宇佐美はベンチ要員でCL決勝へ。実質最高記録は内田&奥寺。
チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦、シャルケはホームに王者レアル・マドリーを迎え、昨シーズン(2戦合計2-9の大敗)のリベンジを狙ったが、0-2で返り討ちに遭うこととなった。
内田篤人はスタメン出場。守備面では2失点目の場面ではクリスチアーノ・ロナウドに置いていかれてしまったが、全体的に見れば及第点のプレーぶり。一方の攻撃面では、決定機に絡む場面はあったものの、力をフルに発揮できたとは言えず、チーム、個人として課題を残した。
【随時更新】内田篤人のブンデス戦記――14-15シーズン[第8節~]
内田といえば、CLにおける日本人最多出場記録保持者であり、今回のR・マドリー戦でそれが28試合(それ以外に予選2試合にも出場)に伸びた。怪我でもない限り、第2レグの出場は確実だが、第1レグを落としてのリターンマッチは非常に厳しいものとなるのは必至。奇跡を起こし、今シーズンでさらに記録を伸ばすことができるか。
さて、ここではCL(チャンピオンズ・カップ時代を含む)に出場した日本人選手の記録を振り返りたい。日本サッカーがアマチュアだった時代、当時世界最高のリーグとされていたブンデスリーガの強豪中の強豪、ケルンに移籍した奥寺康彦によって、歴史の扉は開かれた。
リーグ王者しか出場できない“純粋な”欧州王者決定戦だったチャンピオンズ・カップで準決勝まで進出したケルン。奥寺はノッティンガム・フォレストとのファイナリストの権利を懸けた戦いで終了間際に貴重な同点ゴールを挙げ、圧倒的有利でホームでの第2レグを迎えるも、0-1で敗れて手の届きつつあった欧州王座を取り逃した。
その後、長い間を置いて2000年代、稲本潤一、小野伸二と続けて日本人が大舞台に登場。そして中村俊輔は、マンチェスター・ユナイテッドの選手やファンの度肝を抜く美しいFKを敵地オールド・トラフォードで決めるなど、記録と記憶に残る活躍を見せた。
以降は多くの選手が大舞台に上がったが、現時点で日本人選手が到達した最高点は奥寺と内田の準決勝。2012年に宇佐美貴史が所属するバイエルンが本拠地での決勝へ進出したものの、宇佐美自身の出場はなかった。
果たして、日本人選手がピッチ上で欧州王者の一員なる瞬間はこの先訪れるのか? そして、その栄誉を手にするのは誰か。
◎内田のCL出場全試合
◇2010-11シーズン
・グループリーグ
シャルケ 2-0 ベンフィカ/スタメン(58分間)※警告
シャルケ 3-1 ハポエル/スタメン(フル出場)
ハポエル 0-0 ハポエル/スタメン(フル出場)
シャルケ 3-0 リヨン/スタメン(フル出場)
ベンフィカ 1-2 シャルケ/スタメン(フル出場)
・決勝トーナメント1回戦
バレンシア 1-1 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 3-1 バレンシア/スタメン(フル出場)
・準々決勝
インテル 2-5 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 2-1 インテル/スタメン(フル出場)
・準決勝
シャルケ 0-2 マンチェスター・U/スタメン(フル出場)
マンチェスター・U 4-1 シャルケ/スタメン(フル出場)
◇2012-13シーズン
・グループリーグ
シャルケ 2-2 モンペリエ/スタメン(フル出場)
アーセナル 0-2 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 2-2 アーセナル/スタメン(25分間)
モンペリエ 1-1 シャルケ/スタメン(フル出場)
・決勝トーナメント1回戦
シャルケ 2-3 ガラタサライ/スタメン(フル出場)
◇2013-14シーズン
・グループリーグ
シャルケ 3-0 ステアウア/スタメン(フル出場)※1得点
バーゼル 0-1 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 0-3 チェルシー/スタメン(フル出場)
チェルシー 3-0 シャルケ/スタメン(フル出場)※警告
ステアウア 0-0 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 2-0 バーゼル/スタメン(フル出場)
※予選プレーオフで2試合に出場
◇2014-15シーズン
・グループリーグ
シャルケ 1-1 マリボル/交代出場(45分間)
シャルケ 4-3 スポルティング/スタメン(フル出場)
