G大阪――待たれる攻撃陣の爆発。FC東京――守備からリズムを作る。
3月7・8日、いよいよJ1リーグの2015シーズンが開幕。サッカーダイジェストWebでは1シーズンを通じ、毎節各カードの最新チーム情報をお届けする。
ここでお伝えする開幕カードは、G大阪 vs FC東京。昨季王者のG大阪と多くの代表クラスを抱えるFC東京による東西対決だ。
【J1】1stステージ1節展望|全9カードの予想布陣&各チームの最新動向
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J1リーグ・1節
ガンバ大阪 – FC東京
3月7日(土)/14:00/万博記念競技場
ガンバ大阪
リーグ成績(2014年):1位 勝点63 19勝6分9敗 59得点・31失点
2月28日のスーパーカップで公式戦初勝利を挙げたものの、3月3日のACL第2戦・城南戦では0-2と無得点に終わり、ACLは連敗スタートとなった。アジアの舞台では早くも苦しい立場に追い込まれ、重苦しい雰囲気のなかでリーグ戦の開幕を迎える。
スーパーカップの浦和戦では、パトリックの活躍もありチームは2ゴールを決めたが、ACLの2試合では攻撃陣が完全に沈黙。先制された展開になると攻めあぐねる傾向にあり、守備のブロックをこじ開ける迫力や攻撃のバリエーションを欠いている。
特に懸念されるのが、今野の不在による守備力の低下だ。ACLの城南戦では小椋がPKを献上したが、遠藤のコンディションも低調な今、計算の立つボランチが少ないのが悩みの種。チーム最年長の明神は連戦でコンディションに若干の不安を抱えている。
アウェーのACLから中3日で挑むFC東京との開幕戦。選手の回復具合も勝敗の行方を左右する大きなファクターになりそうだ。
KEY PLAYER:宇佐美貴史(FW)
ACL第2戦の城南戦では後半から投入されたものの、3連戦を回避しており、比較的、疲れはないはずだ。
FC東京
リーグ成績(2014年):9位 勝点48 12勝12分10敗 47得点・33失点
対戦相手のG大阪はスーパーカップで浦和を2-0で下したものの、ACLでは2戦2敗。ここに三冠王者を撃破するヒントがあると羽生は言う。
「G大阪はきれいなサッカーをする相手と戦ったほうが強い印象。ハードにプレーし続けて向こうのリズムを切れれば、自分たちが攻撃するチャンスも出てくる」
相手のキーマン封じにも手を打っている。CBの森重と吉本は通常と逆のポジション(普段は右が吉本で左が森重)を取り、それぞれ宇佐美とパトリックに対峙する。
スーパーカップでフィジカルを活かしたゴールを決めたパトリックとのマッチアップが予想される吉本は「特徴は分かっているし、パトリックに負けるようでは自分が出る意味はない」と気合を入れる。まずは守備からリズムを作っていきたい。
同じDFでは、左SBの太田が3月3日の練習中に左太腿裏に違和感を訴えて別メニューとなったが、開幕戦には間に合いそうだ。仮に欠場した場合、左SBにはすでに“テスト済”の丸山が入るだろう。
KEY PLAYER:米本拓司(MF)
持ち前の守備はもちろん、攻撃面で前田と武藤をサポートできるか。オールマイティな働きが期待される。