日本代表コーチにとり、そのパフォーマンスは想定内
[ACLラウンド16第1戦]鹿島3-1上海上港/5月9日/カシマ
43分、CKのチャンスに相手GKが弾いたこぼれ球を豪快に蹴り込んだ。2-0で迎えた75分には、安西幸輝のクロスに果敢に飛び込み、相手のオウンゴールを誘った。
決定的な仕事に絡んだ鈴木優磨は、相手ボールになれば懸命な走りで戻り、ディフェンスも手を抜かない。昌子源は「あんまり守備はさせたくない」と気遣うが、上海上港戦は左MFで先発フル出場した鈴木は、攻守にフル回転の働きを見せ、チームを勝利に導いた。
「あれぐらいはやる」
この試合を視察に訪れていた日本代表の手倉森誠コーチにとり、鹿島の背番号9のパフォーマンスは想定内だったようだ。
ただ、攻撃にも守備にもアグレッシブに振る舞うその姿を、若干気がかりにも思っているようだ。
「それがアダになることもある」
後半の途中には、自陣ゴール前でFKを与える鈴木のファウルがあった。もちろん、意図的ではない。果敢なチェイシングが裏目に出てしまった格好だが、そのあたりのコントロールがうまくできてくればと、手倉森コーチは件のプレーを引き合いに出して説明する。
もっとも、そんな鈴木に“ブレーキ”をかけるつもりはさらさらない。
43分、CKのチャンスに相手GKが弾いたこぼれ球を豪快に蹴り込んだ。2-0で迎えた75分には、安西幸輝のクロスに果敢に飛び込み、相手のオウンゴールを誘った。
決定的な仕事に絡んだ鈴木優磨は、相手ボールになれば懸命な走りで戻り、ディフェンスも手を抜かない。昌子源は「あんまり守備はさせたくない」と気遣うが、上海上港戦は左MFで先発フル出場した鈴木は、攻守にフル回転の働きを見せ、チームを勝利に導いた。
「あれぐらいはやる」
この試合を視察に訪れていた日本代表の手倉森誠コーチにとり、鹿島の背番号9のパフォーマンスは想定内だったようだ。
ただ、攻撃にも守備にもアグレッシブに振る舞うその姿を、若干気がかりにも思っているようだ。
「それがアダになることもある」
後半の途中には、自陣ゴール前でFKを与える鈴木のファウルがあった。もちろん、意図的ではない。果敢なチェイシングが裏目に出てしまった格好だが、そのあたりのコントロールがうまくできてくればと、手倉森コーチは件のプレーを引き合いに出して説明する。
もっとも、そんな鈴木に“ブレーキ”をかけるつもりはさらさらない。
「ただ今は、ガムシャラにやればいい」
ウイークポイントを修正するより、ストロングポイントを伸ばす。日本代表だけでなく、かつてベガルタ仙台やリオ五輪代表チームを率いていた時もそうだったように、伸び盛りの選手を長い目で見守り、確実に成長を促してきた指導者らしい見解だった。
以前の鈴木は、勢いはあるが一つのひとつのプレーが粗削りだったが、今季は特に正確さとクレバーさが徐々に身についてきた印象だ。
それでも、良い意味で“丸くなる”のは早すぎる。まだまだ小さくまとまってほしくない。自らのポテンシャルをさらに引き延ばすような、ふてぶてしく、大胆不敵で、相手の予想を上回るようなプレーで、大きくステップアップしてほしい。
その先に、日本代表入りも見えてくるはずだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
【ACL 鹿島 3-1 上海上港 PHOTO】鈴木が先制弾! 3点を奪った鹿島が攻守に渡って上海を圧倒
ウイークポイントを修正するより、ストロングポイントを伸ばす。日本代表だけでなく、かつてベガルタ仙台やリオ五輪代表チームを率いていた時もそうだったように、伸び盛りの選手を長い目で見守り、確実に成長を促してきた指導者らしい見解だった。
以前の鈴木は、勢いはあるが一つのひとつのプレーが粗削りだったが、今季は特に正確さとクレバーさが徐々に身についてきた印象だ。
それでも、良い意味で“丸くなる”のは早すぎる。まだまだ小さくまとまってほしくない。自らのポテンシャルをさらに引き延ばすような、ふてぶてしく、大胆不敵で、相手の予想を上回るようなプレーで、大きくステップアップしてほしい。
その先に、日本代表入りも見えてくるはずだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
【ACL 鹿島 3-1 上海上港 PHOTO】鈴木が先制弾! 3点を奪った鹿島が攻守に渡って上海を圧倒