「バッペ」という英語読みで、明らかな間違い。
電話番号をプッシュすると、すぐに「お~、ボンジュール、マリ~」と、懐かしい声が響いてきた。モナコでチャンピオンズ・リーグ(CL)ファイナリストに輝いた2004年当時から長く広報を務め、現在は副チームマネージャーとして活躍している、ピエールジョことピエール=ジョゼフ・ガドー氏である。
ガドー氏は当然ながら、怪童エムバペのプロ・デビューに立ち会い、その後の大ブレイク、リーグ・アン優勝&CLベスト4という煌びやかな冒険を連日一緒に生きた人。しかも自身もアフリカのコートジボワールがルーツだ。
そのガドー氏は、「日本人が呼び方を正確にしようというのは、本当にリスペクトに溢れているねえ」と優しく応じてから、きっぱりこう言った。
「フランス語では、口を開いてエと言ってからムと閉じてすぐバペと続ける。対してアフリカでは、口を最初から閉じたままンと言い、バペと続ける。つまりフランス語ではエムバペ、アフリカ読みならンバペなんだよ」
だが「バペ」については、トーンを上げて否定した。「バペは間違いだ! アフリカでエヌゴロ・カンテをゴロ・カンテと言ったら誰もわからない。みんな首を傾げるよ」
フランスでは試合中継や討論の最中に、「エムバペ」を主に使いながらも時折「バペ!」と叫ぶことがあるが、これはあくまでも“ちょっとカッコいい略”にすぎないようだ。
また、「バッペ」とつまることもないそうだ。これは単純に、英語読みを当てはめたものだろう。フランス語では、子音が2つ並んでも自動的に「ッ」にはならない。たとえば、今夏にリヨンからバイエルンへ旅立った「TOLISSO」も「トリッソ」ではなく「トリソ」。イタリア人だが、「BALOTELLI」もフランス語読みでは「バロテリ」だ。音によってはつまることもあるが、基本的にはほとんどつまらない。
ガドー氏は当然ながら、怪童エムバペのプロ・デビューに立ち会い、その後の大ブレイク、リーグ・アン優勝&CLベスト4という煌びやかな冒険を連日一緒に生きた人。しかも自身もアフリカのコートジボワールがルーツだ。
そのガドー氏は、「日本人が呼び方を正確にしようというのは、本当にリスペクトに溢れているねえ」と優しく応じてから、きっぱりこう言った。
「フランス語では、口を開いてエと言ってからムと閉じてすぐバペと続ける。対してアフリカでは、口を最初から閉じたままンと言い、バペと続ける。つまりフランス語ではエムバペ、アフリカ読みならンバペなんだよ」
だが「バペ」については、トーンを上げて否定した。「バペは間違いだ! アフリカでエヌゴロ・カンテをゴロ・カンテと言ったら誰もわからない。みんな首を傾げるよ」
フランスでは試合中継や討論の最中に、「エムバペ」を主に使いながらも時折「バペ!」と叫ぶことがあるが、これはあくまでも“ちょっとカッコいい略”にすぎないようだ。
また、「バッペ」とつまることもないそうだ。これは単純に、英語読みを当てはめたものだろう。フランス語では、子音が2つ並んでも自動的に「ッ」にはならない。たとえば、今夏にリヨンからバイエルンへ旅立った「TOLISSO」も「トリッソ」ではなく「トリソ」。イタリア人だが、「BALOTELLI」もフランス語読みでは「バロテリ」だ。音によってはつまることもあるが、基本的にはほとんどつまらない。