新加入の山崎、期限付き延長の山本が能力、意識の高さを見せる。
高知キャンプ6日目にして初めての実戦形式となる高知大との練習試合は、1-2で逆転負け。45分ハーフで行なわれた試合後の柳下正明監督は、案外さばさばとした様子だった。
「ミスが多かった。そのミスには2種類あって、疲れて身体がイメージ通り動かなくてミスをする選手と、疲れはないが頭が動いていなくて判断をミスする選手に分かれた」
現在は、徹底的にフィジカルが鍛えられている段階だ。2日目以降は連日の2部練習。昨日はサーキットトレーニングで自らを追い込んだ選手たちには、疲労がたっぷり蓄積されている。
そんな選手たちのプレーを、指揮官はじっくり観察した。「疲れからミスする選手はいい。コンディションが整えば、しっかりプレーできるから」と話す柳下監督が一番の収穫として挙げたのが、新加入選手がどうプレーするか見られたことだった。
そのひとりである、磐田から加入した山崎亮平は、田中達也と2トップを組んで先発し、45分間プレー。25分からは鈴木武蔵とポジションを替え、左サイドハーフを務めた。
運動量という点では、まだまだ改善の必要性を感じさせた山崎。しかしチーム作りが始まったばかりの現段階で、細かいパス交換による局面打開に何度もチャレンジするなど、積極的だった。「いいコンビネーションが何回か出た。その回数を増やせれば、それだけチャンスも作れるはず」と、自身も一定の手応えを得られたようだ。
持久力を高めるランニングメニューでの山崎は、チーム“最遅”のひとりとして、大苦戦を強いられている。疲労もかなり溜まっているに違いない。
それでも34分には山本康裕からのサイドチェンジを左タッチライン際で受け、素早くゴール前の田中に浮き球パス。ピンポイントで通して先制ゴールを導くなど、ツボを外さないプレーぶりが光った。
「疲れがあるなかでも、できることはいっぱいある。シーズン中には連戦だってあるし。そういう時こそ、頭を働かせていかないと」と話す山崎は、柳下監督が「コンディションが整えば、しっかりプレーできる」と見るうちのひとりだろう。
「ミスが多かった。そのミスには2種類あって、疲れて身体がイメージ通り動かなくてミスをする選手と、疲れはないが頭が動いていなくて判断をミスする選手に分かれた」
現在は、徹底的にフィジカルが鍛えられている段階だ。2日目以降は連日の2部練習。昨日はサーキットトレーニングで自らを追い込んだ選手たちには、疲労がたっぷり蓄積されている。
そんな選手たちのプレーを、指揮官はじっくり観察した。「疲れからミスする選手はいい。コンディションが整えば、しっかりプレーできるから」と話す柳下監督が一番の収穫として挙げたのが、新加入選手がどうプレーするか見られたことだった。
そのひとりである、磐田から加入した山崎亮平は、田中達也と2トップを組んで先発し、45分間プレー。25分からは鈴木武蔵とポジションを替え、左サイドハーフを務めた。
運動量という点では、まだまだ改善の必要性を感じさせた山崎。しかしチーム作りが始まったばかりの現段階で、細かいパス交換による局面打開に何度もチャレンジするなど、積極的だった。「いいコンビネーションが何回か出た。その回数を増やせれば、それだけチャンスも作れるはず」と、自身も一定の手応えを得られたようだ。
持久力を高めるランニングメニューでの山崎は、チーム“最遅”のひとりとして、大苦戦を強いられている。疲労もかなり溜まっているに違いない。
それでも34分には山本康裕からのサイドチェンジを左タッチライン際で受け、素早くゴール前の田中に浮き球パス。ピンポイントで通して先制ゴールを導くなど、ツボを外さないプレーぶりが光った。
「疲れがあるなかでも、できることはいっぱいある。シーズン中には連戦だってあるし。そういう時こそ、頭を働かせていかないと」と話す山崎は、柳下監督が「コンディションが整えば、しっかりプレーできる」と見るうちのひとりだろう。
メンバーを総入れ替えした後半、チームの命脈であるプレッシングが弱まり、57分、75分と失点して大学生相手に逆転負けを喫した。しかし今はまだ、練習試合の結果に一喜一憂する時期ではない。守備の連動を欠いたことは、柳下監督の指摘する2種類のミスも大きく関わってくるはずだ。そこは2月末まで続くキャンプで解決していくべき問題でもある。
今年最初の練習試合で触れておかねばらならないのは、右サイドハーフで先発した山本の存在感である。磐田からの期限付き移籍が延長された山本は、攻守にわたって運動量を発揮。ボールを集配し、強いリーダーシップを示した。
磐田時代から山本を熟知する柳下監督は、「去年の途中から意識が変わり、積極性が出てきた。今日は疲れからちょっとしたストップができないところも見られたが、苦しいなかで自分を追い込めていたのはいいこと」と、飛躍の兆しを喜ぶ。
「苦しい時に、どれだけできるか。そこで頑張れる選手がチームには必要。そういうところも、今日は見ることができた」と柳下監督。キャンプが本格化するに従い、闘う姿勢がさらに問われることになる。
取材・文:大中祐二
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今年最初の練習試合で触れておかねばらならないのは、右サイドハーフで先発した山本の存在感である。磐田からの期限付き移籍が延長された山本は、攻守にわたって運動量を発揮。ボールを集配し、強いリーダーシップを示した。
磐田時代から山本を熟知する柳下監督は、「去年の途中から意識が変わり、積極性が出てきた。今日は疲れからちょっとしたストップができないところも見られたが、苦しいなかで自分を追い込めていたのはいいこと」と、飛躍の兆しを喜ぶ。
「苦しい時に、どれだけできるか。そこで頑張れる選手がチームには必要。そういうところも、今日は見ることができた」と柳下監督。キャンプが本格化するに従い、闘う姿勢がさらに問われることになる。
取材・文:大中祐二
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