【試合内容】
　開始１分に宇佐美がペナルティエリア内で仕掛けて決定機を作るも、その後は両チームともロングボールを多用する“行ったり来たり”の展開に。豊田、パトリックとお互いの長身CFを軸にしたリスクの少ない攻撃が目立ち、チャンスは多くなかった。
 
　試合は後半早々に動く。キム・ミヌが左サイドで粘って持ち上がり、池田にパス。池田がニアに折り返すと、走り込んだペク・ソンドンが右足で合わせて先制ゴールを奪う。
 
　鳥栖はその後、G大阪の猛攻を浴びながらも、守備陣が必死に耐え抜きゴールを許さない。結局、最後まで“らしい粘り”を見せた鳥栖が開幕２連勝を挙げた。
 
【J１ PHOTOハイライト】１stステージ・２節
 
【J１採点＆寸評】全９カードの評価をチェック！
 
【チーム採点・寸評】
鳥栖　６
決定機はたったの１。それでも少ないチャンスを決め切る、最後まで守り抜くといった“らしさ”全開の完封勝利。
 
G大阪　５
リスクを恐れてか、低い位置での無難なパス回しが目立つ。後半のパワープレーも実らず、今季初勝利はまたもお預け。
 
【鳥栖｜採点・寸評】
GK
33　林 彰洋　6.5
開始早々に肝を冷やしたが、その後は危なげなし。抜群のクロス対応で決定機を阻止したのも見逃せない。
 
DF
15　丹羽竜平　6.5
インターセプトや素早いスライドで相手攻撃陣に自由を与えず。攻撃参加は少なかったが、守備で魅せた。
 
36　菊地直哉　6.5
周りを上手く動かしながら、最適なポジションに陣取る。最後まで集中して強力２トップを抑え込でいた。
 
２　キム・ミンヒョク　6.5
得意の空中戦でパトリックに抵抗。カバーリングも速やかで、菊地とのマークの受け渡しも及第点だった。
 
16　チェ・ソングン　６
攻撃へのアプローチは物足りないものの、前の選手と上手くバランスを取りながら守備のタスクを全うした。
 
MF
９　ペク・ソンドン　６
逆サイドからタイミング良く走り込み、値千金の決勝点。守備でも献身的にボールホルダーを追い込んだ。
 
29　谷口博之　6.5
組み立てにはそれほど絡まない反面、根気強くセカンドボールを拾う。終盤にはシュートブロックで貢献。
 
14　藤田直之　6.5
下手に相手のボール回しに食いつかず、狙いどころを見極めたプレー。最後まで攻守の冷静さを保ったMOM。
 
10　キム・ミヌ　6.5
前半は高い位置で勝負できなかったものの、後半にギアを上げる。ふたりを置き去りにする突破でゴールを呼び込む。
 
22　池田 圭　6.5
抜け目なく空中戦のこぼれ球を狙い、守備にも手を抜かない。完璧なニアへのクロスでアシストを記録。
 
FW
11　豊田陽平　６
後ろからのロングボールが多い我慢の試合に。それでも最後まで身体を張り、守備のスイッチも入れ続けた。
 
交代出場
MF
８　水沼宏太　－
守備に追われる難しい時間帯を無難に凌ぐ。一方でボールに絡むシーンが少なく、攻撃面では不完全燃焼。
 
MF
25　早坂良太　－
消耗したキム・ミヌに代わり左サイドで登場。前線で上手く時間を作るなど、判断の良さは見せていた。
 
監督
森下仁志　6.5
目論みどおりにサイドから相手を崩して先制。「やるべきことをやれた」と守備も満足の出来で開幕２連勝。