「ゴール、アシスト、あるいは違いを作りたい」
「まずは存在価値を見せつけて、自分の立ち位置をチームの中で作る。そして結果を出していけば、おのずとトップ下のポジションは回ってくる」
つまり、ヘーレンフェーンでの小林は現状、“偽りの自分”を意図して演じているわけだ。チーム内での地位を確立した今、徐々に小林はプレーの重心を攻撃に置く時間を増やしている。
実際、インターナショナルマッチウィーク直前のスパルタ戦(11月4日)では、「トップ下をイメージしてプレーした」という。
たしかに、これまでは球離れを早くしてパスワークを軸に据えていたが、この試合ではあえてボールを少し運んでゲームを動かし、攻撃に新たなアクセントを付けようとした。
味方に決定的なスルーパスが通るシーンはなかったが、「この距離で、このスピードのスルーパスを出すと、相手の足が伸びてきてカットされちゃうんだ」とJリーグのディフェンダーとは違った守備レンジを学び、「次は浮き球で出してみるか、それともカーブをかけてみるか」とイメージを膨らませている。
さて、6月のキリンカップ以来の招集となった日本代表での小林は、ボランチか、それともトップ下なのか。
11月4日の招集メンバー発表会見でヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、守備的MFとして長谷部誠、山口蛍、井手口陽介、永木亮太の名前を挙げ、香川真司、清武弘嗣、そして小林には「もっとオフェンシブで、より組み立てに加わり、よりペナルティーエリアの中に入ってきて欲しい」と注文した。
その話をスパルタ戦後のミックスゾーンで小林に投げかけると、「できると思います。それが本職ですから」と自信満々に言ってのけた。
「日本代表でトップ下のポジションでやらせてもらえるんだったら、ゴール、アシスト、あるいは違いを作りたい。『あっ、そこでこういうプレーをするんだ』という創造性、『あんなに囲まれていても落ち着いているな』という安心感。それを本田圭佑さんはずっと日本代表に与え続けていた。次の世代は俺だぞ、っていうのを見せたいと思います」
そう決意を語ってオランダから日本へと旅立っていった小林は、日本代表でいかなるパフォーマンスを見せるのか。要注目だ。
文:中田徹
つまり、ヘーレンフェーンでの小林は現状、“偽りの自分”を意図して演じているわけだ。チーム内での地位を確立した今、徐々に小林はプレーの重心を攻撃に置く時間を増やしている。
実際、インターナショナルマッチウィーク直前のスパルタ戦(11月4日)では、「トップ下をイメージしてプレーした」という。
たしかに、これまでは球離れを早くしてパスワークを軸に据えていたが、この試合ではあえてボールを少し運んでゲームを動かし、攻撃に新たなアクセントを付けようとした。
味方に決定的なスルーパスが通るシーンはなかったが、「この距離で、このスピードのスルーパスを出すと、相手の足が伸びてきてカットされちゃうんだ」とJリーグのディフェンダーとは違った守備レンジを学び、「次は浮き球で出してみるか、それともカーブをかけてみるか」とイメージを膨らませている。
さて、6月のキリンカップ以来の招集となった日本代表での小林は、ボランチか、それともトップ下なのか。
11月4日の招集メンバー発表会見でヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、守備的MFとして長谷部誠、山口蛍、井手口陽介、永木亮太の名前を挙げ、香川真司、清武弘嗣、そして小林には「もっとオフェンシブで、より組み立てに加わり、よりペナルティーエリアの中に入ってきて欲しい」と注文した。
その話をスパルタ戦後のミックスゾーンで小林に投げかけると、「できると思います。それが本職ですから」と自信満々に言ってのけた。
「日本代表でトップ下のポジションでやらせてもらえるんだったら、ゴール、アシスト、あるいは違いを作りたい。『あっ、そこでこういうプレーをするんだ』という創造性、『あんなに囲まれていても落ち着いているな』という安心感。それを本田圭佑さんはずっと日本代表に与え続けていた。次の世代は俺だぞ、っていうのを見せたいと思います」
そう決意を語ってオランダから日本へと旅立っていった小林は、日本代表でいかなるパフォーマンスを見せるのか。要注目だ。
文:中田徹