元日本代表主将、宮本恒靖がガンバ新監督に! 6年前の“悪夢”を払拭できるか

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年07月23日

指揮官の手腕とともに、G戦士の威信とプライドも問われる

トップチームでの采配は初めてとなる宮本新監督。J1の舞台で“ツネイズム”をどう昇華させるのか。注目度大だ。(C)SOCCER DIGEST

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 ガンバ大阪は7月23日、レヴィー・クルピ監督とマテルヘッドコーチを解任し、コーチ兼U-23チーム監督の宮本恒靖氏が新たに監督に就任すると発表した。
 
 日曜日のJ1リーグ第17節、清水エスパルス戦を1-2で落としたガンバは、これで5戦勝ち星なし。4勝3分け10敗となり、順位は16位と低迷したままで、残留争いから抜け出せないでいる。今季から指揮を執ったクルピ監督だったが、長谷川健太前監督が植え付けたソリッドなスタイルからの脱却を図れず、攻守両面で歯車が噛み合わないゲームが続いていた。
 
 クラブOBで“レジェンド”の宮本新監督は初のトップチーム指揮となる。昨季からU-23チームで監督を務め、今季からクルピ監督の補佐を担うひとりとなっていた。空席となるU-23監督のポストには、現ユースチーム監督の實好礼忠氏が就くことも発表された。

 
 いずれはトップチームの監督にと、クラブが堅実に経験を積ませていた“ツネ様”。予定よりもずいぶん早いタイミングでの登板となったが、はたしてこの危機を乗り切ることができるのか。コーチには同じくOBの山口智氏、GKコーチには松代直樹氏と僚友たちが控え、首脳陣は「オールガンバ体制」で臨む。
 
 サポーターが危惧するのは、2012年シーズンの悪夢再現だろう。西野朗・長期政権からブラジル人のジョゼ・カルロス・セホーン体制に切り替えたもののまるで結果が出ず、発足からおよそ2か月でスピード解任。当時コーチだった“レジェンド”松波正信氏が監督に昇格して難局に挑んだが、チームの2部降格を阻止することはできなかった。
 
 長期政権後のスタイル転換に失敗、外国籍指揮官を解任、クラブレジェンドの登板。同じシナリオを描くのか、それとも──。宮本新監督の手腕とともに、G戦士の威信とプライドも大いに問われる。
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