オーナーのベルルスコーニから直接電話で続投を。
カリアリは3月9日午後にジャンフランコ・ゾーラ監督の解任を発表、夕方にはズデネク・ゼーマン監督の復帰が正式にアナウンスされた。ゼーマンはすでにカリアリ入りしており、10日の練習からチームの指揮を執る。
一方、やはり解任が噂されていたミランのフィリッポ・インザーギ監督は、9日朝にオーナーのシルビオ・ベルルスコーニから電話を受けて、当面は続投という結論に達したことを告げられた。昼にはアドリアーノ・ガッリアーニ副会長がミラネッロ(ミランの練習施設)を訪れ、指揮官と昼食を共にしている。
ちなみに、9日にフィレンツェのチェントロ・テクニコ・コベルチャーノ(イタリア代表のトレーニングセンター)で行なわれた2014年パンキーナ・ドーロ(最優秀監督賞)の表彰式に出席したイタリア代表のアントニオ・コンテ監督は、来シーズンからミランの指揮を打診されたのではないかという一部報道を「事実無根の嘘」と全面否定している。
【パルマ】クリスティアン・ロドリゲスがグレミオに移籍
1月にアトレティコ・マドリーからパルマに移籍したウルグアイ代表MFクリスティアン・ロドリゲスが、パルマとの契約を解消してブラジルのグレミオに移籍した。
経営難に苦しむパルマには在籍わずか1か月強、6試合の出場に留まった。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)