「後ろの安定感が成立しない限り勝てないので、とにかく粘り強く戦いたい」(槙野)
[J1リーグ30節]浦和3-3G大阪/10月22日/埼玉ス
上海上港とのACL準決勝・第2戦(10月18日)では堅守を見せた浦和だが、G大阪戦では逆に守備の“緩さ”が目立った。
先制直後の54分、FKからファン・ウィジョに同点ゴールを献上。64分にラファエル・シルバ、73分には興梠慎三のゴールで勝ち越しても、その都度追いつかれ勝点1にとどまった。
左サイドバックとしてフル出場した槙野智章は、守備の出来をこう反省する。
「チームとして、得点した後のゲームの運び方やゴールを決めた後の対応をみんなと話し合っていたんですけど……。特にセットプレーからの部分。粘り強さが足りなかったですね。
水曜日に試合をしているのもあったけど、疲れは言い訳にしたくはなかったし、どちらかと言えば相手のほうが動けていなかったというか、僕らのほうがボールを動かして数多くのチャンスを作っていた。それでも、セットプレーでやられちゃったなって感じですよね」
集中を欠いたと言えば、それまでかもしれない。呉屋大翔のヘッドが長澤和輝の肩に当たって決まった後半アディショナルタイムの失点はやや不運だったとしても、それ以外の2失点はいずれも相手をゴール前でフリーにして決められたものだった。
ACLでは堅い守備で上海上港の猛攻を跳ね返していたのに、この試合ではなぜ失点を重ねたのか。その問いかけに対し、槙野は渋い表情でこう答えた。
「大会が違うし、雰囲気とかも違うなかで、正直言うとモチベーションが少し変わってしまったのはあった」
すでに優勝の目が潰え、上位陣からも勝点で大きく引き離されているリーグに対し、ACLは唯一、タイトルが懸かる大会。槙野の言葉を借りれば、そうしたモチベーションの差が守備の出来を左右してしまったということか。
「ディフェンス陣の反省点が多かったゲームだと思うし、残りのリーグも、ACLもそうですけど、後ろの安定感が成立しない限り勝てないので、とにかく粘り強く戦いたいです」
槙野は自らにこう言い聞かせるように、次の戦いを見据えていた。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
上海上港とのACL準決勝・第2戦(10月18日)では堅守を見せた浦和だが、G大阪戦では逆に守備の“緩さ”が目立った。
先制直後の54分、FKからファン・ウィジョに同点ゴールを献上。64分にラファエル・シルバ、73分には興梠慎三のゴールで勝ち越しても、その都度追いつかれ勝点1にとどまった。
左サイドバックとしてフル出場した槙野智章は、守備の出来をこう反省する。
「チームとして、得点した後のゲームの運び方やゴールを決めた後の対応をみんなと話し合っていたんですけど……。特にセットプレーからの部分。粘り強さが足りなかったですね。
水曜日に試合をしているのもあったけど、疲れは言い訳にしたくはなかったし、どちらかと言えば相手のほうが動けていなかったというか、僕らのほうがボールを動かして数多くのチャンスを作っていた。それでも、セットプレーでやられちゃったなって感じですよね」
集中を欠いたと言えば、それまでかもしれない。呉屋大翔のヘッドが長澤和輝の肩に当たって決まった後半アディショナルタイムの失点はやや不運だったとしても、それ以外の2失点はいずれも相手をゴール前でフリーにして決められたものだった。
ACLでは堅い守備で上海上港の猛攻を跳ね返していたのに、この試合ではなぜ失点を重ねたのか。その問いかけに対し、槙野は渋い表情でこう答えた。
「大会が違うし、雰囲気とかも違うなかで、正直言うとモチベーションが少し変わってしまったのはあった」
すでに優勝の目が潰え、上位陣からも勝点で大きく引き離されているリーグに対し、ACLは唯一、タイトルが懸かる大会。槙野の言葉を借りれば、そうしたモチベーションの差が守備の出来を左右してしまったということか。
「ディフェンス陣の反省点が多かったゲームだと思うし、残りのリーグも、ACLもそうですけど、後ろの安定感が成立しない限り勝てないので、とにかく粘り強く戦いたいです」
槙野は自らにこう言い聞かせるように、次の戦いを見据えていた。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)