「次は出足で負けないようにしようと」
[J1リーグ30節]横浜 3-2 鹿島/10月21日/日産ス
勝負を決する遠藤渓太の劇的なゴールには、“伏線”があった。
2-2で迎えた74分、山中亮輔のスルーパスに反応した遠藤は、最初のタッチで対応に来た山本脩斗の逆をとり、振り向きざまに右足で渾身の一撃をねじ込む。
「あんなFWみたいなターン、自分ではできると思っていなかったんですけど(笑)」(遠藤)
鮮やかな切り返しだったが、特筆すべきは、パスを受ける前の動き出しの速さだ。
相手DFよりも先に――。そう強く意識したのは、68分のプレーがあったからだ。
左サイドから山中が駆け上がる。遠藤は逆サイドからゴール前に入っていく。そこに山中からクロスが供給されるが、遠藤と並走する山本に間一髪でカットされてしまった。
「あれで先に触られたので、次は出足で負けないようにしようと思って」
改めて映像を見返すと、山中がスルーパスを出すタイミングを見計らっているわずか数秒の間に、遠藤は一瞬のスピードで山本を置き去りにし、ダイアゴナルランで鹿島の最終ラインの背後に飛び出していた。
一歩遅れた山本は必死に追いかけるも、先述の“FWみたいなターン”に翻弄されて、遠藤のシュートをブロックできなかった。
試合中でも即座にミスを修正し、相手との駆け引きを制した遠藤が、大きな仕事をやってのけた。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
勝負を決する遠藤渓太の劇的なゴールには、“伏線”があった。
2-2で迎えた74分、山中亮輔のスルーパスに反応した遠藤は、最初のタッチで対応に来た山本脩斗の逆をとり、振り向きざまに右足で渾身の一撃をねじ込む。
「あんなFWみたいなターン、自分ではできると思っていなかったんですけど(笑)」(遠藤)
鮮やかな切り返しだったが、特筆すべきは、パスを受ける前の動き出しの速さだ。
相手DFよりも先に――。そう強く意識したのは、68分のプレーがあったからだ。
左サイドから山中が駆け上がる。遠藤は逆サイドからゴール前に入っていく。そこに山中からクロスが供給されるが、遠藤と並走する山本に間一髪でカットされてしまった。
「あれで先に触られたので、次は出足で負けないようにしようと思って」
改めて映像を見返すと、山中がスルーパスを出すタイミングを見計らっているわずか数秒の間に、遠藤は一瞬のスピードで山本を置き去りにし、ダイアゴナルランで鹿島の最終ラインの背後に飛び出していた。
一歩遅れた山本は必死に追いかけるも、先述の“FWみたいなターン”に翻弄されて、遠藤のシュートをブロックできなかった。
試合中でも即座にミスを修正し、相手との駆け引きを制した遠藤が、大きな仕事をやってのけた。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)