「悪い流れになると、それを変えられない」
[天皇杯決勝]C大阪2(1EX0)1横浜/1月1日/埼玉スタジアム2002
期待に応えられなかった事実は、本人が一番理解している。それは遠藤渓太自身のこんな言葉からも容易に推察できる。
「シーズンの後半から良い感じの流れで来れていたし、やってやるという気持ちだったけど……それが一瞬で打ち砕かれました」
前半の終了間際、山中亮輔の負傷交代で急遽、出番が回ってきた。「あの時間帯で出るとは思っていなかった」が、左サイドハーフで遠藤は途中出場する。
だが、試合にうまく入り切れなかった。攻撃でも守備でも小さなミスが目立ち、「流れを止めてしまった」。56分には、右サイドからのクロスをボレーで合わせる決定的なゴールチャンスが訪れるが、「落ち着いて打てれば良かった」と反省するように、ミートできずにシュートはバーの上を超えた。
延長戦を含めれば、70分以上のプレータイムがあった。それでも、輝きを放つ瞬間はなかった。
「これまで、残り10分とかで結果を残してきましたけど、先発とか時間が多いなかで、自分はなかなかできなかった。その課題を、結局は最後の最後まで詰められなかった」
タイトルを賭けた大きな舞台で、改めて自分の力不足を痛感させられた格好だ。「悪い流れになると、それを変えられない」。20歳のアタッカーは悔しそうに言葉を絞り出した。
不完全燃焼のまま2017年シーズンを終えたが、次の戦いは目前に迫っている。短いオフを経て、U-21代表の一員として、今月中国で開催されるU-23アジア選手権に参戦する。
「オフでこの敗戦をしっかりと整理して、切り替えてやるしかない。そこで監督の目に留まるようなプレーを見せたい」
代表で確かな手応えを掴み、クラブでの新シーズンを迎えたい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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期待に応えられなかった事実は、本人が一番理解している。それは遠藤渓太自身のこんな言葉からも容易に推察できる。
「シーズンの後半から良い感じの流れで来れていたし、やってやるという気持ちだったけど……それが一瞬で打ち砕かれました」
前半の終了間際、山中亮輔の負傷交代で急遽、出番が回ってきた。「あの時間帯で出るとは思っていなかった」が、左サイドハーフで遠藤は途中出場する。
だが、試合にうまく入り切れなかった。攻撃でも守備でも小さなミスが目立ち、「流れを止めてしまった」。56分には、右サイドからのクロスをボレーで合わせる決定的なゴールチャンスが訪れるが、「落ち着いて打てれば良かった」と反省するように、ミートできずにシュートはバーの上を超えた。
延長戦を含めれば、70分以上のプレータイムがあった。それでも、輝きを放つ瞬間はなかった。
「これまで、残り10分とかで結果を残してきましたけど、先発とか時間が多いなかで、自分はなかなかできなかった。その課題を、結局は最後の最後まで詰められなかった」
タイトルを賭けた大きな舞台で、改めて自分の力不足を痛感させられた格好だ。「悪い流れになると、それを変えられない」。20歳のアタッカーは悔しそうに言葉を絞り出した。
不完全燃焼のまま2017年シーズンを終えたが、次の戦いは目前に迫っている。短いオフを経て、U-21代表の一員として、今月中国で開催されるU-23アジア選手権に参戦する。
「オフでこの敗戦をしっかりと整理して、切り替えてやるしかない。そこで監督の目に留まるようなプレーを見せたい」
代表で確かな手応えを掴み、クラブでの新シーズンを迎えたい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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