スポルティング 4-2 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 0-5 チェルシー/スタメン(フル出場)
マリボル 0-1 シャルケ/スタメン(フル出場)
・決勝トーナメント1回戦
R・マドリー 0-2/スタメン(フル出場)
◎CL日本人選手記録集(本戦のみ)
◇出場数
28試合:内田篤人(シャルケ) 2010~
20試合:香川真司(ドルトムント、マンチェスター・U) 2011~
19試合:中村俊輔(セルティック) 2006~09
11試合:本田圭佑(CSKAモスクワ) 2009~14
10試合:長友佑都(インテル) 2010~12
9試合:小野伸二(フェイエノールト) 2001~03
7試合:稲本潤一(アーセナル、ガラタサライ) 2001~07
6試合:長谷部誠(ヴォルフスブルク) 2009~10
4試合:鈴木隆行(ゲンク) 2002~03
2試合:奥寺康彦(ケルン) 1978~79
2試合:柿谷曜一朗(バーゼル) 2014~
1試合:宇佐美貴史(バイエルン) 2011~12
※内田、香川、小野は予選出場もあり。また予選のみ出場では、川島永嗣(スタンダール・リエージュ)、中田英寿(パルマ)、宮本恒靖、三都主アレサンドロ(ともにレッドブル・ザルツブルク)、小林大悟(スタバエク)、赤星貴文(リエパーヤ)、和久井秀俊(ノーメ・カリュ)などがいる。
◇得点数
・3得点
本田圭佑(CSKAモスクワ)
2010年3月16日・決勝トーナメント1回戦・セビージャ戦 ※決勝点
2013年10月2日・グループリーグ・ヴィクトリア・プルゼニ戦
2013年11月27日・グループリーグ・バイエルン戦
・2得点
中村俊輔(セルティック)
2006年9月13日・グループリーグ・マンチェスター・U戦
2006年11月21日・グループリーグ・マンチェスター・U戦 ※決勝点
・1得点
内田篤人(シャルケ)
2013年9月18日・グループリーグ・ステアウア戦
香川真司(ドルトムント)
2011年11月23日・グループリーグ・アーセナル戦
稲本潤一(ガラタサライ)
2006年11月22日・グループリーグ・ボルドー戦
奥寺康彦(ケルン)
1979年4月11日・準決勝・ノッティンガム戦
◇最高到達点(チーム成績)
宇佐美貴史(バイエルン)
決勝進出(チェルシーに敗退) 2011-12 ※試合出場なし
内田篤人(シャルケ)
ベスト4(マンチェスター・Uに敗退) 2010-11 ※2試合出場
奥寺康彦(ケルン)
ベスト4(ノッティンガムに敗退) 1978-79 ※2試合出場&1得点
内田篤人はスタメン出場。守備面では2失点目の場面ではクリスチアーノ・ロナウドに置いていかれてしまったが、全体的に見れば及第点のプレーぶり。一方の攻撃面では、決定機に絡む場面はあったものの、力をフルに発揮できたとは言えず、チーム、個人として課題を残した。
【随時更新】内田篤人のブンデス戦記――14-15シーズン[第8節~]
内田といえば、CLにおける日本人最多出場記録保持者であり、今回のR・マドリー戦でそれが28試合(それ以外に予選2試合にも出場)に伸びた。怪我でもない限り、第2レグの出場は確実だが、第1レグを落としてのリターンマッチは非常に厳しいものとなるのは必至。奇跡を起こし、今シーズンでさらに記録を伸ばすことができるか。
さて、ここではCL(チャンピオンズ・カップ時代を含む)に出場した日本人選手の記録を振り返りたい。日本サッカーがアマチュアだった時代、当時世界最高のリーグとされていたブンデスリーガの強豪中の強豪、ケルンに移籍した奥寺康彦によって、歴史の扉は開かれた。
リーグ王者しか出場できない“純粋な”欧州王者決定戦だったチャンピオンズ・カップで準決勝まで進出したケルン。奥寺はノッティンガム・フォレストとのファイナリストの権利を懸けた戦いで終了間際に貴重な同点ゴールを挙げ、圧倒的有利でホームでの第2レグを迎えるも、0-1で敗れて手の届きつつあった欧州王座を取り逃した。
その後、長い間を置いて2000年代、稲本潤一、小野伸二と続けて日本人が大舞台に登場。そして中村俊輔は、マンチェスター・ユナイテッドの選手やファンの度肝を抜く美しいFKを敵地オールド・トラフォードで決めるなど、記録と記憶に残る活躍を見せた。
以降は多くの選手が大舞台に上がったが、現時点で日本人選手が到達した最高点は奥寺と内田の準決勝。2012年に宇佐美貴史が所属するバイエルンが本拠地での決勝へ進出したものの、宇佐美自身の出場はなかった。
果たして、日本人選手がピッチ上で欧州王者の一員なる瞬間はこの先訪れるのか? そして、その栄誉を手にするのは誰か。
◎内田のCL出場全試合
◇2010-11シーズン
・グループリーグ
