このペースで得点を重ねれば60ゴールを超える計算に。
ユベントスのパウロ・ディバラが神掛かった活躍を続けている。9月23日(現地時間)、6節のトリノ戦でも2ゴールを挙げ、今シーズンのセリエA得点数を早くも10ゴールの大台に乗せた。
定位置のトップ下に入り、ホームのトリノ・ダービーにスタメン出場したディバラは、まず16分に貴重な先制点をもたらす。ミラレム・ピャニッチが敵陣で奪ったボールを拾ってそのまま持ち込むと、ペナルティーエリアの手前から体勢を崩しながらも左足を鋭く振り抜き、敵2人の間を抜いてゴール右隅に決めた。
2点目はすでに勝負が決していた後半アディショナルタイム。ピャニッチの縦パスを受けながら反転したゴンサロ・イグアインが敵と交錯。そのごぼれ球にディバラが素早く反応し、絶妙なチップキックでGKサルバトーレ・シリグの右側を抜いた。
「いい気分だよ。チームメイトのお陰だね。みんながサポートしてくれるからこそ、僕はスペースを享受できるんだ。先制ゴール? 後ろからリンコン(今夏にトリノにレンタル移籍した昨シーズンのチームメイト)が迫ってきているのは分かってたけど、キーパーが少し前に出ていたからすかさず撃ったのさ」
試合後、終始ご満悦だったエースの活躍により、チームは4-0の快勝。トリノのMFダニエレ・バゼッリが24分に退場処分となり、その後はひとり多い状況で戦えたとはいえ、内容的にもほぼ完璧で、敵GKシリグの再三に渡る好セーブがなければあと3~4点取っていてもおかしくなかった。
これでユーベは開幕6連勝。ナポリも同じく全勝を守ったため単独首位ではないものの、セリエA7連覇に向けてこれ以上ないスタートを切っている。
そして、このロケットスタートの最大の原動力がディバラであるのは間違いない。24歳のレフティーは、入団3年目のユーベでさらなる進化を遂げており、まさに手がつけられない状態だ。
敵に囲まれても、巧みなボールコントロールと鋭い動きでそれをかわし、わずかなスペースを見つけてシュート、あるいは決定的なパスを出す。左足のシュートは多彩かつ正確で、瞬時の判断で適切なシュートセレクションができ、ボールは高い確率で枠を捉える。そのプレーはそれこそリオネル・メッシを見るかのようだ。
実際、このところイタリアでは、「ディバラはもはやメッシと同等」、「いや、凄いのは確かだがまだメッシの領域には……」といった比較論が巻き起こっている。すでにメッシの域に達したかどうかはともかく、今シーズンここまでの活躍が、相変わらずスーパープレーを連発しているその同胞の英雄に匹敵するのは確かだろう。
昨シーズンは10ゴール目を決めたのが37節だった(最終的にはシーズン11ゴール)。それが今シーズンはわずか6試合で二桁に乗せ、このままのペースで量産すれば60ゴールを超える計算だ。いったいディバラのこの勢いはどこまで続くのか。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
定位置のトップ下に入り、ホームのトリノ・ダービーにスタメン出場したディバラは、まず16分に貴重な先制点をもたらす。ミラレム・ピャニッチが敵陣で奪ったボールを拾ってそのまま持ち込むと、ペナルティーエリアの手前から体勢を崩しながらも左足を鋭く振り抜き、敵2人の間を抜いてゴール右隅に決めた。
2点目はすでに勝負が決していた後半アディショナルタイム。ピャニッチの縦パスを受けながら反転したゴンサロ・イグアインが敵と交錯。そのごぼれ球にディバラが素早く反応し、絶妙なチップキックでGKサルバトーレ・シリグの右側を抜いた。
「いい気分だよ。チームメイトのお陰だね。みんながサポートしてくれるからこそ、僕はスペースを享受できるんだ。先制ゴール? 後ろからリンコン(今夏にトリノにレンタル移籍した昨シーズンのチームメイト)が迫ってきているのは分かってたけど、キーパーが少し前に出ていたからすかさず撃ったのさ」
試合後、終始ご満悦だったエースの活躍により、チームは4-0の快勝。トリノのMFダニエレ・バゼッリが24分に退場処分となり、その後はひとり多い状況で戦えたとはいえ、内容的にもほぼ完璧で、敵GKシリグの再三に渡る好セーブがなければあと3~4点取っていてもおかしくなかった。
これでユーベは開幕6連勝。ナポリも同じく全勝を守ったため単独首位ではないものの、セリエA7連覇に向けてこれ以上ないスタートを切っている。
そして、このロケットスタートの最大の原動力がディバラであるのは間違いない。24歳のレフティーは、入団3年目のユーベでさらなる進化を遂げており、まさに手がつけられない状態だ。
敵に囲まれても、巧みなボールコントロールと鋭い動きでそれをかわし、わずかなスペースを見つけてシュート、あるいは決定的なパスを出す。左足のシュートは多彩かつ正確で、瞬時の判断で適切なシュートセレクションができ、ボールは高い確率で枠を捉える。そのプレーはそれこそリオネル・メッシを見るかのようだ。
実際、このところイタリアでは、「ディバラはもはやメッシと同等」、「いや、凄いのは確かだがまだメッシの領域には……」といった比較論が巻き起こっている。すでにメッシの域に達したかどうかはともかく、今シーズンここまでの活躍が、相変わらずスーパープレーを連発しているその同胞の英雄に匹敵するのは確かだろう。
昨シーズンは10ゴール目を決めたのが37節だった(最終的にはシーズン11ゴール)。それが今シーズンはわずか6試合で二桁に乗せ、このままのペースで量産すれば60ゴールを超える計算だ。いったいディバラのこの勢いはどこまで続くのか。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部