グループリーグの組み合わせは? グループ展望|A~D組
栄冠を勝ち取るのはどの国なのか? 前回優勝国のドイツや、復権の機運漂うブラジルの実力は? ここでは全グループの力関係を見ていこう。
【グループA】
本命 ウルグアイ
対抗 ロシア
対抗 エジプト
穴 サウジアラビア
いわゆる列強国が不在のグループAは、混戦が予想される。
とはいえ、ウルグアイが頭ひとつ抜け出しているのは間違いない。10年大会でベスト4、14年大会でベスト16に進んだメンバーが数多く残り、経験と実績が群を抜く。スアレスとカバーニの2トップは、大会屈指の破壊力を誇り、ベンタンクールなどの若手も台頭。実際、FIFAランク(17位)でも、グループ2番目のエジプト(46位)に大きな差をつけている。
これに続くのがそのエジプトとロシアだ。FIFAランクが出場国中 31 番目で「史上最弱の開催国」との声もあるロシアは、3月の親善試合でブラジル(0―3)とフランス(1―3)に敗れたとはいえ、内容は悪くなかった。初戦はもっとも力が劣るサウジアラビア戦で、予選後に二度の監督交代があり、いまだにチームが固まっていない相手に確実に勝利し、地の利も活かして勢いに乗りたいところだ。
エジプトも侮れない。17-18シーズンのプレミアリーグ得点王に輝いたサラーを中損としたカウンターは切れ味抜群で、知将クーペルが築き上げた守備も強固。初戦で”本命”ウルグアイを倒せば、首位通過も視界に入る。
【グループB】
本命 スペイン
対抗 ポルトガル
大穴 モロッコ
大穴 イラン
はっきりしているのは「2強2弱」の構図だ。FIFAランクが4位のポルトガルと8位のスペインに対し、イランは36位でモロッコは42位。欄はアジア最強の呼び声が高く、モロッコはユベントスで活躍中のCBベナティアをはじめヨーロッパでもまれる好タレントを擁した曲者だ。
とはいえ、C・ロナウドという世界最高のスーパースターが牽引する現欧州王者のポルトガル、世界的な名手を揃え、質の高いパスサッカーで圧倒するスペインとは、陣容の質にも厚みにも歴然とした差がある。「2弱」が「2強」を倒す番狂わせは想像しづらい。
もっとも、波乱の展開を引き起こす”種”がまったく見つからないわけではない。ポルトガルとスペインの2強が初戦でいきなりつぶし合う試合日程が、その波乱の種だ。負けた方は取りこぼしが許されないというプレッシャーのかかった状況で、イランとモロッコと対戦することになる。そうなれば、2強にも付け入る隙が生じるはずだ。
その意味でも、措置が舞台となる6月15日のポルトガル対スペインは、グループの趨勢を決める文字通りの天王山だ。過去の対戦成績は、16勝13分け6敗でスペインが大きくリードする。
【グループA】
本命 ウルグアイ
対抗 ロシア
対抗 エジプト
穴 サウジアラビア
いわゆる列強国が不在のグループAは、混戦が予想される。
とはいえ、ウルグアイが頭ひとつ抜け出しているのは間違いない。10年大会でベスト4、14年大会でベスト16に進んだメンバーが数多く残り、経験と実績が群を抜く。スアレスとカバーニの2トップは、大会屈指の破壊力を誇り、ベンタンクールなどの若手も台頭。実際、FIFAランク(17位)でも、グループ2番目のエジプト(46位)に大きな差をつけている。
これに続くのがそのエジプトとロシアだ。FIFAランクが出場国中 31 番目で「史上最弱の開催国」との声もあるロシアは、3月の親善試合でブラジル(0―3)とフランス(1―3)に敗れたとはいえ、内容は悪くなかった。初戦はもっとも力が劣るサウジアラビア戦で、予選後に二度の監督交代があり、いまだにチームが固まっていない相手に確実に勝利し、地の利も活かして勢いに乗りたいところだ。
エジプトも侮れない。17-18シーズンのプレミアリーグ得点王に輝いたサラーを中損としたカウンターは切れ味抜群で、知将クーペルが築き上げた守備も強固。初戦で”本命”ウルグアイを倒せば、首位通過も視界に入る。
【グループB】
本命 スペイン
対抗 ポルトガル
大穴 モロッコ
大穴 イラン
はっきりしているのは「2強2弱」の構図だ。FIFAランクが4位のポルトガルと8位のスペインに対し、イランは36位でモロッコは42位。欄はアジア最強の呼び声が高く、モロッコはユベントスで活躍中のCBベナティアをはじめヨーロッパでもまれる好タレントを擁した曲者だ。
とはいえ、C・ロナウドという世界最高のスーパースターが牽引する現欧州王者のポルトガル、世界的な名手を揃え、質の高いパスサッカーで圧倒するスペインとは、陣容の質にも厚みにも歴然とした差がある。「2弱」が「2強」を倒す番狂わせは想像しづらい。
もっとも、波乱の展開を引き起こす”種”がまったく見つからないわけではない。ポルトガルとスペインの2強が初戦でいきなりつぶし合う試合日程が、その波乱の種だ。負けた方は取りこぼしが許されないというプレッシャーのかかった状況で、イランとモロッコと対戦することになる。そうなれば、2強にも付け入る隙が生じるはずだ。