シャルケ 2-0 ベンフィカ/スタメン(58分間)※警告
シャルケ 3-1 ハポエル/スタメン(フル出場)
ハポエル 0-0 ハポエル/スタメン(フル出場)
シャルケ 3-0 リヨン/スタメン(フル出場)
ベンフィカ 1-2 シャルケ/スタメン(フル出場)
・決勝トーナメント1回戦
バレンシア 1-1 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 3-1 バレンシア/スタメン(フル出場)
・準々決勝
インテル 2-5 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 2-1 インテル/スタメン(フル出場)
・準決勝
シャルケ 0-2 マンチェスター・U/スタメン(フル出場)
マンチェスター・U 4-1 シャルケ/スタメン(フル出場)
◇2012-13シーズン
・グループリーグ
シャルケ 2-2 モンペリエ/スタメン(フル出場)
アーセナル 0-2 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 2-2 アーセナル/スタメン(25分間)
モンペリエ 1-1 シャルケ/スタメン(フル出場)
・決勝トーナメント1回戦
シャルケ 2-3 ガラタサライ/スタメン(フル出場)
◇2013-14シーズン
・グループリーグ
シャルケ 3-0 ステアウア/スタメン(フル出場)※1得点
バーゼル 0-1 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 0-3 チェルシー/スタメン(フル出場)
チェルシー 3-0 シャルケ/スタメン(フル出場)※警告
ステアウア 0-0 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 2-0 バーゼル/スタメン(フル出場)
※予選プレーオフで2試合に出場
◇2014-15シーズン
・グループリーグ
シャルケ 1-1 マリボル/交代出場(45分間)
シャルケ 4-3 スポルティング/スタメン(フル出場)
スポルティング 4-2 シャルケ/スタメン(フル出場)
シャルケ 0-5 チェルシー/スタメン(フル出場)
マリボル 0-1 シャルケ/スタメン(フル出場)
・決勝トーナメント1回戦
R・マドリー 0-2/スタメン(フル出場)
◎CL日本人選手記録集(本戦のみ)
◇出場数
28試合:内田篤人(シャルケ) 2010~
20試合:香川真司(ドルトムント、マンチェスター・U) 2011~
19試合:中村俊輔(セルティック) 2006~09
11試合:本田圭佑(CSKAモスクワ) 2009~14
10試合:長友佑都(インテル) 2010~12
9試合:小野伸二(フェイエノールト) 2001~03
7試合:稲本潤一(アーセナル、ガラタサライ) 2001~07
6試合:長谷部誠(ヴォルフスブルク) 2009~10
4試合:鈴木隆行(ゲンク) 2002~03
2試合:奥寺康彦(ケルン) 1978~79
2試合:柿谷曜一朗(バーゼル) 2014~
1試合:宇佐美貴史(バイエルン) 2011~12
※内田、香川、小野は予選出場もあり。また予選のみ出場では、川島永嗣(スタンダール・リエージュ)、中田英寿(パルマ)、宮本恒靖、三都主アレサンドロ(ともにレッドブル・ザルツブルク)、小林大悟(スタバエク)、赤星貴文(リエパーヤ)、和久井秀俊(ノーメ・カリュ)などがいる。
◇得点数
・3得点
本田圭佑(CSKAモスクワ)
2010年3月16日・決勝トーナメント1回戦・セビージャ戦 ※決勝点
2013年10月2日・グループリーグ・ヴィクトリア・プルゼニ戦
2013年11月27日・グループリーグ・バイエルン戦
・2得点
中村俊輔(セルティック)
2006年9月13日・グループリーグ・マンチェスター・U戦
2006年11月21日・グループリーグ・マンチェスター・U戦 ※決勝点
・1得点
内田篤人(シャルケ)
2013年9月18日・グループリーグ・ステアウア戦
香川真司(ドルトムント)
2011年11月23日・グループリーグ・アーセナル戦
稲本潤一(ガラタサライ)
2006年11月22日・グループリーグ・ボルドー戦
奥寺康彦(ケルン)
1979年4月11日・準決勝・ノッティンガム戦
◇最高到達点(チーム成績)
宇佐美貴史(バイエルン)
決勝進出(チェルシーに敗退) 2011-12 ※試合出場なし
内田篤人(シャルケ)
ベスト4(マンチェスター・Uに敗退) 2010-11 ※2試合出場
奥寺康彦(ケルン)
ベスト4(ノッティンガムに敗退) 1978-79 ※2試合出場&1得点