アジアカップ2015

【日本 対 イラク】サッカーダイジェスト特派の寸評・採点

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2015年01月16日

トップ下に移った63分以降の香川は、まさに水を得た魚。

150試合出場の節目を勝利で飾った遠藤。記念のユニホームを着て、チームメイトから祝福された。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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【サッカーダイジェスト特派記者による寸評・採点】
取材:白鳥和洋
 
【マッチレポート|日本 1-0 イラク】
 
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【日本代表】
[GK]
1 川島永嗣 6 
15分、CBイブラヒムの強烈なヘッドを抜群の反応で弾き出す。足下は相変わらず不安定だが、初戦に比べれば褒められる内容だ。
 
[DF]
21 酒井高徳 5 
48分に裏を取られ、57分には自陣の危険なエリアでボールロスト。残念ながら、出場選手のなかでワーストのパフォーマンスだった。
 
22 吉田麻也 6 
決定的なシュートを許した15分以降は落ち着いて対応。イラクに押し込まれた時間帯(46~65分頃)も、根気よく守り抜いた。
 
6 森重真人 6 
相当気合いの入ったディフェンスで、完封勝利に貢献。高精度のロングフィードで攻撃にアクセントを付け、パスセンスも見せつけた。
 
5 長友佑都 6 
17分に鋭い切り返しから完璧なクロスを上げ、44分には敵エースのマフムードから“がっつり”ボールを奪う。前半は素晴らしい働きだった。
 
[MF]
17 長谷部 誠 6 
気の利いたポジショニングと安定した技術で、ボールを上手く出し入れ。後半途中からは今野の助けを借りてイラクの攻撃を食い止めた。
 
7 遠藤保仁 6 
節目の代表150試合。22分と27分に好機につながるスルーパスを出す一方で、果敢な寄せも。冷静さのなかに激しさをブレンドしていた。
 
10 香川真司 6.5 
トップ下近くで振る舞うようになった63分以降は、まさに水を得た魚。勢いを失いかけていた日本に活力を注入したのは、この男だった。
 
[FW]
4 本田圭佑 5 
厳しいマークを掻い潜っていくつか見せ場を作り、23分にはPKから先制弾。ただ、二度の決定機(17分と65分)を外したのは大きな減点だ。
 
9 岡崎慎司 5.5 
最前線で身体を張っても、あれだけマークされたら厳しい。33分と89分にいずれもヘッドで決めきれず、ほとんど収穫のない一戦に。
 
18 乾 貴士 5.5 
柔軟な足首を利したダイレクトパスが光ったものの、ドリブルから攻撃をスピードアップできなかった。シュートもなく不満足な出来。
 
[交代出場]
15 今野泰幸 5.5 
投入後は長谷部と2ボランチを組むような形で、危険なスペースをケアしていた。終了間際にイエローカードをもらったのはマイナス。
 
8 清武弘嗣 6 
65分に鋭いパスで絶好機を演出し、69分に魂のタックルで敵の攻撃を遅らせる。71分にはテクニカルファウルといぶし銀の活躍だった。
 
14 武藤嘉紀 ─
89分の投入直後に、ドリブルからのパスで清武にシュートをプレゼント。「まず守備を意識」して、クローザーの役割を全うした。
 
[監督]
ハビエル・アギーレ 6.5 
香川を途中から3トップの近くでプレーさせた采配が好印象。今野を最終ラインの前に置いて守備を安定させた点も見逃せないだろう。

気の利いたポジショニングと安定した技術で、長谷部は勝利に貢献。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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