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ミラン番記者の現地発・本田圭佑「今のケイスケはチーム、監督、サポーターに“安心”を与えている」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年03月01日

本田はミハイロビッチを首のピンチから救った。

9試合無敗と結果を残し、オーナーとの関係も好転しているように見えるミハイロビッチ監督。本田も信頼を口にしている。写真:Alberto LINGRIA

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 ミハイロビッチの首が一番飛びかけたのが、19節のローマ戦だった。前半は0-1のビハインド。このまま敗れていれば、翌日にも指揮官は解任されていただろう。この窮地を救ったのが、誰あろう本田だった。50分、右サイドからダイレクトでクロスを送り、ファーサイドに走り込んだユライ・クツカの同点弾を演出したのだ。ミランはこのまま根性でローマから勝点1を奪い取った。
 
 あのローマ戦からミランは、一度して負けていない。セリエAでの9試合無敗(5勝4分け)は、実に2013年3月以来である。この9試合で本田、ミラン、そしてミハイロビッチの株はまさに右肩上がりだ。
 
 チームは安定と最小限のプレースタイル(もちろんまだ改善の余地があるが)を手に入れ、何よりも戦う気力を取り戻した。選手たちのフィジカルコンディションの良さも、後半戦に入って以降の好調を支えている。
 
 いまミハイロビッチの目前には、少し前には想像すらできなかったような未来が広がっている。これまでチクチクと嫌味を繰り返し、ほんの2週間前にも皮肉を言っていたオーナーのシルビオ・ベルルスコーニも、やっとミハイロビッチに寄り添う気になったようだ。先週は久々にミラネッロに赴き、チームの成長とナポリ戦でのミランの戦いぶりを褒め称えた。数か月に渡る批判と不和を経て、思いがけず仲直りをしたのだ。
 
 もちろんこの蜜月関係は、今後の結果いかんでまた変わってくるだろう。ベルルスコーニはミハイロビッチにセリエA3位(チャンピオンズ・リーグ出場権)とコッパ・イタリア優勝を要求しているが、この目標を2つとも叶えるのはほとんど不可能に近い。
 
 しかし、一つだけ確かなことがある。ほぼ決定と言われていたミハイロビッチの夏の解任は、ここにきて可能性がグンと下がっているのだ。
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