川崎――前節の湘南戦に続き、中村は“流れを変えるジョーカー”に。松本――効率良く奪い、速攻につなげられれば。
J1リーグ 1stステージ・16節
川崎フロンターレ - 松本山雅FC
6月20日(土)/16:00/等々力陸上競技場
川崎フロンターレ
リーグ成績(15節終了時):6位 勝点24 7勝3分5敗 27得点・24失点
【最新チーム事情】
●谷口は、代表から戻った翌日の17日からフルメニューをこなす。
●攻撃の形を頭に叩き込むような練習が続く。
●大島は慎重に復帰時期を探る。
●登里が負荷を掛けた練習に入り始める。
●北朝鮮代表に選ばれた安は19日に合流。
【担当記者の視点】
懸案の2ボランチは前節の湘南戦に続き、谷口と森谷のコンビが務める。中村はベンチスタートが濃厚と見られるが、湘南戦でも途中出場で劇的に流れを変えており、今節でも同様の役割が期待される。
守備陣と中盤の構成は前節と変わらず、前線はレナトの復帰により、大久保、船山と3トップを形成する。大久保が状況を見極めながら前後に動きつつ、機を見てバイタルエリアに降りてトップ下的な働きもこなす。
練習では攻撃の形を入念にチェックしており、ポイントは両翼の車屋とエウシーニョか。ボールを持つ機会が多く、ここでどれだけマークを外しながら攻撃に変化を付けられるか。また、ボランチのふたりがリズムを作りながら、3バックの左右を上手く使えるかも見どころ。サイドで数的優位な状況を作り出せれば主導権を握れるだろう。
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松本山雅FC
リーグ成績(15節終了時):14位 勝点15 4勝3分8敗 15得点・21失点
【最新チーム事情】
●リーグ戦は3連敗中。立て直しのため攻守の課題を再確認した。
●大卒3年目の飯尾が好調。左ウイングバックで先発なるか。
●C大阪から完全移籍で安藤を獲得。新外国人エリックも獲得間近。
【担当記者の視点】
リーグ戦は3連敗中だが、ナビスコカップを含めた公式戦は5連敗中。思うように結果を出せず、チームはこれまで以上に危機感を募らせている。
もっとも、試合内容を見れば、そこまで悲観すべきではない。ハードワークをベースにしたスタイルは貫かれており、選手たちも自分たちの戦い方を信じて、迷いなく戦えているのは間違いない。
1-2で敗れた直近のFC東京戦では、2点のビハインドで迎えた後半に1点を返した後も攻め込み、チャンスを作れている。90分を通じて落ちない運動量は健在。連敗中とはいえ、小さくない手応えは掴んでいるはず。
川崎はパスワークに優れるチーム。すべての局面でハイプレッシャーを仕掛けると、かわされる危険性は大いにある。ボールの取りどころを明確に定め、素早い出足で相手の攻撃を寸断し、速攻につなげることで勝利の可能性を高めたい。