その意味でも、措置が舞台となる6月15日のポルトガル対スペインは、グループの趨勢を決める文字通りの天王山だ。過去の対戦成績は、16勝13分け6敗でスペインが大きくリードする。
【グループC】
本命 フランス
対抗 デンマーク
穴 ペルー
大穴 オーストラリア
フランスがトップ通過の大本命だ。本大会を前に最終ラインに怪我人が相次いでいる点は気がかりだが、エムバペ、ルマール、トリソら若手の台頭により、準優勝したEURO2016当時から、さらにスケールアップしている。
若い選手が多いゆえ、その戦いぶりは安定しているとは言い難いものの、ポテンシャルの高さは全出場国のなかでも一二を争うほど。いずれもプレーオフの末に出場権を掴んだ他の3か国とは明らか力の差がある。伝統的に大会への入り方に課題があるだけに、グループ最弱と見られるオーストラリアと初戦で対戦するメリットも大きい。
2位の座を争うのは、3戦全敗に終わった前回大会から大きな上澄みがないオーストラリアを除く2か国か。
予選プレーオフで難敵アイルランドを下したデンマークは、大会随一と言える高い組織力を誇り、エリクセンという絶対的なエースを擁しているのも強み。一方、激戦区の南米でコパ・アメリカ連覇中のチリを押さえて5位の座を勝ち取ったペルーも、同じく組織がしっかり整備された好チームだ。戦力、経験値とも上回るデンマークが優位ながら、初戦の直接対決の結果によって趨勢が変わるだろう。
【グループD】
本命 アルゼンチン
対抗 クロアチア
穴 アイスランド
穴 ナイジェリア
完全なアウトサイダーは存在せず、もっとも拮抗したグループと言っていいだろう。
本命は戦力と実績で抜けているアルゼンチン。ただ、世界有数の陣容ながら前線は結果が出ておらず、中盤から後ろはタレント不足で事実上ほぼすべてがメッシの双肩にかかっている状態だ。南米予選終盤から指揮を執るサンパオリは、いまだシステムとメンバーの最適解を見出せておらず。チームとしての完成度は低い。
残りの3か国は、いずれもアルゼンチンに一杯喰わせる実力を持っている。初戦で当たるアイスランドは、組織力が最大の強み。ベスト8進出を果たした2年前のEUROで見せた京子なディフェンスとハードワークは健在で、初のワールドカップで再びビッグサプライズを提供する可能性は十分にある。
第2戦の相手クロアチアはモドリッチやラキティッチ、を擁する中盤が大会屈指で、最終戦で当たるナイジェリアはイヘアナチョやイウォビなど若手の台頭が著しく、勢いがある。
メッシが3戦連続でMOMに輝いた前回大会並みのパフォーマンスを見せないかぎり、アルゼンチンがグループリーグ敗退を喫しても不思議はない。
本命 フランス
対抗 デンマーク
穴 ペルー
大穴 オーストラリア
フランスがトップ通過の大本命だ。本大会を前に最終ラインに怪我人が相次いでいる点は気がかりだが、エムバペ、ルマール、トリソら若手の台頭により、準優勝したEURO2016当時から、さらにスケールアップしている。
若い選手が多いゆえ、その戦いぶりは安定しているとは言い難いものの、ポテンシャルの高さは全出場国のなかでも一二を争うほど。いずれもプレーオフの末に出場権を掴んだ他の3か国とは明らか力の差がある。伝統的に大会への入り方に課題があるだけに、グループ最弱と見られるオーストラリアと初戦で対戦するメリットも大きい。
2位の座を争うのは、3戦全敗に終わった前回大会から大きな上澄みがないオーストラリアを除く2か国か。
予選プレーオフで難敵アイルランドを下したデンマークは、大会随一と言える高い組織力を誇り、エリクセンという絶対的なエースを擁しているのも強み。一方、激戦区の南米でコパ・アメリカ連覇中のチリを押さえて5位の座を勝ち取ったペルーも、同じく組織がしっかり整備された好チームだ。戦力、経験値とも上回るデンマークが優位ながら、初戦の直接対決の結果によって趨勢が変わるだろう。
【グループD】
本命 アルゼンチン
対抗 クロアチア
穴 アイスランド
穴 ナイジェリア
完全なアウトサイダーは存在せず、もっとも拮抗したグループと言っていいだろう。
本命は戦力と実績で抜けているアルゼンチン。ただ、世界有数の陣容ながら前線は結果が出ておらず、中盤から後ろはタレント不足で事実上ほぼすべてがメッシの双肩にかかっている状態だ。南米予選終盤から指揮を執るサンパオリは、いまだシステムとメンバーの最適解を見出せておらず。チームとしての完成度は低い。
残りの3か国は、いずれもアルゼンチンに一杯喰わせる実力を持っている。初戦で当たるアイスランドは、組織力が最大の強み。ベスト8進出を果たした2年前のEUROで見せた京子なディフェンスとハードワークは健在で、初のワールドカップで再びビッグサプライズを提供する可能性は十分にある。
第2戦の相手クロアチアはモドリッチやラキティッチ、を擁する中盤が大会屈指で、最終戦で当たるナイジェリアはイヘアナチョやイウォビなど若手の台頭が著しく、勢いがある。
メッシが3戦連続でMOMに輝いた前回大会並みのパフォーマンスを見せないかぎり、アルゼンチンがグループリーグ敗退を喫しても不思議はない。