ACL初のベスト4進出へ――川崎が勝ち取った“らしく”て“らしくない”大きな1勝

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2017年08月24日

中村も手応えを語る。

中村のアシストから小林が先制点をマーク。その後、2点を追加するなど持ち前の攻撃力を発揮した。写真:徳原隆元

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 確かに新体制となって間もない浦和が、まだ戦い方を徹底し切れていなかった点は留意しなくてはいけない。しかし、中村憲剛もチームの成長に手応えを語る。
 
「ここ2か月くらいで(やり方が)整理されてきて、鬼(鬼木)さんがやりたいサッカーを体現できるようになってきた。人とボールを動かしながら、人も出ていくサッカーにプラスして、握り倒すこともできる。取られた瞬間の切り替えや球際(での強さ)、そういうのができないと今は試合に出られない。そういう意味で選手の意識は高まっている。あとはどれだけ自分たちの質を高められるかだと思う」
 
 今季のACLはグループステージ初戦から4試合連続で引き分けるなど、おぼつかない足取りでのスタートとなった。しかし、鬼木監督の下で徐々に骨格を固めたチームは少々の衝撃では崩れない力強さを身に付けていた。
 
「ベスト8(進出)はチャレンジと言う意味では順調に来ていると思う。ただ、タイトルがすべてだとも思う。そこに行きつかないと成功とは言えない」
 
 指揮官が話すように、次の2ndレグで初のベスト4進出を決めても、チームの目標はまだ先だ。もっとも“らしい”攻撃的なスタイルに加え、“らしくない”実務的な守備の強さを加えた今のチームが、どこまで勝ち進めるのかは非常に興味深い。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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