「ラインを下げる必要がないくらい前からプレッシャーにいく」と樋口監督。
樋口靖洋新監督を迎えた甲府の今年最初のトレーニングマッチ(30分×2本)が、静岡市清水区のナショナル・トレーニングセンター(J-STEP)で行なわれ、静岡産業大に4-0で勝利。新たな取り組みへの前向きな姿勢、新戦力の活躍など、実りある一戦となった。
12日間に渡った1次キャンプの締めくくり。この試合の最大の目的を、樋口監督は「このキャンプで選手に伝え、トレーニングで落とし込んだ今シーズンの戦い方のコンセプトを、どこまで表現できるかの見極め」とした。
厳しい寒さと冷たい雨のなか、立ち上がりこそシュートにまで至らず、逆に相手のFKがクロスバーを叩くピンチもあったが、10分過ぎからは甲府ペースに。
布陣は昨季と同じ3-4-2-1だが、目に付いたのは、高い位置からボールを奪いにいくシーンと、浅く設定された最終ライン。相手が大学生で攻め込まれる場面が少なく、低くブロックを構える必要がなかったとはいえ、「去年やっていたことは、できるのを前提に。多少のリスクは承知の上で、まずは樋口監督の新しい取り組みにトライする」(山本英臣)というチームの意思の表われだった。
先制点は18分。徳島から移籍加入のアドリアーノが、スルーパスに抜け出しシュート。GKが弾いたところを、2年目の若杉好輝がしっかり詰めて押し込んだ。
ここから一方的な展開になり、神奈川大出身のルーキー伊東純也がアピールする。
「裏に抜ける動きと、ゴールに向かう姿勢を意識した」という伊東は、前半途中から右シャドーに入ると、26分、加速するようなドリブルで相手DFを振り切り、最後はGKを冷静に外してゴールを決める。
左シャドーに移った後半にも、右クロスに合わせてゴール。自陣でパスカットして長い距離をドリブル、最後はエンリケの“来日初ゴール”をアシストと、計3得点に絡んでみせた。
神奈川大の松永道敬総監督によると「局面をひとりで打開できるスピードの持ち主」とのことだ。早速その片鱗を覗かせるパフォーマンスだった。
12日間に渡った1次キャンプの締めくくり。この試合の最大の目的を、樋口監督は「このキャンプで選手に伝え、トレーニングで落とし込んだ今シーズンの戦い方のコンセプトを、どこまで表現できるかの見極め」とした。
厳しい寒さと冷たい雨のなか、立ち上がりこそシュートにまで至らず、逆に相手のFKがクロスバーを叩くピンチもあったが、10分過ぎからは甲府ペースに。
布陣は昨季と同じ3-4-2-1だが、目に付いたのは、高い位置からボールを奪いにいくシーンと、浅く設定された最終ライン。相手が大学生で攻め込まれる場面が少なく、低くブロックを構える必要がなかったとはいえ、「去年やっていたことは、できるのを前提に。多少のリスクは承知の上で、まずは樋口監督の新しい取り組みにトライする」(山本英臣)というチームの意思の表われだった。
先制点は18分。徳島から移籍加入のアドリアーノが、スルーパスに抜け出しシュート。GKが弾いたところを、2年目の若杉好輝がしっかり詰めて押し込んだ。
ここから一方的な展開になり、神奈川大出身のルーキー伊東純也がアピールする。
「裏に抜ける動きと、ゴールに向かう姿勢を意識した」という伊東は、前半途中から右シャドーに入ると、26分、加速するようなドリブルで相手DFを振り切り、最後はGKを冷静に外してゴールを決める。
左シャドーに移った後半にも、右クロスに合わせてゴール。自陣でパスカットして長い距離をドリブル、最後はエンリケの“来日初ゴール”をアシストと、計3得点に絡んでみせた。
神奈川大の松永道敬総監督によると「局面をひとりで打開できるスピードの持ち主」とのことだ。早速その片鱗を覗かせるパフォーマンスだった。
「良い位置でボールを奪い、狙った通りの形でチャンスを作れていた。ラインを下げる必要がないくらい前からプレッシャーにいく。自分たちでボールを動かす時間を長くする。このキャンプで取り組んできたことが意識できていた」と、試合後の樋口監督は納得の様子。
それと同時に「ボールの奪いどころを作っているのに、奪いきれていない。連動のズレやプレスバックの甘さで、相手に逃げられる場面があった」ことを課題に挙げた。
これで1次キャンプは終了。2日間のオフをはさみ山梨県内での練習を経て、2月9日からは宮崎に移動して、Jリーグ勢との練習試合が中心の2次キャンプが組まれている。
今年の戦い方のコンセプトを共有する――。無事その一歩は踏み出せた。今後は互いの理解を深め、細部を詰めていくことになる。
取材・文:渡辺 功(フリーライター)
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それと同時に「ボールの奪いどころを作っているのに、奪いきれていない。連動のズレやプレスバックの甘さで、相手に逃げられる場面があった」ことを課題に挙げた。
これで1次キャンプは終了。2日間のオフをはさみ山梨県内での練習を経て、2月9日からは宮崎に移動して、Jリーグ勢との練習試合が中心の2次キャンプが組まれている。
今年の戦い方のコンセプトを共有する――。無事その一歩は踏み出せた。今後は互いの理解を深め、細部を詰めていくことになる。
取材・文:渡辺 功(フリーライター)
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