予期せぬ事態に見舞われたボカは最後は9人となり…。
12月9日(現地時間)、ボカ・ジュニオルスとリーベル・プレートのコパ・リベルタドーレス決勝・第2レグがスペインのマドリードにあるサンチャゴ・ベルナベウで開催された。
第1レグを2-2(アウェイゴール無し)で折り返したスーペルクラシコだったが、11月24日にモヌメンタルで行なわれる予定であった第2レグを前にリーベルの一部サポーターが、会場入りするボカのチームバスを襲撃。その際、複数のボカの選手が負傷したことで、試合の延期が決定し、南米サッカー連盟(CONMEBOL)と両クラブによる協議の末、前代未聞のマドリード開催となった。
異例の舞台で開催された最終決戦、緊張感が漂うなかで始まった試合の序盤は、両軍が中盤で激しくボールを奪い合う一進一退の攻防戦が展開される。
時間の経過とともに、両サイドのビラとパボンの個人技を活かした攻めを展開したボカは、29分にFKの流れからビッグチャンスを得るも、P・ペレスのシュートは相手DFに弾かれて決めきることができなかった。
決定機を逸したボカだったが、リーベルの攻撃をアグレッシブな守りで防ぎきると、前半終了間際に先制点を手にする。
43分、自陣からカウンターを仕掛けたナンデスからのスルーパスに反応して敵ゴール前まで持ち込んだベネデットが、相手GKアルマーニとの1対1を冷静に制し、ゴール右下隅へ流し込んだ。
第1レグを2-2(アウェイゴール無し)で折り返したスーペルクラシコだったが、11月24日にモヌメンタルで行なわれる予定であった第2レグを前にリーベルの一部サポーターが、会場入りするボカのチームバスを襲撃。その際、複数のボカの選手が負傷したことで、試合の延期が決定し、南米サッカー連盟(CONMEBOL)と両クラブによる協議の末、前代未聞のマドリード開催となった。
異例の舞台で開催された最終決戦、緊張感が漂うなかで始まった試合の序盤は、両軍が中盤で激しくボールを奪い合う一進一退の攻防戦が展開される。
時間の経過とともに、両サイドのビラとパボンの個人技を活かした攻めを展開したボカは、29分にFKの流れからビッグチャンスを得るも、P・ペレスのシュートは相手DFに弾かれて決めきることができなかった。
決定機を逸したボカだったが、リーベルの攻撃をアグレッシブな守りで防ぎきると、前半終了間際に先制点を手にする。
43分、自陣からカウンターを仕掛けたナンデスからのスルーパスに反応して敵ゴール前まで持ち込んだベネデットが、相手GKアルマーニとの1対1を冷静に制し、ゴール右下隅へ流し込んだ。
最高の形で前半を折り返すことに成功したボカ。対するリーベルは、後半に入ってから丁寧な組み立てが目立った前半とは打って変わって、スピーディーかつシンプルな攻撃で状況の打開を図る。
そして、60分過ぎからボカを完全に押し込んだリーベルは、ついにその牙城を崩す。67分、右サイドからのクロスボールをボックス内中央でプラットが右足で流し込んで同点弾を決めた。
これで2戦合計スコアでも3-3となった大一番は、勝ち越しを狙うボカが盛り返して、再び両軍が身体をぶつけ合う肉弾戦が続き、その激しさにスタンドのボルテージが高まるなかで、あっという間に後半は終了。熱戦は延長戦に突入した。
迎えた延長前半、その開始早々にボカが予期せぬ事態に見舞われる。92分にアンカーのバリオスがこの日、二枚目の警告を受けて退場となったのだ。
11人と10人となり、攻めるリーベルと守るボカという構図で試合は進行。前者は鋭く、素早い攻撃で再三に渡って相手ゴールを脅かしたが、後者の身体を張った気迫のディフェンスが立ちはだかって、追加点が生まれないままに延長戦は最後の15分を迎えることとなった。
延長後半も主導権を握ったリーベルは、完全に守勢に回ったボカを揺さぶり続けて、ついに均衡を破る。108分、バイタルエリアでボールを持ったロシア・ワールドカップの日本戦でもゴールを決めていたコロンビア代表MFのキンテーロが左足一閃。この豪快な一撃がゴール右上へと突き刺さった。
後がなくなったボカは、ここでチームの精神的支柱でもあるテベスを投入。全てを34歳の大ベテランに託し、さらにGKのアンドラーダもゴール前に上げるリスクを冒した攻めを展開する。
しかし、刻一刻とタイムアップが迫るなか、ボカはさらなる窮地に追い込まれる。交代枠を使い切った段階でガゴがまさかの負傷退場し、ピッチ上の人数が9人となってしまったのだ。
焦るボカに対して、憎らしいほど冷静に時間を進めたリーベルは、最後の最後に試合を決定付ける3点目をもぎ取る。122分、相手GKが上がったCKからのカウンターで抜け出したマルティネスが無人のゴールへ流し込んだのだ。
結局、このゴールが決まった直後に試合は終了。リーベルが宿敵ボカを3-1と下して、3年ぶり4度目のリベルタドーレス制覇を成し遂げた。