開幕から「5戦勝ちなし」の状況がもたらした危機感。
苦しい時期を乗り越え、チームは急成長を遂げつつある。
昨年のプレミアリーグEAST得点王に輝いた金子翔太(清水)や、ゲームメーカーの安東輝(福島)といった主力が今春軒並み卒業し、メンバーが大きく入れ替わった今年は、春先から波に乗り切れなかった。市立船橋とのリーグ開幕戦では、終盤まで1-0でリードをしながらラストプレーで失点。ドローに終わったこの試合をきっかけに、チーム状況は悪い方向に転がっていく。
2節の清水ユース戦を1-3、3節・札幌U-18戦を0-1、4節・柏U-18戦を1-2で落とし、3連敗を喫してしまうのだ。5節の東京Vユース戦では、残り10分で先制点を奪いながらも、市立船橋戦同様にラストプレーで失点し、開幕から5戦勝ちなし。どん底の状態に陥ってしまった。
「市船戦は、みんなが『勝ったな』と思った瞬間にやられてしまった。どこかで気の緩みがあって、そこから結果が出なくなったことで自信を失ってしまった」(キャプテン・金城ジャスティン俊樹)
しかし、この状況が選手一人ひとりに危機感をもたらし、さらにプレミアリーグが中断し、別の戦いへ移行していくとともに、徐々に状況は変化していった。
「どこかで選手の中に『やれるだろう』という思いがあった。そういう思いに対して、結果が出ず、『やれなかったでしょ?』と教えられた。じゃあ結果を出すためにはどうすればいいか。自信の無さが闇雲なロングボールなどに表われてしまっていたので、しっかりとつないで、中盤が間延びしているなら、冷静に流れを変えるプレーをするなど、落ち着いてやっていこうと話をするようになった。それに勝てない時は『なんちゃってディフェンス』が多かった。寄せるフリ、奪うフリではなく、本気で奪いに行く。そういった面を徹底した」
昨年のプレミアリーグEAST得点王に輝いた金子翔太(清水)や、ゲームメーカーの安東輝(福島)といった主力が今春軒並み卒業し、メンバーが大きく入れ替わった今年は、春先から波に乗り切れなかった。市立船橋とのリーグ開幕戦では、終盤まで1-0でリードをしながらラストプレーで失点。ドローに終わったこの試合をきっかけに、チーム状況は悪い方向に転がっていく。
2節の清水ユース戦を1-3、3節・札幌U-18戦を0-1、4節・柏U-18戦を1-2で落とし、3連敗を喫してしまうのだ。5節の東京Vユース戦では、残り10分で先制点を奪いながらも、市立船橋戦同様にラストプレーで失点し、開幕から5戦勝ちなし。どん底の状態に陥ってしまった。
「市船戦は、みんなが『勝ったな』と思った瞬間にやられてしまった。どこかで気の緩みがあって、そこから結果が出なくなったことで自信を失ってしまった」(キャプテン・金城ジャスティン俊樹)
しかし、この状況が選手一人ひとりに危機感をもたらし、さらにプレミアリーグが中断し、別の戦いへ移行していくとともに、徐々に状況は変化していった。
「どこかで選手の中に『やれるだろう』という思いがあった。そういう思いに対して、結果が出ず、『やれなかったでしょ?』と教えられた。じゃあ結果を出すためにはどうすればいいか。自信の無さが闇雲なロングボールなどに表われてしまっていたので、しっかりとつないで、中盤が間延びしているなら、冷静に流れを変えるプレーをするなど、落ち着いてやっていこうと話をするようになった。それに勝てない時は『なんちゃってディフェンス』が多かった。寄せるフリ、奪うフリではなく、本気で奪いに行く。そういった面を徹底した」
中田康人監督の言葉どおり、選手たちは持ち始めた危機感をトレーニングに落とし込み、意識の高さに変えていく。リーグ中断期間に行なわれた今年初参戦の日本クラブユース選手権東海予選で、確固たる浮上のきっかけを掴む。
「このままじゃダメだという意識が強くなって、僕自身も人任せにしていたボールを奪いに行く姿勢をもっと持つようになった。『勝つんだ』という気持ちを一人ひとりが強く持つことを心掛けた」(金城)
磐田ユース、清水ユース、名古屋U18とのリーグ戦を、1勝1分け1敗の3位で通過。代表決定戦では岐阜ユースを6-1で下し、本戦初出場を掴み取った。
「強豪ひしめく東海予選を突破できたのは、大きな自信になった」(中田監督)
「このままじゃダメだという意識が強くなって、僕自身も人任せにしていたボールを奪いに行く姿勢をもっと持つようになった。『勝つんだ』という気持ちを一人ひとりが強く持つことを心掛けた」(金城)
磐田ユース、清水ユース、名古屋U18とのリーグ戦を、1勝1分け1敗の3位で通過。代表決定戦では岐阜ユースを6-1で下し、本戦初出場を掴み取った。
「強豪ひしめく東海予選を突破できたのは、大きな自信になった」(中田監督)