【セルジオ越後の天国と地獄】敗戦でお祭りムードが消え、「アモーレ祭り」も終息だね

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年06月08日

宇佐美や清武にしても、結局、”途中投入要員”というイメージをぬぐい切れない。

先制ゴールは、宇佐美(11番)の鋭いドリブルから清武が決めたもので、前半はふたりとも素晴らしかった。ただ、後半に入ると消えていたね。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ロシア・ワールドカップを見据えると、主力クラスが軒並み30代となる。若手の成長が急務だけど、期待よりも不安が募る内容だったよ。
 
 日本のゴールは、宇佐美の鋭いドリブルから清武が決めたもので、前半はふたりとも素晴らしかった。ただ、後半に入ると消えていたね。90分を通じての安定感は期待できないし、結局、“途中投入要員”というイメージをぬぐい切れない。
 
 浅野らリオ世代に台頭してほしいという期待は膨らむけど、今日の感じでは難しいかもしれないよ。スピードスターと評される浅野にしても、自分と同程度のスピードで対応されたら何もできない。スピード一本では限界があると分かったんじゃないかな。
 
 特に気になったのは、試合終了間際の場面だ。シュートを打てるのに打たなかったよね。確率の高いほうを選択したのは分かる。だけど、浅野はアピールする立場だ。あの場面で強引にでも打つようなメンタリティでなければ、定位置を奪い取れる気がしないよ。
 
 浅野や小林(祐希)にしても、“新たなアイドル”を作り出したいのは分かる。でもチャンスをもらいながら、結局、周りが認めるパフォーマンスを見せつけられなかった。結果論だけど、現在のJリーグで結果を残している大久保らのプレーを見たかったよね。
 
 ハリル(ハリルホジッチ監督)は、メンバー発表会見時に「大久保が合わない」だとか理屈をこねていたけど、ハリルのスタイルに誰がフィットしているのか。今のところ、誰も見当たらないけどね。
 
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