「新監督に任命されたら大きな誇りだ」
現役時代は名古屋グランパスで多くのファンを魅了し、引退後は指揮官としてクラブに史上唯一のJリーグタイトルをもたらしたドラガン・ストイコビッチ。
「ピクシー」の愛称で知られるレジェンドは現在、どのチームや組織にも所属しないフリーの立場で、『サッカーダイジェスト』の独占インタビューにこう答えた。
「日本代表監督の仕事に大きな関心がある」と――。
取材・文:ウラジミール・ノバク
翻訳・構成:井川洋一
――◆――◆――
──お久しぶりです。本日は時間を取っていただき、ありがとうございます。ご存知かと思われますが、日本代表のハビエル・アギーレ監督が解任されました。これについて、あなたの率直な意見を聞かせてください。
「多くの人と同じように、私もスポーツニュースでこの件を知った。日本サッカー協会(JFA)が下した決断について、私がどうこう言う必要はないし、それが正しい決断だったかどうかは、私には分からない。すべてはJFAが決めたことであり、彼らがあずかり知るところだ」
──とはいえ、JFAはもう少し辛抱してもよかったのでは、という意見もあります。代表監督には少なくとも2~3年の時間が与えられるべきであり、そうでなければその指揮官のスタイルやアイデアは浸透せず、チームを作り上げることはできないからです。今回はピッチ外のファクターが引き金になったとはいえ、ね。
「たしかに、代表監督がチームを作るには、少なくとも4年ほどの時間が与えられるべきだと私も思う。とはいえ、結果がついてこなければ、解任論が噴出しても仕方ない。代表監督とは、それほどに大きな重圧と責任が伴うものだからね。
このような場合、新たな解決策を望む人は必ずいる。それが正しいかどうかは私には分からないが」
──ブラジル・ワールドカップで日本が敗退した直後、あなたは私にこう語ってくれました。「日本代表監督には非常に大きな興味を持っている」と。その気持ちはいまも同じですか?
「私は現在どのチーム、組織にも所属しておらず、昨年はじっくりと骨休めができた。もし今回、日本代表監督に任命されたら、私にとって大きな誇りだ。周知の通り、私は日本と密接に繋がっている。
選手として7年間プレーし、監督として6年間を過ごした国だ。日本人のメンタリティも理解しているし、日本は私にとってもうひとつの故郷だと言っていい」
──JFAからコンタクトはありましたか?
「いや、いまのところ、正式には何も届いていない。友人やジャーナリストから質問を受けることはあるが。もしJFAが私に興味を持っているなら、彼らは直接連絡してくるはずだし、そうしてもらって一向にかまわない。
いずれせよ、私の方からメディアを通じてアピールするようなことはしたくない」
──もし日本代表監督になったら、あなたはどのようなスタイルのチームを作りますか?
「私のスタイルは常に攻撃的なものだ。攻めるサッカーが好きだからね。私が指揮した名古屋にも似たチームになるだろう。そのうえで、結果を出すことも約束しよう。
美しい試合をして、勝利を掴む。それが私の哲学であり、ファンがスタジアムに足を運びたくなるようなチームを作りたい」
「ピクシー」の愛称で知られるレジェンドは現在、どのチームや組織にも所属しないフリーの立場で、『サッカーダイジェスト』の独占インタビューにこう答えた。
「日本代表監督の仕事に大きな関心がある」と――。
取材・文:ウラジミール・ノバク
翻訳・構成:井川洋一
――◆――◆――
──お久しぶりです。本日は時間を取っていただき、ありがとうございます。ご存知かと思われますが、日本代表のハビエル・アギーレ監督が解任されました。これについて、あなたの率直な意見を聞かせてください。
「多くの人と同じように、私もスポーツニュースでこの件を知った。日本サッカー協会(JFA)が下した決断について、私がどうこう言う必要はないし、それが正しい決断だったかどうかは、私には分からない。すべてはJFAが決めたことであり、彼らがあずかり知るところだ」
──とはいえ、JFAはもう少し辛抱してもよかったのでは、という意見もあります。代表監督には少なくとも2~3年の時間が与えられるべきであり、そうでなければその指揮官のスタイルやアイデアは浸透せず、チームを作り上げることはできないからです。今回はピッチ外のファクターが引き金になったとはいえ、ね。
「たしかに、代表監督がチームを作るには、少なくとも4年ほどの時間が与えられるべきだと私も思う。とはいえ、結果がついてこなければ、解任論が噴出しても仕方ない。代表監督とは、それほどに大きな重圧と責任が伴うものだからね。
このような場合、新たな解決策を望む人は必ずいる。それが正しいかどうかは私には分からないが」
──ブラジル・ワールドカップで日本が敗退した直後、あなたは私にこう語ってくれました。「日本代表監督には非常に大きな興味を持っている」と。その気持ちはいまも同じですか?
「私は現在どのチーム、組織にも所属しておらず、昨年はじっくりと骨休めができた。もし今回、日本代表監督に任命されたら、私にとって大きな誇りだ。周知の通り、私は日本と密接に繋がっている。
選手として7年間プレーし、監督として6年間を過ごした国だ。日本人のメンタリティも理解しているし、日本は私にとってもうひとつの故郷だと言っていい」
──JFAからコンタクトはありましたか?
「いや、いまのところ、正式には何も届いていない。友人やジャーナリストから質問を受けることはあるが。もしJFAが私に興味を持っているなら、彼らは直接連絡してくるはずだし、そうしてもらって一向にかまわない。
いずれせよ、私の方からメディアを通じてアピールするようなことはしたくない」
──もし日本代表監督になったら、あなたはどのようなスタイルのチームを作りますか?
「私のスタイルは常に攻撃的なものだ。攻めるサッカーが好きだからね。私が指揮した名古屋にも似たチームになるだろう。そのうえで、結果を出すことも約束しよう。
美しい試合をして、勝利を掴む。それが私の哲学であり、ファンがスタジアムに足を運びたくなるようなチームを作りたい」