守備のポジショニングを修正して攻撃が活性化した琉球戦。
「ハーフタイムに、守備のスタートポジションを修正した」
と森下仁志監督は教えてくれた。
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2月4日のトレーニングマッチの相手は、J3で戦うFC琉球だった。前半に押し込まれることはなかったものの、鳥栖は相手DFにボールを保持されて思うようにプレスをかけることができずにいた。
鳥栖の持ち味は、全員によるハードなプレッシングだ。これでリズムを作るため、前半の戦いぶりは、らしくなかった。
それが、ハーフタイムをはさんで一気に鳥栖がペースを掴んだ。森下監督は詳細な説明は避けたが、後半の鳥栖のプレスは見違えるように速くなっていた。
後半開始早々には、水沼宏太がGKと1対1に。これは相手GKの好セーブに阻まれてしまったが、鳥栖が主導権を握る展開で後半は時間が経過した。前半には1本しかなかったCKが、後半は5本に増え、シュートも豊田陽平のPKを含む前半の4本から11本に増加した。間違いなく、「守備のスタートポジションを修正した」ことで、攻撃面が活性化したわけだ。
「これまでの鳥栖の良いところは継続しながら、より高いレベルを目指す」と就任会見の席で述べた森下監督は、「攻撃のための守備」を強調する。これは指揮官が目指すサッカースタイルの重要な要素のひとつだ。
とはいえ、守備の練習だけを行なっているわけではない。トレーニングは、ウォーミングアップからボールを使って始める。さらに対人を置くことで、攻撃も守備も無意識に対応することになる。
同じメニューでも、1メートル単位でグリッドの大きさを変える細やかさも見せる。これは、様々な状況を想定し、相手の保持したボールにプレスを仕掛けるタイミングを身体に覚え込ませるためだ。
と森下仁志監督は教えてくれた。
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2月4日のトレーニングマッチの相手は、J3で戦うFC琉球だった。前半に押し込まれることはなかったものの、鳥栖は相手DFにボールを保持されて思うようにプレスをかけることができずにいた。
鳥栖の持ち味は、全員によるハードなプレッシングだ。これでリズムを作るため、前半の戦いぶりは、らしくなかった。
それが、ハーフタイムをはさんで一気に鳥栖がペースを掴んだ。森下監督は詳細な説明は避けたが、後半の鳥栖のプレスは見違えるように速くなっていた。
後半開始早々には、水沼宏太がGKと1対1に。これは相手GKの好セーブに阻まれてしまったが、鳥栖が主導権を握る展開で後半は時間が経過した。前半には1本しかなかったCKが、後半は5本に増え、シュートも豊田陽平のPKを含む前半の4本から11本に増加した。間違いなく、「守備のスタートポジションを修正した」ことで、攻撃面が活性化したわけだ。
「これまでの鳥栖の良いところは継続しながら、より高いレベルを目指す」と就任会見の席で述べた森下監督は、「攻撃のための守備」を強調する。これは指揮官が目指すサッカースタイルの重要な要素のひとつだ。
とはいえ、守備の練習だけを行なっているわけではない。トレーニングは、ウォーミングアップからボールを使って始める。さらに対人を置くことで、攻撃も守備も無意識に対応することになる。
同じメニューでも、1メートル単位でグリッドの大きさを変える細やかさも見せる。これは、様々な状況を想定し、相手の保持したボールにプレスを仕掛けるタイミングを身体に覚え込ませるためだ。
4対4のミニゲームでも、4分の1程度のコートの時とハーフコートの時があり、プレスがかけやすい状況とかけにくい状況を作っている。ひとりではなく、複数人でボールを奪うタイミングを共有させて実戦に落とし込む緻密なトレーニングを積んでいる。
琉球戦の前半は、守備からリズムが作れず攻撃も単発に終わったが、ハーフタイムに守備のスタートポジションを修正したことで、後半の4得点につながった。
「選手の判断に任せているが、その判断に修正を加える」(森下監督)ことがこの沖縄キャンプの大きな目的ではないだろうか。
練習メニューの意図について多くは語らない森下監督。選手の判断の精度と指揮官の思惑が、毎日のハードな練習のなかで確実に近付いているのは間違いない。
取材・文・写真●サカクラゲン
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琉球戦の前半は、守備からリズムが作れず攻撃も単発に終わったが、ハーフタイムに守備のスタートポジションを修正したことで、後半の4得点につながった。
「選手の判断に任せているが、その判断に修正を加える」(森下監督)ことがこの沖縄キャンプの大きな目的ではないだろうか。
練習メニューの意図について多くは語らない森下監督。選手の判断の精度と指揮官の思惑が、毎日のハードな練習のなかで確実に近付いているのは間違いない。
取材・文・写真●サカクラゲン
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