの選手とは、これまでまったく接点がありませんでした。同じサッカーの世界で生きてはいるものの、挨拶をしたことがあるくらいで、話したことはまったくと言っていいほどありませんでした。
世界のトップになかなか近づけない男子サッカーと違い、彼女たちは世界一も成し遂げました。違うフィールドであると自分を納得させる気持ちとともに、私はプロとして、少し羨ましく見ていました。
今年に入り、新たな仕事をしているなかで、何人かの女子のサッカー選手とお話させていただく機会がありました。その方たちは素晴らしいキャリアを歩んでこられた方ばかりで、彼女たちと接した時に、なんだろう、とても”強さ”や”深遠さ”を感じ、印象に残ったのです。
熊谷選手もそのひとりです。あまりに強い印象を抱いた私は、その場で、この対談のオファーをさせていただきました。
熊谷選手はヨーロッパのトップクラブで長くプレーされています。それも守備的なポジションの選手として、ヨーロッパのトップシーンでしっかりと地位を確立されてきました。私には到底見ることのできなかった景色を見ているのでしょう。男子の代表選手ともまた違う、柔らかくも強烈なオーラを纏っていました。
ここに至るまでの道のり、見てきた景色、そして見据える未来。
伺ってみたい、様々な話題がすぐに浮かびます。私は話を聞き、少しだけ彼女になったつもりで、その景色を想像してみました。皆さんも、クラブでも代表でもトップを勝ち取れた所以を少しだけかじって、その味を想像してみてください。
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岩政大樹 このオフは忙しかったですか?
熊谷紗希 そうでもないですね。昼は筑波大でトレーニングし、夜は浦和レッズレディースの練習に参加していました。筑波大はすでに退学しているんですが、オフの時は研究室の先生にお世話になっています。