【U-16代表合宿】来年のU-17W杯に向け久保、平川ら現有戦力をしのぐ新戦力は発掘できたか?

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2016年11月06日

今後の成長次第で5、6人がメンバーに入る可能性も。

U-16アジア選手権では招集されなかった池高だが、合宿ではいい動きを見せた。写真:川端暁彦

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選手に指示を出す森山監督。所属チームよりも高い要求に選手たちも苦戦気味の様子だった。写真:川端暁彦

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 復帰組ではDF池高暢希(浦和ユース)が非凡なプレーを持続的に見せた。「ゴールに向かって追い越していく迫力がかなりあった」と森山監督が評価したように、主に攻撃面での持ち味を発揮。かつてはアタッカーとして招集されていただけに、SBにコンバートされてから初めての挑戦となったが、「悔しいし、自分も入りたいとずっと思っていた」という思いをぶつけるように猛烈なアピールを見せた。
 
 他にもMF本間至恩(新潟U-18)も持ち味であるドリブルと得点力で存在感を誇示。彼ら復帰組のプレーぶりについて指揮官は「代表に戻りたいという思いが伝わってきた」と高い評価を与えており、紹介していくと切りがなくなるほどだ。
 
 全体として言えば、2年間にわたって鍛え抜かれてきた選手たちとはベースの意識の部分でまだ差も大きい。練習から総じて苦戦気味の選手から揃って聞かれたのは「所属チームより求められることの基準が高い」ということ。「動き出すタイミングや、動いたところと相手の状況を把握すること」(森山監督)といったプレーの質はもちろんのこと、「いつも来ている選手たちに比べたら、量からして本当に少な過ぎる」と指摘された食事に対する意識の不足まで、指揮官やスタッフ陣からの指摘は多岐にわたった。
 
 森山監督はベストメンバーで臨む12月のチリ遠征に向けてこの合宿から選ぶ選手を「2、3人」と予想しつつ、「今後の成長次第で5、6人」とも述べた。ただ、たとえ直近の遠征に間に合わずとも、合宿を通じて受けた強烈な刺激は今後に生きてくるはず。世界を狙う00ジャパンが来たる舞台で躍進するためには、さらなる切磋琢磨が不可欠。その「芽」が確実に見えた合宿となった。
 
取材・文:川端暁彦(フリーライター)
 
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