浦和ファンが真似するべきはリバプール・ファン。
66分に浦和が柏木陽介のゴールで先制したとき、スタジアム全体がまるで噴火したかのように爆発した。誰もが感情を表に出して、喜びを分かち合う姿はプレミアリーグによく似ていた。
戦術的な話をすれば、とても攻撃的な浦和の振る舞い方は、5日前に見た川崎に通じる部分があった。とはいえ浦和のほうが、より攻撃の手段が多い印象を受けた。
浦和は決して、川崎のようなボール寄りにグループを作り、小さいスペースでパスを繋ぐような“美しいパスサッカー”を見せていたわけではない。しかし、敵陣で人数を掛けたプレッシングを継続し、自陣深くに引いて守る横浜を攻略したのだ。
浦和がチャンピオンシップで勝ち抜くうえで、この戦術的柔軟性は大きな武器となるだろう。
また、浦和には「ホームフィールドアドバンテージ」がある。ファンの圧倒的な熱量は、必ずや選手の力となるはずだ。
例えば、ヨーロッパのクラブでいえば、リバプールやセルティックのファンはホームで独自の雰囲気を作り出す。その空気がホームチームの大きな支えとなり、アウェーチームにとって巨大なプレッシャーになることは、歴史が証明している。
浦和のチャンピオンシップ優勝は、選手のプレーのみならずサポーターの声援も重要な鍵になる――。私は埼玉スタジアムでそう感じた。
文:スティーブ・マッケンジー
スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドンに生まれる。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
戦術的な話をすれば、とても攻撃的な浦和の振る舞い方は、5日前に見た川崎に通じる部分があった。とはいえ浦和のほうが、より攻撃の手段が多い印象を受けた。
浦和は決して、川崎のようなボール寄りにグループを作り、小さいスペースでパスを繋ぐような“美しいパスサッカー”を見せていたわけではない。しかし、敵陣で人数を掛けたプレッシングを継続し、自陣深くに引いて守る横浜を攻略したのだ。
浦和がチャンピオンシップで勝ち抜くうえで、この戦術的柔軟性は大きな武器となるだろう。
また、浦和には「ホームフィールドアドバンテージ」がある。ファンの圧倒的な熱量は、必ずや選手の力となるはずだ。
例えば、ヨーロッパのクラブでいえば、リバプールやセルティックのファンはホームで独自の雰囲気を作り出す。その空気がホームチームの大きな支えとなり、アウェーチームにとって巨大なプレッシャーになることは、歴史が証明している。
浦和のチャンピオンシップ優勝は、選手のプレーのみならずサポーターの声援も重要な鍵になる――。私は埼玉スタジアムでそう感じた。
文:スティーブ・マッケンジー
スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドンに生まれる。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。