「失敗しろ」とジョークのつもりで
初の試みである金曜開催のゲームが活況を帯び、今季もまた、新たな進化形を提示しているJリーグ。1993年に産声を上げてから四半世紀が立ち、数多の名選手が名場面を演じてきた。
創成期における最大の功労者は、やはり神様ジーコだろう。プロビンチャの鹿島アントラーズの一員となって空前のJリーグブームを牽引し、本物のプロの妙技をファンに、プロとしてのあるべき姿を後進に示した。だが、あの“事件”だけは例外だ。
今回、Jリーグが立ち上げた新企画『THE LEGEN』のスペシャルインタビューに応じた元日本代表監督。すでに開幕節のJリーグ中継では、全試合のハーフタイムに放映され、大きな反響を呼んだ。日本サッカーへの熱き想い、カシマスタジアムで迎えた伝説のファーストマッチ(名古屋グランパス戦)、さらにはアントラーズ愛とそのスピリットについて、赤裸々に語っているのだ。
創成期における最大の功労者は、やはり神様ジーコだろう。プロビンチャの鹿島アントラーズの一員となって空前のJリーグブームを牽引し、本物のプロの妙技をファンに、プロとしてのあるべき姿を後進に示した。だが、あの“事件”だけは例外だ。
今回、Jリーグが立ち上げた新企画『THE LEGEN』のスペシャルインタビューに応じた元日本代表監督。すでに開幕節のJリーグ中継では、全試合のハーフタイムに放映され、大きな反響を呼んだ。日本サッカーへの熱き想い、カシマスタジアムで迎えた伝説のファーストマッチ(名古屋グランパス戦)、さらにはアントラーズ愛とそのスピリットについて、赤裸々に語っているのだ。
そのなかでしみじみ回顧したのが、1993年のサントリーチャンピオンシップ第2戦。超満員に膨れ上がった国立霞ヶ丘競技場でのヴェルディ川崎戦だ。第1戦を0-2で落としていた鹿島は後がなかったが、アルシンドが先制点を挙げてあと1点に迫る。そして82分だった。V川崎に痛恨のPKを与えてしまう。判定に激高したジーコは主審に激しく詰め寄り、あろうことかPKスポットに置かれたボールにツバを吐きかけた。この日2枚目の警告を受け、退場を命じられたのだ。常に熱くなりながらも紳士的に振る舞っていた神様の愚行に、日本中のサッカーファンが衝撃を受けた。
「2試合とも国立で開催されるのが不満でした。シーズンを通してヴェルディはよく国立で試合をしていたからです。1試合はカシマで開催されるべきだった。明らかにヴェルディが有利でしょう。そんななかで相手にPKが与えられて、とても受け入れられなかった。『失敗しろ』とジョークのつもりでツバを吐いてしまったのです。プロとして許されない、恥ずべき行為でした」
日本サッカーとJリーグの発展に多大な貢献を果たし、「あの時の私の努力や犠牲、しっかりした遺産を日本に築けたことは誇りです」と自負するジーコ氏。あいかわらず言葉の一つひとつに重みと深みがある。やはり、真のレジェンドだ。
上質な作りで好評を得ているこの『THE LEGEND』。次回はどの名手が登場してくるのか。楽しみに待つとしよう。
「2試合とも国立で開催されるのが不満でした。シーズンを通してヴェルディはよく国立で試合をしていたからです。1試合はカシマで開催されるべきだった。明らかにヴェルディが有利でしょう。そんななかで相手にPKが与えられて、とても受け入れられなかった。『失敗しろ』とジョークのつもりでツバを吐いてしまったのです。プロとして許されない、恥ずべき行為でした」
日本サッカーとJリーグの発展に多大な貢献を果たし、「あの時の私の努力や犠牲、しっかりした遺産を日本に築けたことは誇りです」と自負するジーコ氏。あいかわらず言葉の一つひとつに重みと深みがある。やはり、真のレジェンドだ。
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