「(大宮は)J2にいちゃいけないクラブ」
1月14日にMOVIXさいたまで行なわれた大宮アルディージャの新体制発表会見。9名の新加入選手のなかに、再びオレンジのユニホームに袖を通す男がいた。富山貴光。2013年から15年まで所属し、16年からは完全移籍先の鳥栖でプレーしていたFWだ(17年は8月から新潟にレンタル移籍)。
矢板中央高から早稲田大に進学し、卒業後は大宮でプロキャリアをスタート。28番を背負った1年目は26試合・3得点、2年目は15試合・0得点。ノーゴールに終わった前年の悔しさを晴らそうと「決意の9番」を選んだ3年目は、しかし、12試合・1得点だった。
そのオフ、富山はJ2優勝と1年でのJ1復帰を決定した大宮から去った。「自身が輝ける場所を探して」「上昇志向」というよりも、「無念さ」が滲む選択だった。だからこそ、か。富山は復帰の決断に迷いはなかった。
「J2にいちゃいけないクラブ。昨季に大宮が降格した時、自然と『このクラブを助けたい』という気持ちが湧き上がった。そんな折にオファーをいただいて、J1復帰の力になりたくて移籍を決めた」
18年シーズンに目指すは15年シーズンと同様のJ2優勝、そして1年でのJ1復帰だ。「とにかくチームのためにプレーする。ゴールやアシスト以外でも貢献したい」と話す。では、「帰ってきたからには結果を残さないと」とも語った富山が他クラブでの2シーズンで変貌を遂げたポイントは? 本人に訊いてみた。
「前と比べると、状況判断が一番変わったと思う。いろいろと考えながらプレーしているし、頭のなかで整理しながら、昔だったらガツガツといったいたところでも俯瞰できるようになった。景色が変わってきましたね。
自分が活きるだけじゃなくて、周囲を活かす。もちろんハードワークをベースにはしているけど、『考える』という部分で成長したと思う」
背につけるは、新人時代と同じ28番。ただし、中身は随分と変わっている。まずはレギュラー争い、その先にあるスタメン、チームを勝たせる男へ。責任感を増して帰還した富山の新しいストーリーが始まった。
取材・文●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
矢板中央高から早稲田大に進学し、卒業後は大宮でプロキャリアをスタート。28番を背負った1年目は26試合・3得点、2年目は15試合・0得点。ノーゴールに終わった前年の悔しさを晴らそうと「決意の9番」を選んだ3年目は、しかし、12試合・1得点だった。
そのオフ、富山はJ2優勝と1年でのJ1復帰を決定した大宮から去った。「自身が輝ける場所を探して」「上昇志向」というよりも、「無念さ」が滲む選択だった。だからこそ、か。富山は復帰の決断に迷いはなかった。
「J2にいちゃいけないクラブ。昨季に大宮が降格した時、自然と『このクラブを助けたい』という気持ちが湧き上がった。そんな折にオファーをいただいて、J1復帰の力になりたくて移籍を決めた」
18年シーズンに目指すは15年シーズンと同様のJ2優勝、そして1年でのJ1復帰だ。「とにかくチームのためにプレーする。ゴールやアシスト以外でも貢献したい」と話す。では、「帰ってきたからには結果を残さないと」とも語った富山が他クラブでの2シーズンで変貌を遂げたポイントは? 本人に訊いてみた。
「前と比べると、状況判断が一番変わったと思う。いろいろと考えながらプレーしているし、頭のなかで整理しながら、昔だったらガツガツといったいたところでも俯瞰できるようになった。景色が変わってきましたね。
自分が活きるだけじゃなくて、周囲を活かす。もちろんハードワークをベースにはしているけど、『考える』という部分で成長したと思う」
背につけるは、新人時代と同じ28番。ただし、中身は随分と変わっている。まずはレギュラー争い、その先にあるスタメン、チームを勝たせる男へ。責任感を増して帰還した富山の新しいストーリーが始まった。
取材・文●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)