途中交代の悔しさ、チーム降格のショックはあまりに大きい…。
64分、交代を告げられピッチを後にする。負ければ降格が決まる大事な一戦でチームに貢献できず、最後までプレーさえもできなかった。
前節の仙台戦と同様、2トップの一角として先発した南野。序盤はチームとともに自身も上々の出来を見せた。右サイドの杉本との好連係から起点となり、2トップの相棒、永井らのチャンスを演出していく。
しかし、20分を過ぎた頃から、鹿島に徐々にペースを握られると、前線で孤立。中盤に下がってボールを受けに行くものの、良い形で前を向けず、得意のドリブルも出せなかった。
そして攻撃の手をなくしたチームは33分、絶対に与えたくなかった先制点を鹿島に許してしまう。
後半頭からカカウを投入し、4-4-2の左MFに回った南野は、何度かサイド突破を試みるも奏功せず。鹿島に2点目を奪われた5分後の64分に、「チームのためにしょうがなかった」と、4-3-3のシステム変更に伴い、キム・ソンジュンと交代でピッチを後にした。
今季はチームが残留争いをするなか、10月にミャンマーで行なわれたU-19アジア選手権に参加。ベスト16で敗退し、世界への切符を逃すとすぐにチームに合流し、帰国3日後には29節・徳島戦に出場。チームの勝利に貢献した。
しかし、その徳島戦を含め4試合でゴールという結果を残せず、「最後の部分で仕事をしてチームを助けたい」という目標は結局、達成できなかった。
試合後、絞り出すように「チームのためになれず悔しい」と語った南野。元々、海外移籍などの噂が絶えなかっただけに、チームがJ2に降格したことで、ことさら来季の去就は不透明となった。
「今は何も考えられない」――、この先どのような決断をしていくのか、C大阪、そして日本が誇る逸材の未来には、否が応でも注目が集まる。
文:本田 健介(週刊サッカーダイジェスト)
前節の仙台戦と同様、2トップの一角として先発した南野。序盤はチームとともに自身も上々の出来を見せた。右サイドの杉本との好連係から起点となり、2トップの相棒、永井らのチャンスを演出していく。
しかし、20分を過ぎた頃から、鹿島に徐々にペースを握られると、前線で孤立。中盤に下がってボールを受けに行くものの、良い形で前を向けず、得意のドリブルも出せなかった。
そして攻撃の手をなくしたチームは33分、絶対に与えたくなかった先制点を鹿島に許してしまう。
後半頭からカカウを投入し、4-4-2の左MFに回った南野は、何度かサイド突破を試みるも奏功せず。鹿島に2点目を奪われた5分後の64分に、「チームのためにしょうがなかった」と、4-3-3のシステム変更に伴い、キム・ソンジュンと交代でピッチを後にした。
今季はチームが残留争いをするなか、10月にミャンマーで行なわれたU-19アジア選手権に参加。ベスト16で敗退し、世界への切符を逃すとすぐにチームに合流し、帰国3日後には29節・徳島戦に出場。チームの勝利に貢献した。
しかし、その徳島戦を含め4試合でゴールという結果を残せず、「最後の部分で仕事をしてチームを助けたい」という目標は結局、達成できなかった。
試合後、絞り出すように「チームのためになれず悔しい」と語った南野。元々、海外移籍などの噂が絶えなかっただけに、チームがJ2に降格したことで、ことさら来季の去就は不透明となった。
「今は何も考えられない」――、この先どのような決断をしていくのか、C大阪、そして日本が誇る逸材の未来には、否が応でも注目が集まる。
文:本田 健介(週刊サッカーダイジェスト)