「それぞれが成長しないと強いチームにはなりえない」
大宮への開幕前の期待を考えれば、J2で6位という現状は満足できるものではない。なかなか浮上のきっかけを掴めないなか、7節の千葉戦で怪我から復帰した家長は「もっと自信を持って戦っていい」と語る。
"絶対エース"は戦列を離れている間、ピッチの外からなにを見て、なにを感じたのか。チームを背負う覚悟と優勝への想いを、前編・後編に分けてお届けする。
――◆――◆――
――前節の大分戦で久々のフル出場を果たしました。現在(編集部・注/インタビューは4月22日に実施)のコンディションはどの程度まで上がってきましたか?
「6、7割くらいですね。金沢戦(1節)の前半にちょっと違和感(右膝窩筋損傷で全治3~4週間と診断)があって、結果として1か月ちょっと実戦から離れてしまった。ブランクを多少感じていますし、調子を徐々に上げていけたらいいなと思っています」
――チーム初得点を取っただけに、離脱は悔しかったんじゃないですか?
「そうですね……残念ですけど、仕方ない部分もありますから」
――8節の大分戦こそ3-0で勝利しましたが、8節終了時で勝点14の6位。チームとしてスタートダッシュに成功したとは言い難いです。
「まだ慌てなくていいと思っています。現状は受け止めていますけど、いきなりスーパーなチームになんてなりませんから。まだまだ優勝できる範囲(首位の磐田とは勝点5差)にいますし、自分では悲観的には捉えていません」
――チームになにが足りないのでしょうか?
「この前の試合も勝敗は紙一重だった部分が多いですし、チームとして戦い方の幅を広げたり、攻守のギアをさらに上げていかないといけない。様々な経験を積み上げていく。そういう作業をもっと丹念にやらないといけません」
――金沢戦後に家長選手は、「90分で勝てばいい」と話していました。シーズン全体で見ても同じように、最終的に一番上にいれば問題はないというイメージなのでしょうか?
「そうですね。欲を言えば、ずっと一番上にいたい。でも今季のJ2では、ウチが飛び抜けて強いわけではありません。最終的に優勝して、1年で昇格するという目標にブレはないですけど、そこに辿り着くまでの過程はいろいろあると思う。今、結果が出ていないことはしっかりと受け止めないといけませんが、それに大きく左右されずにやることも大事かなと思います」
――では、チームの状態をひとつ上にレベルアップさせるために、必要なものは?
「チームとしてのクオリティアップは当然です。そのほかには、個々がやれることを増やしていかないといけません。それぞれがさらに成長しなければ強いチームにはなりえません。選手一人ひとりの積み重ねが必要だと思っています」
――「チームで勝つ」という言葉をよく耳にしますが、まず個人がレベルを上げなければ先はないと?
「うーん、どっちがどっちという話ではありません。チームで勝つのも、個人で勝つのも当然。ただ個人レベルで相手に対して圧倒的に優位に立てれば、チームももっと優位になれる部分や局面が増えますよね。選手としてはその部分にこだわらないとダメ。
プレーの精度や幅を広げることで試合中に余裕が持てます。その余裕は様々な場面でプラスの効果を生むので、それを意識して伸ばすことが必要ですし、毎日チームで練習していますから、連係の精度ももちろん高めていかないといけません」
"絶対エース"は戦列を離れている間、ピッチの外からなにを見て、なにを感じたのか。チームを背負う覚悟と優勝への想いを、前編・後編に分けてお届けする。
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――前節の大分戦で久々のフル出場を果たしました。現在(編集部・注/インタビューは4月22日に実施)のコンディションはどの程度まで上がってきましたか?
「6、7割くらいですね。金沢戦(1節)の前半にちょっと違和感(右膝窩筋損傷で全治3~4週間と診断)があって、結果として1か月ちょっと実戦から離れてしまった。ブランクを多少感じていますし、調子を徐々に上げていけたらいいなと思っています」
――チーム初得点を取っただけに、離脱は悔しかったんじゃないですか?
「そうですね……残念ですけど、仕方ない部分もありますから」
――8節の大分戦こそ3-0で勝利しましたが、8節終了時で勝点14の6位。チームとしてスタートダッシュに成功したとは言い難いです。
「まだ慌てなくていいと思っています。現状は受け止めていますけど、いきなりスーパーなチームになんてなりませんから。まだまだ優勝できる範囲(首位の磐田とは勝点5差)にいますし、自分では悲観的には捉えていません」
――チームになにが足りないのでしょうか?
「この前の試合も勝敗は紙一重だった部分が多いですし、チームとして戦い方の幅を広げたり、攻守のギアをさらに上げていかないといけない。様々な経験を積み上げていく。そういう作業をもっと丹念にやらないといけません」
――金沢戦後に家長選手は、「90分で勝てばいい」と話していました。シーズン全体で見ても同じように、最終的に一番上にいれば問題はないというイメージなのでしょうか?
「そうですね。欲を言えば、ずっと一番上にいたい。でも今季のJ2では、ウチが飛び抜けて強いわけではありません。最終的に優勝して、1年で昇格するという目標にブレはないですけど、そこに辿り着くまでの過程はいろいろあると思う。今、結果が出ていないことはしっかりと受け止めないといけませんが、それに大きく左右されずにやることも大事かなと思います」
――では、チームの状態をひとつ上にレベルアップさせるために、必要なものは?
「チームとしてのクオリティアップは当然です。そのほかには、個々がやれることを増やしていかないといけません。それぞれがさらに成長しなければ強いチームにはなりえません。選手一人ひとりの積み重ねが必要だと思っています」
――「チームで勝つ」という言葉をよく耳にしますが、まず個人がレベルを上げなければ先はないと?
「うーん、どっちがどっちという話ではありません。チームで勝つのも、個人で勝つのも当然。ただ個人レベルで相手に対して圧倒的に優位に立てれば、チームももっと優位になれる部分や局面が増えますよね。選手としてはその部分にこだわらないとダメ。
プレーの精度や幅を広げることで試合中に余裕が持てます。その余裕は様々な場面でプラスの効果を生むので、それを意識して伸ばすことが必要ですし、毎日チームで練習していますから、連係の精度ももちろん高めていかないといけません」